1/39
——怨道(うらみち)のハジマリ
僕が引きこもりになって半年が過ぎた。
クラスのバカどもがジョークとほざきながらしてくるイジメが原因だと思わせているだけで、僕はあんなバカどもに負けたわけじゃない。引きこもってやっているだけだ。
それより、ずっと見て見ぬふりだった教師が寄せ書きを持って来た時は笑いが止まらなかった。
早く元気になれ?
また顔を見たい?
まったくバカまる出しだ。
僕が病気で出て来れないかのように仕立て上げる教師の詭弁と、心配しているフリをして「イジメなどありません」とかほざくための物的証拠を作りたいだけだろうが。
わざわざ僕が半年も待ったのは、一つ一つの商品を時間をかけて集めないといけなかったことと、僕が外に出られないという先入観を植えつけるためだ。
半年も時間があればネットで必要なものはすべて揃えられた。だいたい顔を見もしないのに年齢確認なんて間抜けすぎる。自己申告なら高校生の僕でも二十歳の成人になれるんだから。
さあ、計画のスタートだ。