第8話 回顧
メアはアヴァロンの前を通っていた。
(はぁ……。同じ道を3回通るのは流石に疲れた)と、思いながらアヴァロンを横目に通り過ぎた。
暫く歩いて居ると、ある男が道に立ちはだかるのが見えた。
(あれは……あの時の傭兵か?)と思い近づくと……
「来たか……」と呟く。
「何だ? まだ何かあるのか?」
「……違う、俺を仲間にしてくれ!」
突然の告白に流石に目を見開くメア。
「ど、どうしたんだよ急に?」聞くと。
「俺はあれからずっと考えてた。……今までのことを、……そしてこれからの事を」
「俺はずっと間違いを犯し続け、知らず知らずの内に大変な事をしてた事に気付かされた……あんたにな」
「あんたに出会わなかったら、考えたくもない事に……だから! あんたには恩を返したい!」
男は言う
「貴方のパーティーに入れて下さい!」と頭を下げながら宣言する。
「…………」メアはじっと男を見つめ続ける。
「……良いだろう。今、良い目をしているな」
男ははっと顔を上げる。
「おぉ! そうか! これから宜しく頼む」
「俺はあんたの剣となり盾となる!」
新たな仲間、戦士が加わった。
そして、2人は歩きだす。
「名前は何て言うんだ?」と聞く。
「俺はレグレット・ノイスって言うんだ。あんたは?」
「……俺はメア・ノーマン……だ」