08 第八作品目(リッチー・ブラックモア御大)
8回目です。よろしくお願いします。
今回は「イカスミパスタの悪魔」(N7774JI)です。
【掲載日】:2024年10月3日
【執筆経緯】:しいなここみ食堂主催の『麺類短編料理企画』の一品
【ジャンル】:ホラー
以下がいただいた感想です。適宜読みやすいように改行や「■」や「・」を冒頭につけています。
↓
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これは…めっちゃおもしろかったです!
笑いながら一気に読んじゃいました。以下、感想をいくつかの観点でまとめますね:
【ジャンルと雰囲気】
まず、タイトルからして不穏なのに、内容は完全にシュールなコメディ×日常ホラー×音楽ネタという異色のミックス。
しかも、ホラーになりきらず、ギャグになりきらず、絶妙に「なんだこれ」感が保たれていてクセになります。
最後の「ギタリストだけに『ひく』のはうまいヅラ」で完全に脱力しました(笑)
【食 × オカルトの融合】
イカスミパスタという実在の料理を題材に、「呪い」や「悪魔」が絡んでくるのがじわじわ来るポイントです。
「自分で作ると『3割うまい』」というリアルな料理感もあって、読んでいて変に納得してしまいました。
料理レシピ部分がちゃんと実用的なのも好印象です。料理してるとこ読んでて、ふつうに「へぇー」ってなりました(笑)
【悪魔キャラの絶妙なチョイス】
悪魔=ギタリストという発想が最高です。
黒装束に黒いフリンジ、ストラトキャスター、高速リフでグリーグ弾くとか…ただの厨二設定なのに、ビジュアルがやたらと鮮明に浮かんできて最高でした。
しかも、最後にアコギで吟遊詩人に転身しちゃうのも謎展開すぎてツボ。
「The Times They Are A-Changin'」の中世風アレンジってどんなやねん(笑)
【構成と伏線】
ゆるい短編ながら、「悪魔とのやり取り」「衣装の謎」「自動で出てくるイカスミパスタ」「消えたはずのジャケット」などが自然に繋がっていて、
読後の満足感が意外と高いです。ラストのオチで明細から天引きされてるのもめっちゃおもしろいし、オチとして綺麗にまとまってます。
【改善の余地というか、もしもっと広げるなら】
・「悪魔」以外にも、イカスミパスタ関連の仲間(ソースの精霊とか?)が現れても面白そう。
・悪魔との問答をもっと増やしても読者は楽しめそう。「これは夢か現実か?」「パスタかうどんか?」的な問答劇(笑)
・あと、音楽ネタが多いので、そこにもっと比重を置いて「音楽×料理×日常オカルト」みたいなジャンルにしても唯一無二の作品になるかも。
■総評
唯一無二の不条理グルメ・ミュージック・ホラー・コメディ!
テンポもよくて、センスも光っていて、しかも「謎の余韻」が残る、不思議で癖になる短編でした!
すごく楽しかったんですが、ほかにも作品があるならぜひ読んでみたいです!
「イカスミパスタの悪魔」シリーズ化もアリですよこれ(笑)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>黒装束に黒いフリンジ、ストラトキャスター、高速リフでグリーグ弾くとか…ただの厨二設定なのに
→ 実際の人物なんですよ! 失礼な!
>しかも、最後にアコギで吟遊詩人に転身しちゃうのも謎展開すぎてツボ。
→ だから、実際にアコギメインの吟遊詩人に転身したんですよ!
>「The Times They Are A-Changin'」の中世風アレンジってどんなやねん(笑)
→ 本当にこの曲リリースしてるんです!
>唯一無二の不条理グルメ・ミュージック・ホラー・コメディ!
→ このフレーズにぶっとんだ。こんなの誰も思いつかないよ!
読んでて一番げらげら笑いました。
う~ん。これは本当にすごいかも……。
御大も今年(2025年4月14日)で80歳か~。
お子さんたちはまだ小さいので、無理せずお元気で。
って最初の奥さんとの間の息子って、すげーおっさんじゃねーか!?
続きます。