第8話 「野球観戦を守れ」
第八話「野球観戦を守れ」
UFOアコンシャスを仕留めてから、2か月経ち、キャリーを含め、アコンシャスが動きを止めていた。
「できたぞい。炒飯じゃ。」
「ハイチュウがよかったぜ!」
「こういうとき男って炒飯しかつくらんよなw」
「おい!」
「いや大丈夫です。問馬さんハイチュウです。」
「ハイチュウうめぇぜぇ〜!」
「炒飯も悪くないのう」
剣と問馬がふさけ、慧悟がツッコむ…その日常が譲介はなんだかんだ楽しかった。
そして今はいつも通り料理を作っている。
「譲介君。洗い物ありがとう。」
百合香そういうと
「いえ、このくらいは」
と譲介は答えた。
譲介も手伝えることいつもできるだけ手伝うようにしているのだ。
「見ろよ問馬!今週のジャンプやばいぜ!」
「なんだ?ジャンプするのか?スポーツか?」
「なんでジャンプしらんねん!漫画や!漫画!」
騒ぐ剣と問馬の前に田蔵がカレーを置く。
「できたぞい。カレーじゃ。」
「いただきます」
問馬はねるねるねるねを片手に言う。
「カレーにねるねるねるねをかけると美味しいぜぇ〜!」
剣のツッコミといえないツッコミが飛ぶ。
「いやオロナミンCやろ」
「どっちも聞いたことねぇよ」
やはりツッコむのは慧悟だ。
そんな平和な食卓の中、田蔵さんから提案があった。
「みんな。今アコンシャスの動きが一時的に止まっている。折角じゃから野球観戦なんてどうじゃ?」
譲介は目をかがやかせる。
「野球観戦いいですね!野球好きなんですよ!」
「そうなのか」
「盛り上がってきたでぇ!」
「みんなで行くぜぇ!」
こうして譲介達は野球観戦へ行くことになった。
球場につくとすでに大量の観客がいた。
「そろそろ始まるぞぉ…」
観客達はワクワクと試合を待っている。
「早めにこれたのう」
「ですね!」
田蔵のいうとおり、譲介達は球場に早くこれた。
選手達から緊迫が伝わる。
すると慧悟はある選手を指さす
「あの選手知ってるか?」
「ああ李選手ですね」
「李選手2カ月前に病気の子と会って、もしこの試合でホームランしたらその子供が手術を受けるって約束したんだ。」
「そんな漫画みたいなことあるんですね。頑張ってほしいです!」
休憩室には李選手がいた
(緊張するなぁ…。いやでも頑張らないと!少年とも約束したんだ!)
監督も緊張状態で言う。
「試合が始まるまであと1時間…。みんな頑張ってくれ!」
だが黒い影がこの球場を見下ろしていた。
「SR、逃すわけにはいかんのよ」
それこそ因縁の深いあの女…キャリーだった!
「今度はやつを送る。いけ『サイX』!」
そして突如選手が入場する場所から、サイのアコンシャスが現れる!
「ギャオーン!」
サイのアコンシャスが球場を暴れ回った!
「何だ!?」
「キャアーッ!」
観客と選手が悲鳴をあげる!
「まずい!問馬!みんなを逃がせ!」
「応!」
慧悟が指示を出すと、問馬は即座に動く!
すでに譲介の片手にはドラゴナイトのカードが!
「Set!DragonNight!」
「変身!」
「Burn it with dragon fire and tear it apart with sharp claws!」
慧悟もカードと刀を手に取る。
「義鋼!」
「Flash like the storm-Azure Blade, unsheathe!」
そして剣もカードと刀を手に持つ!
「変身!」
「Poisonsowrd!Turn The Scorpion!」
剣は余裕の笑みを浮かべる。
「3vs1なら余裕やろ!」
だが上空からキャリーが現れる!
「そうは上手くいかないぞ」
「キャリー…!」
慧悟は刀をキャリーへ向ける。
「千載一遇のチャンスだ。ここで仕留める!」
その時、キャリーの手元にいたのは観客の一人!
「動くな!」
「た、助けて!」
「貴様!」
キャリーはなんと観客を人質し、それにより譲介達が一瞬怯む!
その隙を見逃すほどキャリーは甘くなかった!
「ギャオーン!」
サイXの足音が地面を揺らす。
「ぐぁぁっ!」
「譲介!」
譲介はサイXの突進をまともに受け、壁につきささった!
「がはっ…!」
譲介の口から血が出る。
「こんなんどないしたらええねん!」
これはキャリーの計画通りだった。
「貴様等は動けん。これで終わりだ!」
その時、まさかあの男が現れる
「不意を突くにはワシしかおらんか!」
そう言って、三節棍をもって現れた男…!
「チャリャァッ!」
それは田蔵だった!
田蔵の三節棍がキャリーの頭をたたいた!
それにより、慧悟が観客を回収する!
「ちっ、ロートルが!」
「田蔵さん!」
田蔵さんは年寄り、その相手にキャリー!まずい!
だが…
「何!?」
田蔵の三節棍がキャリーの拳を防ぐ!
「ロートルだからと舐めたな」
(このジジイ!戦える!まずい!)
次の刹那、地面に強烈な震脚がめり込み、大砲のような発剄がキャリーの腹に打ち込まれる!
「ちぃぃいっ!」
キャリーがそれを受けて吹き飛ぶも、直前に手を入れていた。
「あそこから直前に手をいれるとは中々の戦闘者じゃ。気をつけろ譲介、剣。」
剣は驚きの表情を見せる。
「てかたたかえるんやな!何歳や!?」
「今年で85じゃ」
「エグいのぅ!」
その時キャリーが懐から何かを取り出す!
「あれは!?」
それはベルト!
そのベルトは禍々しく、エパナスタシーの恨みを感じるドライバーだった。
「これは貰い物だ…」
やつは白衣を着た謎の男からベルトを受け取っていた。
「君にこれを渡そう。」
「これは…?」
「私の研究物だ。人間壊滅に役立つと思ってね。」
「ありがたくいただこう。」
「これは正規ルートではないが…君にはこれが必要だ。」
キャリーが腰にベルトを当てるとそのベルトが自動的に巻かれる
「クロノスリボルトドライバー!」
やつはカードをベルトに装填する。
「リボルスパイダー!」
「変身!」
そう叫ぶとやつは黒い装甲に覆われる!
「Revol Spider! CRONOS REVOLT SURGE MAX!」
相手はキャリーだけではない!
「ギャオーン!」
サイXがまたしても地面を震わせる突進をする!
だがここにいるのは歴戦の男・田蔵信蔵!
「フン。その程度…」
突進を躱すと同時、田蔵の三節棍が土に変わり、変形し、刀になる。
そして凄まじい一閃がサイXを捉える!
「ギャオーン!」
キャリーはそれを冷静に見ていた。
(あのジジイ強いな。能力は土から武器を作るという地味なもの。ロートルだと思って甘く見積もっていたが、まだあんなに動けるとは。サイXがどれだけ持つか。)
「田蔵さんがサイXの相手をしてるうちにキャリーをぶっ飛ばすで!」
「はい!」
となれば譲介達はキャリーの相手だ!
「本命は貴様らだ。本来なら指令の田蔵、ベテランの遊馬を狙いたかったが、お前等も厄介だ。ここでついでにしんでもらう。」
「『エーキポーンシー』か『アホバンラシー』か知らんが、ぶっ潰すで!」
先陣を切ったのはキャリーの攻撃、手から糸がでてくる。
(前はなかった!あれが変身したことにより得た能力か!)
糸が観客席を絡め取り、譲介を襲う!
だが譲介はそれを躱してみせた!
「新たな力…まだこんなものではないぞ。」
譲介は槍の突きを放つが、譲介の槍が何かにひっかかる!
「糸を張り巡らせた。」
そうそれはキャリーの糸!
(しまった!体勢が悪い!)
そしてキャリーの連撃が飛ぶ!
「1!2!3!4!5!6!7!8!9!10!」
譲介の槍が突き上がるも、キャリーはあっさり躱した!
(糸が張り巡らせてる…視認しにくい細い糸…厄介だ)
更に剣の刀がやつを襲う!
キャリーがそれを上段受けで受けると同時、拳から糸が出る!
「なんやて!?」
(刀が!)
刀が糸で絡まる!
「隙ありだ!1!2!3!4!5!」
(刀でこれはキツイ!)
「剣さん!」
その時、剣の片手にあったのはスーパーレックスのカード!
「なら使うまでや!『スーパーレックス』!力をかせ!」
「Poison Sword! Turn Change!Supper Rex!」
剣がティラノサウルスのようなゴツゴツとした鎧に覆われ、刀が恐竜の竜骨へ変化する!
「うらぁっ!」
それはキャリーの頬を浅く切った
(重い打突に斬撃がくわわった形か。毒もある。厄介だ。)
譲介と剣が並ぶ。
「キャリー…強敵です。」
「また連携するしかないのう!」
まずは譲介が炎を吐く!
キャリーが糸で応戦するも糸は燃える
(糸を燃やす攻撃!)
更に剣がそこへ入る!
「炎で弱ったな!懐がら空きや!」
鋭い爪がキャリーを切り裂く!
「ぐっ、」
(連携されればリスクが高くなる!ならば!)
今度はキャリーの糸が得点ボードに絡まる!
そのボードは譲介たちを分断した!
(どっちにくる!?)
やつが選んだのは…譲介の方!
「死ね天城譲介ェエ!」
やつの糸の攻撃が遠距離から迫る!
俺も槍を大剣に切り替えて斬るが、攻撃が範囲が広く全てはいなせない!
(近づけない!炎の遠距離攻撃もいなされる!)
だがここであの男が戻ってくる!
「待たせたぜぇ!」
それは一般人を逃がし終えた問馬だ!
そして問馬はなんと怪力で観客席を持ち上げ、キャリーへ投げた!
それはキャリーの背中に激突!
(この状況に問馬は最悪だ!)
更に慧悟も戻ってくる!
「Alashi Slash!」
風がキャリーの糸を錯乱させた!
その隙に俺が懐へ入る!
シャキン!
俺の刀が跳ね上がる!
「ちっ、」
それがキャリーを袈裟に斬った!
「ギャオーン!」
「終わったか」
サイXも田蔵にやられた。
(まずい不利だ。逃げる!)
キャリーはそれをみて逃げようとする!
「キャリーが逃げた!」
「ここで逃がせばまた同じことの繰り返し、逃がすな!」
「逃がすわけないやろ!」
だが逃がすわけがない!
「うりぁ!」
問馬がまたしても観客席を投げるも、糸で軌道をずらされる。
さらに糸の罠で慧悟の刀を絡め取った!
だが一度みてる譲介達は対応、糸を切り裂きながら前へ進む!
するとキャリーは止まった
「しつこい…お前達は…本当に…しつこい!」
キャリーは憤怒の表情を浮かべながら低く言った。
それを見た譲介の瞳は真っ直ぐとキャリーを捉える!
「ここで終わらす!キャリー!」
譲介の魂の叫び、そして譲介達がついにこの女と決着をつける!
次回「怪人武闘派・キャリー 決戦
見てくれてありがとうございます。
再び、譲介達の前に姿を現したキャリー。
そしてその脅威が譲介達を襲う。
次回決着です。
次回は来週の水曜日公開です。




