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詩集 駒鳥  作者: 蘭木堂
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貴方と私に何の関係性もない

  04 夕暮れ



 秋の夕暮れ 帰り道

 後ろを見ても 誰もいない

 何で 独りになったのか


 (なんで あのこはきえたのか)


 石を蹴って 帰る坂道

 角が取れて 丸くなる

 振り返れば 茜さす道 夕映えの雲


 (きらいだからって きらわないでください)


 ススキ野原を 踏み分けて

 お地蔵さんが 念仏を吐く

 すべって転んだ 下り道


    振り返っても 誰もいない




  05 雪道

 


 ただ一人 山道を歩む

 踏み抜く凍土いてつち パリバリと


 目深に 被った藁帽子すら

 しんしんと 重みになっている



 ……来たか故郷

   誰も居ないか 

   あるのは 積もらぬ雪ばかりか……



 かへぐ体を 追い立てて

 急いできたは いいものの

 あるのは 霜と荒畑あれはたけ


  縄のしんぞうも 潮の包み手も

  あの頃を 思い出すばかりのようです




  06 アンフォルメル



 あの色はとどめておけず


 その光はすくい取れぬままに


 私の手から 頭から


 するりするりと 抜け落ちるようです


うむっ!

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