表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
咎禍  作者: 青空ボーロ
咎禍 第一章 アコンシャスリボルト編
9/13

第9話 「怪人武闘派・キャリー決戦」

第9話「怪人武闘派・キャリー 決戦」


壊れた得点ボードや観客席が転がり、観客や選手も消えた静かな球場の中、緊張が走る。


キャリーは変身能力を得て、譲介達も全員最強フォーム…お互いフルパワーでのたたかい。


緊張の中、キャリーが糸を出す。


直後、落ちてきたのは照明


それが爆発を起こし、譲介たちを引き裂いた。


更に爆発の後にキャリーがすかさず入る。


狙われたのは問馬!


「1!2!3!4!5!6!7!8!」


(連撃がエグすぎるぜぇ!)


鉄バットでは不利か…キャリーの攻撃を浴びせられる!


が、慧悟の風攻撃がやつへ飛ばされる!


「ファストゲージ発動!」


問馬、譲介、剣を殴って溜まったファストゲージを解放すると同時に糸が赤く染まる!


赤く染まった糸がキャリーを囲い、慧悟の風が防御される。


「風が通らないだと!」


だが剣はそれをものともせず特攻する!


「関係ないでぇ!突破するだけや!」


「策略なしの特攻、愚かな」


直後、剣の刃が振り下ろされる!


「甘い!」


だがそれにキャリーの赤い糸が絡まる。


そのまま刀ごと投げ飛ばす!


「なんやぁ!」


「ぐぉっ!」


剣が弾丸のごとく譲介に衝突した!


田蔵はそれを真剣な眼差しで見ていた。


(一瞬で戦場がかき乱されおる。ゲリラ戦でさらなる強さを発揮するかぞい!)


キャリーはこの多対一により真の力を発揮する…!


「ならばこれを使う」


田蔵は懐からジャリジャリという音を出しながら何かを出す。


彼の手の内で振り回されるそれは鎖分銅!


それがキャリーへ投げつけられる!


(軌道が読みにくい!)


キャリーはそれを躱すも頬にかする。


「躱した隙で十分じゃ!」


直後、田蔵が稲妻のように踏み込み、突進する!


(このジジイ!早い!)


そして至近距離での殴り合い!


「1!2!3!4!5ー20!」


「フゥゥゥン!」


田蔵はそれを三節棍を振り回しながら的確にいなす!


しかし田蔵の三節棍が弾かれる!


「無駄だ!」


「!?」


(しまった!武器にも効果が!)


「さっきのお返しだ」


キャリーの震脚が地面を貫く


「ハァァァッ!」


田蔵さんの技をコピーするかのようにキャリーは大砲のような発剄を放った!


「やられっぱなしは性に合わないぜ!」


その時、問馬はまたもや観客席にいた!


「観客席!読める!」


だが問馬が今度投げたのは!


「背番号1番ピッチャー!問馬鹿之助じゃぁっ!」


「何!?」


大量の野球ボール!


キャリーは即座に糸を展開!


(あの速度でボールを投げるとは化け物め、ならばいなすのみ!)


だが慧悟が立ち上がり、疾風を纏った苦無を飛ばす!


「問馬…!いい調子だ!」


それをキャリーが躱すも、ボールまではかわせなかった!


キャリー「チィィ!」


キャリーへボールが5発直撃!


キャリーの頭から赤い血が流れる


「面倒なやつらだ…」


やっとまともなダメージが入ったか!


「負けるわけにはいかない!」


そういいながら譲介も槍の一撃を入れる!


「甘い!前は槍のリーチが厄介だったが、今は糸がある!」


キャリーも糸を使って譲介の槍を絡め取ろうとする!


「させへんで!毒や!」


だが剣が刀から紫の毒を飛ばす!


毒が譲介の槍に絡まった僅かに糸を溶かす


そのまま譲介の信念の刺突が飛ぶ!


「ちぃぃぃっ!」


それがキャリーの腹を貫く!


俺の槍が燃え盛り、傷を内部から焼く!


それがキャリーの傷を更にえぐる!


だがキャリーは譲介の足元へ糸を飛ばす!


「しまった!」


譲介がそれで転ぶ!


流れるように剣の唐竹割りが飛ぶ!


「先程と同じく、無能な特攻!哀れ!」


またしても刀が絡め取られる!


「もうみとるんやボケ!」


だが剣の刀から凄まじい咆哮が飛ぶ!


その咆哮が糸を消し飛ばす!


「今度こそあたりや!うらぁっ!」


それがキャリーの胸を斬り裂いた!


「今ので毒が入ったのう!」


「ならば解毒薬を…」


キャリーは懐から注射器を取り出そうとする!


「その隙を作るか!」


「行くぞい!」


だが田蔵と慧悟が突っ込む!


田蔵の震脚で空気が震え、キャリーの糸が乱れる


「Alashi slash!」


キャリーの糸の攻撃と防御を慧悟の風の斬撃で乱す!


田蔵が懐から鎖をだした!


その隙にキャリーの腕に鎖を絡める!


その隙に慧悟が懐に入る!


「カァァァッ!」


風の斬撃が飛ぶ!


それはキャリーをもろにとらえた!


ここでキャリーの腕の筋肉が隆起する!


(このパワーまずい!)


そしてなんと鎖ごと田蔵を動かす!


「ハァァッー!」


やつは筋力で田蔵の鎖を取ってみせた!


更に慧悟へ殴りかかる!


「1!2!3!4!5!6!7!8!9!10!」


「ムゥゥッ!」


(なんという連撃!)


慧悟も風で対抗するも、キャリーにはかすり傷しかつかない!


「慧悟さん!」


譲介は援護へむかう!


「いっくぜぇ〜!」


問馬もすかさず入ってくる!


「Burning Strike!」


譲介のバーニングストライクがキャリーの糸を錯乱させる!


「チャリャァッ!」


慧悟の風の斬撃がその間を縫う!


防御が崩れた所に問馬の一撃!


「うらぁぁっ!」


キャリーは鉄バットを両手を交差して受ける!


「あめぇ!」


だがなんとキャリーのガードを問馬は貫いた!


キャリーの骨が悲鳴を上げ、後方へ吹き飛ぶ!


「がはっ…」


(なんという怪力…田蔵を超えている!この男何者!)


すかさず譲介達も遠距離へ切り替えた!


「この距離ならこれだ!」


田蔵の三節棍がトゲ鉄球がついた鎖に変形する!


それがエネルギー派を出しながら、キャリーの頭上にぶつかる!


(狙いは私ではない!)


キャリーの脳内に警笛音が鳴り響く!


そして落ちてきたのは頭上の照明!


(照明!)


そしてそれが落ち、爆発を起こす!


「がはっ!」


キャリーは激しく吹き飛んだ!


更にこの男が追撃をかける!


「今度こそ当てるぜぇ〜!」


観客席に上がっていた問馬!


「うらぁっ!」


倒れたキャリーの上に観客席が落ち、下敷きになる!


だかキャリーは問馬の真似をするかのように観客席を投げた!


「俺以外にも投げられるのか!」


それが譲介の眼前へ迫る!


だがその観客席は何かにぶつかり軌道を変える!


それこそ田蔵のトゲ鉄球!


「全ては見える。ワシの経験が語りかけるのじゃ。」


キャリーは汗をにじませながら、思う。


(あのジジイ戦闘力だけじゃない。豊富な経験値から状況把握が非常に早い!)


それにより譲介のスピードは止まらない!


「Dragon Breath Slash!」


譲介は全身に紅の炎を纏い、刀が炎よりも赤く染まる!


それがキャリーの右腕を切断した!


「クソッ!」


「終わりだ!」


勝負は決したように…みえた…!


「ならば解放する!」


隻腕になってもなお、やつには奥の手があった!


「クロノスリボルト!Final Gauge!」


クロノスリボルトドライバーが光った!


するとキャリーの糸から爆発のように糸が飛び出す!


「何!?」


「クソッタレが!」


(躱しようない!)


全員が困惑する!


だがその中でも田蔵は冷静だった!


三節棍のエネルギー派がキャリーの糸を多少防御する!


それでも近くにいた譲介は内臓に甚大なダメージを負ってしまう…!


「ゴフッ!」


思わず滝のように血を吐き、片足が地面についた!


ボロボロの譲介に向かい、キャリーが煙の中から飛び出す!


「終わりだぁ!1!2!3!4!5!6!7!8!」


「グハァッ!」


まずい殺される!


だがここで剣が入ってきた!


「動けないやつ狙って満足かいな!」


「ちっ!」


キャリーの右フックが飛ぶ!


それが剣の額を捉え、血が流れる!


が、キャリーの腹から鮮血が舞う!


「恐竜の爪や!」


キャリーの拳を掴み、恐竜の爪で傷をつける!


キャリーが強引に拳を抜く!


「ちっ!ならば!」


やつは剣の腕を掴む!


そしてそのまま合気で剣を地面に叩きつけた!


「がはっ!」


(なんやこれ…背中がいたいで!)


そのままキャリーが馬乗りになる!


キャリー「1!2!3!4!5!6!7!8!9!10ー25!」


やつのコンボを25発…それは想像を絶するダメージ!


剣の鼻骨と胸骨が折れる!


だがここで問馬がでてくる!


「剣をやらせるかだぜ!」


(またこの男の攻撃!だが十分殴った!)


「ゲージマックス・アルティメットコンボ!」


その時キャリーの身体から凄まじいオーラーがでる!


「!?」


(オーラーが増加した!)


そして視認できないほどの速度で問馬を殴る


(なんだこりゃ!)


田蔵の三節棍の波動がキャリーを襲う!


だがキャリーが高速で拳を振るい、エネルギー波と糸が飛ぶ!


(この速さまずい!)


全てが崩壊し、全員が深いダメージを負った!


「まさに…形成逆転…私の勝ちだ…!」


キャリーは笑みを浮かべ、勝ちを確信する…しかし


キャリー「ハァ…ハァ…ハァ…」


キャリーが息切れを起こした。動きすぎていたことによる息切れだ。更にここにきて、剣の毒も効いてきた。


その時、静かに譲介が立ち上がる


「キャリー…李選手は子供のために練習していたんだ…この試合に全てをかけていた。それを台無しにしやがって…お前は許せない!」


「黙れ!クソガキが!」


キャリーが大量の糸を飛ばす!


譲介はそれを焼き切ろうとした…だが!


「うっ…!」


(しまった!アトラにやられた傷が!)


譲介の傷が開き、僅かに隙が生まれる!


「終わりだ!」


その時!


「フン!」


暴風が俺を襲う糸を切り裂く!


「譲介まだ動けるか!?」


そういいながら慧悟は譲介の前で刀を構える。


「はい…!」


そういうと譲介は慧悟の手を掴みながら、立ち上がる。


「貴様ら…!!!」


キャリーが必死に糸を飛ばしてくる!


だがそこで男達は立ち上がる


「まだいけるやんな問馬!」


剣がそう問うと


「応!」


と問馬はバッドを握りしめた!


「全く骨が折れる相手じゃ!」


そういいながら肩を鳴らしながら田蔵も立ち上がる。


「Supper Rex!Awakig!」


田蔵の震脚と剣の刀の咆哮がやつの糸を僅かに乱す!


「お前が沢山壊したおかげで破片があるぜ!」


問馬も破壊されたものの破片を投げる!


「ちっ!」


キャリーはそれにより視界が薄れる!


「慧悟さん!」


「ああ準備はいいな!?」


慧悟と譲介は言葉にしなくてもわかっていた。


譲介が槍を展開する!


「PHOENIX…」


ベルトが唸ると譲介は全存在をかけて叫ぶ!


「EXPLOSION!」


不死鳥がキャリーをおさえつける!


「離せ!ファストゲージ!」


キャリーもファストゲージを発動し、拘束を解こうとする…しかし…!


「させるか!ここで終わりじゃ!キャリー!」


「往生際が悪いねん!」


田蔵の鎖と剣のサソリがキャリーを押さえつける!


キャリーが最期の抵抗を見せ、大量の糸が飛ぶ!


「疾風居合斬!」


遊馬さんの疾風がやつの糸を切り裂く!


更にその疾風により、譲介の刀が赤紫色に燃え盛る!


「うおーっっ!」


譲介の刃がついにキャリーの首に接する!


「チィィィィッ!」


「うあーっっ!」


その時まだ壊れていなかった中継のモニターから声がした!


「頑張れ!ヒーロー!!!頑張れ!」


(やる…みんな…見ててくれ…!)


俺の刃が更に食い込む!


「うおぉお!」


「Burning Strike!!!」


そしてついにキャリーの首を切断した!


キャリーの視界が逆転する。


(天地がひっくり返った…)


「ば…か…な…」


死を悟ったその時、キャリーの脳裏に溢れ出した記憶…


それはキャリーが子供の頃


キャリーは人里少ない森で育った。


「人間が来た!」


「なんですって!!!」


「クソッ…このままだとバレて殺される!」


だがキャリーの森に突如、人間の襲撃が起きる。


「えっ、お父さん…お母さん?何が起きてるの…怖いよ」


幼いながらもキャリーは恐怖を覚えた。


そしてついに…その時が来てしまう。


「死ね」


SRの構成員が現れ、その銃口を向けた。


「がはっ…!」


「キャァーッ!」


それは2発…一瞬でキャリーの両親は死んだ。


「えっ、お母さん!お父さん!」


「おいさっさと終わらせようぜ」


キャリーは目の前で両親が殺された


「いやだ…怖いよ…」


次は自分の番だ。キャリーがそう思った、その時!


「トリプル・ファイヤークロス」


まるで空間転移かのようにSR構成員二人を何者かが焼き尽くした


「えっ、おじさん誰?」


キャリーの問いに大柄の男は答える。


「私の名は『カフティー・エパナスタシー』。少女よく生きたな。私が半日早く来ていればこんなことにはなっていなかったすまない。」


その男はエパナスタシートップ・「カフティー・エパナスタシー」。


「私がこれから君の面倒を見る。こんなことが二度と起こらないようにしなければな。」


そしてキャリーはカフティーに育てられ、やつの配下についた。


今回の俺たちの討伐もカフティーからの指示だった。


「キャリー。天城譲介達を殺せ。お前には期待しているぞ。」


その任務をキャリーは受けた。


「勿論です。必ず成果をあげます…!」


だがキャリーは田蔵どころか一般人も一人も殺せず、何も成果を成し遂げられなかった。


(カフティーさん…何もできず申し訳ありま…せ…ん…)


そしてやつは消滅した。


「おわっ…たのか…」


(消滅…人間形アコンシャスだからか)


キャリーは人間形アコンシャス。故にカード化せず体が崩壊した。


「みんな大丈夫か?」


田蔵が譲介に肩を貸す。


「譲介大丈夫か?肩かしたるわ」


もう片方の肩も剣がかす。


「す…み…ません…」


「困った時はお互い様やろ。それによく頑張ってくれおった。お前がいなかったら絶対しんどったわ。」 


それを聞いた問馬とニット笑いながら頷く。


「俺馬鹿だからよくわからねぇけどそう思うわ!」


すると選手や観客達が戻ってきた


「終わったのか…」


だが李選手は悲しそうな顔をしていた


(こんなボロボロの球場じゃ…試合が…少年よすまない)


だが田蔵は李選手へゆっくりと歩み寄る


「李選手じゃったか」


腕を組みながら田蔵がそういうと李選手は


「あっ、はい!」


と答える。


「試合…できるぞ。ワシのSRの中国拠点にちょうど球場に使えそうなコロシアムがある。修行用じゃが野球にも十分使えるはずじゃ。どうする?」


すると監督が後ろからでてきた。


「田蔵さん…ありがとうございます!よかったな!お前ら!」


そこには李選手を含む微笑むみんながいた。


「場所はこれじゃ。地図を渡しておく。試合楽しみにしとるぞ。」


そう言って田蔵は地図を渡す。


「はい!」


「一件落着ってとこか」


慧悟は安堵の表情を浮かべ、そういった。


「みんな!頑張れよ!」


「応援してるぜぇ〜!」


剣と問馬は笑顔で彼らに手を振り、彼らの背中を押した。


しかし俺達を影から除くものがいた


「あらあら…キャリーちゃん負けちゃった。フフフ…『刺激』って大事…よね…?」


次回 SR慰安旅行

長きにわたったキャリーとのたたかいもついに決着を終えました。

次回は慰安旅行へ、たたかいから離れた平和な一日。

譲介達はその平和を噛み締めます。

次回は日曜日公開です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ