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余命三ヶ月かと思ったらまさかの…おいおい…勘弁してくださいよ  作者: 猫の集会


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12/17

いきなり大掃除と知恵

 アイスを食べた芽依は、

「あ〜、美味しかったねぇ〜」

 と、幸せそうな顔をしてスクッと立ち上がったかと思うと、

 

「このことは、水に流しましょうね〜」

 なんて言いながらお水をガブガブと飲みだしました。

 

 …

 

 

 え、水に流すってそういう意味じゃないような…。

 

 

「それってそういう意味?」

 

 オレの質問に芽依は、

 

「そうだよー、知らんけど。あとさ水飲めば糖分が薄まるでしょ?知らんけど」

 

 と、知らんけどの嵐だった。

 

 まぁ、オレもどうなのか知らんけど…

 

 

 でも、一応オレも水をがぶ飲みした。

 

 糖分…薄まった気もしないでもない。

 

 知らんけど。

 

 

 そんなオレたちは、毎日が楽しい。

 

 

 だって、芽依は病気なのにそんなこと忘れるくらい毎日笑顔だし、元気だから。

 

 

 でもさ、たまにボソッと

 

「あと五日か…」

 って、カレンダーみながら呟くんだよね。

 

 

 オレはあえてそこは、深入りしないようにしている。

 

 

 でも、芽依が病気のことをオレに話してきたときは、真剣に向き合うと決めている。

 

 

 そして…残り四日となる金曜日、芽依がやたらと明日の天気を気にしていた。

 

 曇り晴れだけど…晴れるかな?

 

 雲の方が多いと困るな。

 

 なんて言っていた。

 

 

 だから、なんで?って聞いたら、

 

 休みの日は、晴れがいいじゃない?と返ってきた。

 

 

 …まぁ、そうだけどさ。

 

 

 

 そして次の日、芽依は朝から髪の毛をきっちり縛って、ゴミ袋を持ち出してきた。

 

 

 ⁇

 

「芽依…どうした?」

 

 少し寝ぼけていたオレ。

 

 そんなオレに芽依は、

「どうしたって…今流行りの断捨離するのさ!」

 と、ゴミ袋を高々と上に上げた。

 

 

 今、流行りなん?

 

 今っていうか、もう少し前に流行ったような…

 

 

 てか…断捨離って…

 

 

 なんで…?

 

 

 もうすぐおさらばだからきれいにしておこうってこと?

 

 

 芽依は、もう諦めてるってことなの⁉︎

 

 

「そんな、断捨離とか…しないでよ…」

 

「え?なんで?部屋はきれいな方が良きだよ?あと、押入れもきれいにしなきゃなんだ。引っ越してきてから、結構押し入れに入れっぱなしのやつあってさ。ちなみに床に色々置きっぱなしとかよくないんだって!床はいつもきれいにカピカピがいいらしい。あ、間違った。ピカピカだ」

 と、朝からめっちゃ喋る芽依。

 

 

 …

 

 元気すぎる…

 

 でも…この元気が、から元気じゃなければいいなと、朝から思うのでありました。

 

 

 そんなせっせと片付ける芽依を見ていたら、オレも掃除したくなってきて、なんだか大掃除大会みたいになっていた。

 

 

 いらないもの…なかなかあるな。

 

 芽依がいうには、何年も使っていないものは、思い切ってさようならするのも大事だってアドバイスしてくれた。

 

 

 たしかに…

 

 ずっと使っていないもの…めっちゃあるな。

 

 数分後…

 

 

 芽依のおかげで、あっという間に部屋がきれいになりつつあった。

 

 

 断捨離も、そうなんだけど…意外と気づかないところでホコリが塊になって集まっていたりもする。

 

 

「すごいホコリ溜まってたね…」

「そういうときは、このいらなくなったわたしの洋服を雑巾に使って〜」

 と、渡された。

 

 なるほどー。

 

 生活の知恵ってやつでした。

 

 

 さらに驚くことに、芽依は水鉄砲にお水を入れだした。

 

 

 えっ⁉︎

 

 これから遊ぶんか⁉︎

 

 芽依⁇

 

「部屋で水鉄砲するの?」

 

 オレの質問に芽依は、

「まあ、みてて」

 

 と言ったかと思うと、シュッシュシュッシュと網戸越しにベランダへと水を打っていた。

 

 

「なに事?」

 

「ほら、蜂さんがいるでしょ?きっとベランダに巣をつくろうか偵察にきてるの。だから、ここは水が垂れてきますよって教えてあげてるんだよ。作り出してからだとかわいそうだし、こっちも困るでしょ?」

 と、またしても素敵な知恵をいただいた。

 

「芽依ってすげ〜よ」

「ふふ、ありがとう」

 

 そんな物知り芽依とオレはせっせとお片付けをするのでありました。

 

 

 続く。

 

 

 

 

 

 

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