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皆既月食を見よう 哲2

気まずいまま、金曜日になってしまいました。

「お疲れちゃん」

最後のテストが終わってクラス全体が浮ついた状態。

気持ちは分かるぜ。俺だってそうしたいんだ。だけどさ…そんな気にならない。


「哲?カラオケ行かね?」

「俺?今日はいいや。皆で行って来いよ」

いつもなら、ノリノリでカラオケに行くんだけど今日は行かない。

夜に備えないと。俺の方から誘っておいて寝オチだけは許されない。

それに真美の俺に対する態度がなんか…他人行儀なんだよ。

今日の約束は破られることはないんだが、一緒に行っていた学校もなくなった。

先に勝手に行っちゃうんだ。帰りも同じように先に帰っちまう。

メールをするとちゃんと返事は戻ってくるけど、なんか素っ気ない。

いつものメールも必要最低限なシンプルなものだったけど、

あの日以来、真美からメールが来なくなった。


俺?何か地雷踏んだ?真美が傷ついてる?

とにかく謝っちまわないといけねぇよな。女の子に貧乳だろって言ったようなものだし。

男が皆がメロンみたいな巨乳が好きな訳じゃないんだよ。

申し訳ないけど、俺は巨乳嫌いなんだよ。なんか怖くってさ。

だったら、手にすっぽりと収まるサイズの方が好きなんだけどな。


素直にそれを口にしたら『この馬鹿』でもう相手にして貰えないだろう。

それとも…進路選択で結論を出さないといけないもんな。2年生だから。

ほんの3日早く彼女が生まれただけなのに、学年が違うなんて。

今はさすがに慣れたけど、幼稚園に真美が先に入る時は凄くごねたものだ。

幼稚園まで歩いていく真美と一緒に幼稚園の前まで一緒に歩いて門で分かれるときには

大泣きして、園長先生まで巻き込んで迷惑をかけたようだ。


ずっと、彼女が好きだ。アヒルの雛のように刷り込まれてるのかもしれないと思ったこともある。

でも、彼女以上に好きになれる相手はいなかった。中学では通り1本で学校が別れてしまったから

違う子を好きになれたはずなのに、それすらなかった。

体操で会うのが唯一の時間だったんだ。俺にとってはデートそのものだった訳。

だから真美が怪我をして引退した時も体操に飽きたと言って同時に止めた。

空いた時間は真美のリハビリの時間に付き合っていた。一緒に宿題をやったりしていたから

同時に俺の成績も上がったから、なんとか今も同じ学校にいられる。


進路で悩んでいるとしたら、体操の先生になろうって言った事だろうな。

今の彼女でも体育の先生なら大丈夫だと思う。小学校の先生でも問題ないだろう。

だったら、俺も追いかければいいだけ。

そうじゃなければ、俺のもとにその身だけで来てくれてもいい。

その位、真美しか見れないんだ。真美だけが欲しいんだ。


どうしたら?僕のものになる?今のままではいけないよな。

やっぱり、今日にかけるしかない。俺がリードしていいよな?

彼女のアクションを待つのは男として卑怯だよな。


決めた。告白をしよう。本当に好きなこと。好きすぎて自分が壊れそうなこと。

彼女なら、ずっと見ている彼女なら俺の全てを受け入れてくれることを信じて。

テスト期間はテストに集中しましょうね。

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