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余命三ヶ月かと思ったらまさかの…おいおい…勘弁してくださいよ  作者: 猫の集会


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14/17

どこ⁉︎

 芽依は、どこへ行ってしまったのか…

 

 

 とにかく今日は、定時で帰ることにした。

 

 

 定時の時間になる前に、オレはすでに帰る準備万端で、とにかく一分一秒でも早く帰りたかった。

 

 

 芽依、芽依、芽依‼︎

 

 

 めちゃくちゃ頭の中で、ひたすら芽依を呼んだ。

 

 

 携帯も何度か確認しているのだが、やっぱりなんにも連絡がない。

 

 …

 

 おかしいな…

 

 

 定時になると、一目散にお疲れ様でしたといい、とにかく走った。

 

 

 オレは学生のころ、よくリレーの選手に選ばれていた。

 

 正直…あまり嬉しくなかった。

 

 早く走れてもね…なんか得ありますか?って思っていた。

 

 

 なんなら、選ばれたっていうプレッシャーの方がね…

 

 

 でもですよ‼︎

 

 今なら思う。

 

 早く走れてよかったって‼︎

 

 

 だってオレは今、一分でも一秒でも早く帰りたいのだから。

 

 

 でもです…

 

 帰ったところで、まだ芽依が家に帰っていなかったら…

 

 

 そしたら、どうすればいい⁇って不安は、ものすごくあった。

 

 

 どうか家に帰っていてくださいと、願った。

 

 

 

 帰り道も、走りながら電話してみた。

 

 

 でも、やっぱり繋がらない。

 

 

 芽依ー‼︎

 

 

 アパートまでもう少し…

 

 もう…少しで…

 

 

「あれ?さとる⁇」

 

 

 ‼︎

 

 

 この声はっ‼︎

 慌てて呼ばれた方を振り向くと…

 

 

「芽依‼︎」

 

 オレは芽依を見つけるなり思いっきり芽依を抱きしめた。

 

 

「えっ、ちょっ…」

 

「芽依、大丈夫か?」

 

 オレは芽依を抱きしめながら芽依に聞いた。

 

 

 そしたら、

「いや、さとるの方が大丈夫⁈息切らしてるみたいだし…」

 なんて心配されてしまった。

 

 

「オレは、大丈夫!なんだけど、芽依…携帯繋がらなかったみたいだけど、どうした?」

 

「えっとー…充電がないっていうかね…てか、電話くれたりした?ごめんなさい。何か急用だったりしたかな?」

 と、申し訳無さそうに聞いてきた。

 

 

「急用っていうか…今朝、朝ごはんも食べなかったからさ…心配で」

 

 なんていうオレに芽依は、

 

「嫌だなぁ。そんな心配しなくても大丈夫だよ〜。診断終わった時用にミニスナック持参してたからさ」

 なんて笑いながら、ポケットから余ったミニお菓子をみせてくれた。

 

 

 診断…?

 

 

 あれ?

 

 今日病院だったんだ⁇

 

 

 この前も有給取って病院に行ったような…

 

 

 もしかして、これからは頻繁に行かなきゃダメなのかもしれない。

 

 

 そんなに重症なのだろうか…

 

 

 芽依は、一人で病院に行って辛くないのだろうか…

 

 

 あ、そういう時って家族とかも話聞くんじゃなかったかな?

 

 

 てことは…

 

 

 芽依のお母さんも知ってるのか?

 

 

「芽依ってさ、最近お母さんと連絡とったりしてる?」

 

「あー、最近とってないかも」

 

 

 …

 

 じゃあ、やっぱり芽依は一人で病気に向き合っているに違いない。

 

 

「あのさ、芽依」

「なぁに?」

 

 …

 

「病院…今度一緒に行ってもいいかな?」

 

 オレの質問に、芽依はキョトンとしていた。

 

 

 なぜ?

 

 みたいな表情も添えて。

 

 

 

 …

 

 やっぱりイヤかな…

 

 そうだよね。

 

 イヤだよね…

 

 

 続く。

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