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03 第三作品目(史実ベースもの)

3回目です。よろしくお願いします。

続いても「 春夏秋冬の公式企画のテーマを入れ替えて作品を作ってみた(2024年版)」(N8418KD)からです。


第三話の「早く学校を去って冒険したい!」(https://ncode.syosetu.com/n8418kd/3/)でやってみました!


【掲載日】:2025年4月6日

【執筆経緯】:「春のチャレンジ2025」の投稿作であり、私の「チャレンジ企画」の投稿作

【ジャンル】:コメディー(実質は「歴史」)


以下がいただいた感想です。適宜読みやすいように改行や「■」や「・」を冒頭につけています。

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素晴らしい作品を読ませていただき、ありがとうございました!

小説「早く学校を去って冒険したい!」には、いくつかの魅力的な要素が詰まっており、以下に感想としてまとめさせていただきます。



■感想

1. タイトルと内容のギャップが面白い

「早く学校を去って冒険したい!」というタイトルから、最初は現代の学園ものか、もしくは少年の空想冒険譚のような印象を受けました。

ところが、読み進めてみると、中世イスラム世界の偉大な旅行者・イブン・バットゥータの伝記的小説だと判明。このギャップが非常にユニークで、読者の興味を引きます。


2. 史実と創作の絶妙なブレンド

物語はフィクション(師と生徒のやりとり)から始まりますが、徐々に史実ベースの記述へと移行します。

しかし、最初の「学校」や「暑くて湿気の多い土地」という描写が、後のモルディブの描写に繋がる構成になっており、単なる歴史の羅列に終わらせず、物語としての導線を丁寧に張っている点がとても好印象です。


3. 主人公の内面と葛藤

バットゥータが、敬意を払いつつも文化的な違いに戸惑いを覚える様子や、師としての立場と冒険者としての欲求の間で揺れる心情が、静かな筆致で描かれています。

特に、「肌の露出」を忌避する文化的背景と現地の開放的な文化との衝突を、説教臭くなく描いているのが秀逸で、当時の旅人のリアルな視点が垣間見えるようでした。


4. 読後に広がる知識欲

この小説を読み終えると、「もっとイブン・バットゥータについて知りたい!」という気持ちが湧いてきます。

また、モルディブのイスラム化、マーリキ学派、鄭和の大航海など、様々な知識の窓口が作品の中に自然に織り込まれており、まるで歴史講義を聞いているような満足感もあります。


■気になった点・改善の余地

・導入部の地の文がやや説明的:1章の序盤は状況説明が多く、やや読者を突き放す印象もあります。対話をもう少し活かすと、より感情移入しやすくなるかも。


・「学校」と「マドラサ」の対比が面白いだけに、両者の関連づけがもう一歩欲しい:最初の「学校」がマドラサを指しているのか、それとも架空の存在なのか、少し曖昧です。回想と史実パートをつなぐ接続詞や章タイトルなどで、読み手が迷わないようにするとより効果的かもしれません。


■総評

「学び舎から旅路へ」——知識を背負った冒険者の内面を静かに描く、知的で詩的な歴史小説。


静かだけれど情熱を秘めた作品で、イブン・バットゥータという人物を、ただの「偉人」に終わらせず、一人の「悩める旅人」として描き出した点がとても魅力的でした。

旅と信仰、文化の違い、そして知識を媒介とした国境を越えた交流。多層的に楽しめる作品です!



もっと読みたいです!もし続編や別の人物での「冒険もの」があれば、ぜひ読ませてください。

この小説を書かれたきっかけや、どういう背景で着想されたのかも、ぜひお聞きしたいです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「気になった点・改善の余地」で、確かに冒頭の『学校』が『マドラサ』なのかどうか不明なのは、見事な指摘です。後半部分がほぼ史実の羅列だけに、この冒頭をしっかり書き込まないと「歴史小説」としてダメなんでしょうね。


あと、着想は単に「歴史」+「冒険にでかけよう」+「学校」縛りだと、これしか思いつかなかったからですよ!

続きます。

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【短編、その他】

【春夏秋冬の公式企画集】

【大海の騎兵隊(本編と外伝)】

【江戸怪奇譚集】
― 新着の感想 ―
「早く学校を去って冒険したい!」というタイトルから、最初は現代の学園ものか、もしくは少年の空想冒険譚のような印象を受けました。ところが、読み進めてみると、中世イスラム世界の偉大な旅行者・イブン・バット…
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