第1回 円卓会議 議題:我々は日常系か、コメディ系なのか
ここから入ってくださる方へ。この【五人少女シリーズ】は全話でキャラの設定が共通していて、基本的にどの話からでも入れるようになっていますが、キャラの説明は少なめになっています。
メインキャラは五人の美少女です。
衣玖 IQ3億くらいの天才でオタクロリ 一人称は漢字で私
留音 運動大好きのモデル体型で男勝りなセクシーさん 一人称はあたし
真凛 地球を一瞬で崩壊させられる宇宙人だけど普段は温厚で家事好き 一人称はひらがなでわたし
西香 性格の悪さに反比例した見た目ピカイチの美少女。友達がほしいけど出来ない 一人称はわたくし
あの子 その神々しさ故に何も描写されない宇宙の不可侵存在
もう少しだけ詳しく知りたいと思ってくれた方向けに、とても内容の薄いプロフィール記事がシリーズ一覧から確認することが出来ます。また、本編にあたる超エキサイティングな活躍もそちらから飛べます。
毎日のように巻き起こる事件に白熱のアクション、そして脳細胞を酷使する難事件に活躍する五人の美少女たち。
普段のカリスマに満ちた行動、そして人を惹きつけてやまないクレバーな思考を持った才色兼備の美少女の象徴であるが、彼女たちは物語の裏では十代半ばという年齢相応な一面を見せる事もあるのだ。
これはそんな彼女たちの、何の起伏もないただの日常の取り留めもない会話を記したものである。
※諸注意
・ここから【五人少女シリーズ】に入ってしまうと本編でのあまりのかっこよさに卒倒する可能性があります。
・また、普段のクール&ファビュラスなイメージとは異なる可能性があります。
・彼女達の平凡な日常を粛々と描くモノであり、過度な期待は禁物です。
・特別な状況でない限り基本的に描写はありません。円卓に座ってのんびり話し合っているだけの光景を思い浮かべてください。日常系で進む話なので。
第一回円卓会議
衣玖「さて……記念すべき第一回円卓会議の議題を発表するわ」
留音「日常系で進めるって上にあったんだけど普段全くやらないことから入っちゃうんだな。第一回って言っちゃてるもん、このために用意しましたって企画じゃねぇか。全然日常じゃねぇよ」
真凛「多分作者が話のネタは思いついたけどわざわざ描写する文章書いてまでやるほどじゃないなって話をこういう形式(手抜き)にしたんじゃないでしょうかぁ……」
西香「あー!真凛さんメタな話はおやめになって!わたくし会話形式のブログとか血反吐出るほど嫌いなんですの!!やむを得ないネタ消化としてもその辺りにはなるべく触れずにしてくださいまし!!」
あの子「(*^_^*)」
衣玖「まぁこんな会話も十分に私達の日常っぽいじゃない。いいのよなんでも。とにかく進めるわ。今回持ってきた議題はこれ。『私達はただ日常を送っているのか、コメディ世界にいるのか』。これよ」
留音「なんだ……全然思ってたのと違う……もっと日常系アニメみたいに可愛い感じになるのかと思ったのに……」
真凛「ただの日常を送っていた場合、わざわざこれは日常系ですってこんな話出てきませんよぅ……」
衣玖「そうとも限らないと思う。だって考えて?これはあくまで物語の裏側であると明記されているの。だから表の日常、そして裏の日常、そういう分け方がされていると解釈することも出来るわ」
留音「あーそういう……。でもそもそもさ。あたしら、コメディ的な要素あるか?」
西香「それは思いましたわ。わたくしも日頃からコメディというタグ付けは挑戦的だと思ってました。わたくしたちは至って真面目に生活しているだけではありませんの。何も面白い要素なんて無いでしょう?」
留音「うん。一度はツッコミがどうだとかって話も出たけど、結局あたしらにはそういう要素必要ないって結論だったわけで。衣玖の議題、考えるまでもなくねぇ?他のコメディ作品に失礼だろ」
衣玖「まぁそうなんだけど、でも一部馬鹿な行動をする人もいるでしょう?誰かに見てもらった時にそれがどう映るのかという話よ」
真凛「え~っ、誰の事ですかぁ?お馬鹿ってことは西香さんかなぁ?」
西香「ちょっと真凛さん、失礼ですわよ。圧倒的に真凛さんのほうがどアホではありませんか。なんですのあなたの地球破壊可能って能力。あなたの存在のほうがよっぽどおバカですわ」
真凛「ひどいですー!それはわたしの個性ですよぉ!」
衣玖「(机バン!)まさに!こういうところよ!どっちも馬鹿だってわかりきってるのにへんちきりんな言い争いを始めるからこんな議題が上がるのよ!」
真凛&西香『ひどい!』「ですぅー!」「ですわ!」
留音「うん、まぁ衣玖も大概だと思うけどな?」
衣玖「はっ?!私が一番マトモでコメディ要素とはかけ離れてるんだけど?!そりゃ天才だから日常は理解されないかもしれないけど……」
留音「いやあたしも言わせてもらうけどまさにそういうところだ。多分この中でまともなのあたしとこの子だけだろ」
この子ことあの子「(・_・;)」
衣玖「ルー、その発言は頭いっちゃってるとしか思えない。自己認識能力ゼロ。この子に関しては合ってるけど」
留音「いやいやいやどこがだよっ?あたしが一番お姉さんの雰囲気じゃん!みんなのことまとめる頼りがいに満ちたお姉さんだろ?!」
西香「可哀想」
真凛「そんな空気に一度でもなった覚えがあるんですかぁ……?」
衣玖「みんな、あまり責めないであげて。筋肉がついちゃってるだけなの、脳に」
留音「おい、お前ら喧嘩するか?」
真凛「してもいいですけど三秒後に酸素が尽きますよ?」
衣玖「真凛、お願いだから拳を地球に向けるのはやめて」
西香「ほら見てください、こうやってすぐに地球を破壊しようとする人がいるからわたくしたちの存在をコメディだと勘違いする人が出てくるってわかりませんの?」
真凛「でもこれがわたしたちの日常じゃないですかぁ」
衣玖「そうなのよね。……ということはつまり私達が凄すぎるからこそ、普通の人から見たらコメディ的に見えてしまうということなのかもしれないわね」
留音「そういうことにしとこう。あんまり掘り下げてもろくなことにならない気がする」
真凛「わたしたちは淡々と生活しているだけなんですけどねぇ」
西香「そうですわよ。外へ出て、お金を稼いで帰ってくる、それで少しゲームをしてお話をする、至って普通の生活ですわ」
留音「お前の場合意味不明な会合に出席して何故か男どもから色々貢がれて帰ってくるだけじゃん、そういうの稼ぐって言うのか?」
西香「そりゃ稼ぎですわよ。わたくしの魅力によって生じるお金なのですから、アイドルやモデルと同じですわ」
衣玖「風のうわさで聞いたけど、この前はさんざん復讐ヴァンパイアが強すぎるってグチグチ言ってるだけでその会合が成功したらしいわよ」
西香「親衛隊からの貢ぎ課金でプレミアのセクシーヴァンパイアが出るまで回して、目の前で売ってやりました。運営もこれでナーフの必要性に気づくでしょう」
留音「いみわかんねぇよ、ってかなんでファンが付くんだこんなやつに……」
真凛「何の話かわからないですよぉ~っ!結局わたしたちってコメディ系なんですか?日常系なんですか?」
西香&衣玖&留音『日常系!』
あの子「(*^_^*)」
これこそが世界を何度も危機から救った五人の少女たちの裏の日常である。
このような心休まるひとときがあるからこそ、辛い戦いや凄惨な事件に真正面から向き合うことが出来るのだ。
正直自分でもよくわかりません。
一応参考にしているのは毎回パラレルのように展開するタイプの日常系です。でも読んだ方がほんの少しでもクスっとしてくれて、心の重荷が少しでも軽くすることが出来たらなと思っています。だから作者的にはメンタルヘルスケア系を自称したいところではあります。
おこがましくてすいません。
もしよろしければ本編の方もよろしくおねがいします。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。