表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『吸血狐っ娘』の嫁と世界を巡る冒険譚  作者: 四葉のアミア
一章
41/42

39話

 



「今日でサーフィリーの方へ戻るんですか?」


 宿でいつものようにミルアと朝食を食べているとララさんがそう聞いてきた。


「えぇ、スタンピードから1週間も経ちましたから。それと、力の扱いも完璧になったので当初の予定よりはかなり遅れていますけど戻ろうかと思ってます」


「それは残念ですねー。私にとって大切なお客様兼お話し相手のレオさんとミルアさんが居なくなるのは寂しいです」


「今までありがとうございました。…まぁ、戻るとは言えいつかは戻ってくるかもしれませんし、これからはミルアと一緒に世界を旅してみようかな?とも思っています」


 これは昨夜、ミルアとこれからどうする?と話し合いをした結果、世界を自由に旅する事になった。


「そう。レオがサーフィリーとこの王都以外の国はあまり行ったことがないって言うから」


「必要がなかったからね。まぁ、そういうわけです」


「いいですね、それは。世界を夫婦お二人で旅をするなんて。頑張って下さい」


「ありがとうございます」


 思えば、この宿には大変お世話になった。


 王都アルフィリアに来てから今日まで、数日間を除くとずっと泊まっていたからね。ちなみに、数日間と言うと墓夜の森に行った時と大賢者様の家に居た時の事だ。


「僕たちは…そうですね。朝食を食べ終えてから出発をしようかと思っています」


 昼辺り、もしくは夜に出発してもね。それなら朝に出発して何回か野宿をしてサーフィリーに到着って所だね。


「早いんですね」


「そうですね。別に時間とか予定に縛られている訳じゃないんですが、決めた事ですからね。今から変更となると、気分も少し変わりますからね」


「そういうことでしたかー。あっ!少し待ってて下さいね!」


「え?あ、はい」


 ララさんが厨房の方へと走って行った。


「…なんだろう?」


「凄い速さだった」


「だね」


 やっぱりララさん凄い人説。…割と本当な感じがしてきた。



 ララさんを残りの朝食を食べながら待っていると、約数分後に一つの籠を持ってララさんが戻ってきた。


「…良い匂いがする」


「え、分かるの?」


 距離は近いとはいえ、辺りに漂う他の料理の匂いがあるんだけどなー、分かるのかー。…進化のせいかな?嗅覚も強くなったんだね。


「ん、なんとなく」


 なんとなくだったか…


「レオさん、ミルアさん!お待たせしました」


「ララさん、それは?」


「ちょっとした料理です!お昼の時に食べて下さい!」


 そう言って籠を渡してきたので僕はお礼を言いながら受け取る。


「あっ、お返しとかは大丈夫ですよ!籠もあげます!」


「いいんですか?」


「はい!私個人からの贈り物です!」


「ララさんからですか。…わざわざありがとうございます」


「えへへー。旅、頑張って下さいね!」


「ララ、ありがとう」


 ミルアなお礼を言った後にララさんが「そろそろ仕事に戻りますね!」と言って他のテーブルへと向かった。



「ララさんにはお世話になったね」


「ん。ララは…大事な友達」


 そう言うミルアの顔は少し恥ずかしそうだった。だけど、視線の先には忙しく動き回るララさんが居た。




 ◆





「で、わざわざ俺の所に来たのか」


「はい、一応一言くらいは言っておいた方がいいかな?と思いましたので」


 宿を出て、僕とミルアは冒険者組合のギルマスの所へ向かい、現在ギルマスに王都を出発する事を話している。


「真面目な奴だ」


「そうですかね?」


「あぁ、普通の冒険者…いや、冒険者は黙って出ていくのが普通だ」


「静かに、誰にもバレずにですか?」


「あぁ、お前もやってみたらどうだ?わざわざ他人に教える事でもないだろ。最悪の場合、相手がお前を狙っているとする。そいつに情報を与えるだけだぞ」


「…それはそうですね。考えたこともありませんでした」


「気を付けておけ」


「はい、わざわざありがとうございます」


「礼を言うのはこっちなんだがな…スタンピードでの活躍は聞いたぞ?タートス殿からな」


 世界最強の剣士の異名を持つあのお爺さんから…とても光栄な事だ。


「5や6の魔物を一撃で斬り殺していたらしいな。どうだ?俺と勝負でもしないか?」


「…遠慮しておきます」


「そうか。残念な事だ…」


「多分、戦っても勝負が始まった瞬間魔法でやられる気がします」


「見抜かれたか…」


 …悪い人だなぁ。でも、始まった瞬間詰めたら行けるんじゃないのか?とも考えたけど…無理だろうな。この人、ギルマスだしな。


「レオ、今回のスタンピードでの報酬の件だが…どうする?今貰うか、組合で預かっておくか」


「…ちなみになんですが、どれくらい貰えるかお聞きしても?」


「あぁ、そうだな。王聖貨49枚だ」


「49枚ですか!?…えぇ、ぇと…何故?」


「今回のスタンピードでの働き、倒した魔物の素材を考えた結果だ。まぁ、両断されてて内臓とかは使えないからその分は引かせてもらう」


「なるほど。それで49枚……1枚だけ貰えますか?」


「残りはこちらで預かるということでいいか?」


「はい、お願いします」


 まとめて貰うなんて恐ろしくてできない。一枚あれば十分だね。だって王聖貨1枚が金貨100枚だからね〜。


「分かった。後で持ってこさせよう」


「ありがとうございます」


 思ったけど、これでかなり裕福になるな〜。当分お金にも困りそうにないし、旅をするのにはちょうどいいね!




 その後、組合の人が持ってきた王聖貨を貰って再びギルマスにお礼を言った後、僕とミルアは組合を出た。




「他にはどこかあったかな?」


「ん、大賢者様の所」


「…あー、あの人か」


 忘れてはいなかったけど…あの人に気軽に会いに行っていいものが分からなかったため行かないようにしていたけど…どうしよっか。


「ミルアは行きたい?」


「…行きたくない」


「それはまた、どうして?」


「レオの血を飲んだから」


 何か理由があるのかとも思ったけど…ただの嫉妬だった。


「だから行きたくない」


「なら、どうする?もう出発をするのかい?」


「ん!!」


 おぉ…力強い"ん"をいただきましたね。


「ミルアがそう言うのなら、行こっか」


「うん」



 ミルアと手を繋いで僕たちは王都アルフィリアを出発した。


 ちょっとした滞在しなかったが、魔鉄級(ミスリル)冒険者になったし、大賢者様にも会って血を吸われたし、スタンピードも経験、最強の剣士とも出会えた、ミルアも僕も進化したし……こう思うと、中々に濃い期間だった。



 他にもあったね。それは"ミルアとの仲を深めることができた"ことかな?







これにて第一章終了!!さて、次はキャラ紹介となっております。

その話が投稿されたら…しばらくこの物語の更新はストップします。理由としましては、ストックが無いからです。


丸々一章分のストックが溜まったらまた更新再開します。それまでお待ちくだされ。結構かからと思いますので、はい。


逃げるってことはありません。この物語は、作者が割と本気でキャラ設定、プロットを考えて書いていますから

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ