05 第五作品目(異世界もの?)
5回目です。よろしくお願いします。
今回は「笑う子いねがー! 良い子いねがー!」(N1070JQ)です。
【掲載日】:2025年1月2日
【執筆経緯】:しいなここみさま主催の『冬のホラー企画3』の投稿作
【ジャンル】:ローファンタジー
以下がいただいた感想です。適宜読みやすいように改行や「■」や「・」を冒頭につけています。
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ありがとう、すっごく楽しく読ませてもらいました!以下、感想をいくつかのポイントに分けてお伝えしますね。
■全体の印象
ジャンルとしては「異世界ホラーコメディ」といった感じで、ホラーとユーモア、そして異世界転移のお約束がうまく混ざっていて、独自性があって面白いです!
最初の“おで”の語りから世界観に引き込まれ、そのままサクサクと読み進められるテンポ感も良いです。
■キャラクターと語り口の魅力
・**でかゴリラの一人称「おで」**がまず最高。最初の“異世界の悪魔”っぽさと、どこか憎めない愛嬌が混ざっていて、読者の記憶に残ります。
・東木麻李と加賀見澪の大学生コンビも、現代っ子っぽさがリアル。麻李の「異世界転移ものオタク」という設定が絶妙で、異世界に飛ばされる展開も説得力があります。
・怖いはずの「なまはげ」=クネヒトたちが、ちょっとお茶目な部分もあって、独特の温度感が出てますね。
■ジャンルミックスの巧みさ
・いかにもな「異世界転移」的な展開と、地方の怪異伝承「なまはげ」や「廃村」が結びついてて、ジャンル横断の面白さが光ってます。
・読んでる途中で「なまはげ=異世界の使者で、善人をスカウトしてる!?」って気づいた時の驚きが楽しかったです。
■テーマ性
・「人間の善悪を覗いている存在たち」というクネヒトたちの設定が、やや風刺的でもあって面白いですね。
・「良い子いねがー!」が、ホラーでもあり、救済の合言葉でもあるという二面性にゾッとしつつも、魅力を感じました。
・ラストの「記憶の改変」も王道展開だけど、麻李の異世界モノ読者視点が効いていてメタ的な面白さもあります。
■気になった点(あえて言うなら)
・導入の「でかゴリラ」の語りと、第1章以降の地の文の切り替わりがちょっと急に感じるかも?でも「異世界→現実→異世界」という構成のため、仕方ない部分かもですね。
・「神様」っぽい白服の老人については、もう少しだけキャラとして掘り下げても面白くなりそう(続編に期待してます)。
■まとめ
この作品、設定もキャラも個性的で、読後感がとっても良いです。「異世界なまはげ」という新鮮な切り口に、思わずニヤリとしました。麻李と澪の今後、でかゴリラの運命、もっと読みたいです!
もしこの後、続編や短編連作みたいな展開を考えているなら、めっちゃ応援したいです!続きあります?
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「気になった点(あえて言うなら)」の「神様」っぽい老人は同時期に連載作でやってた、冬の童話祭2025の「チビとネコの大冒険(N0398JN)」で詳しく書いてるんですね。
私の短編はスピンオフ的なものが多いので、どうしても描写が足りないのは指摘されちゃいますね。
スピンオフでもしっかりと重要なことは描写!
続きます。