頑ななんすか?
「駄目な物って、何ですか?」
「先ずはネット、パソコンやスマホ、タブレットなんかは出せるんだけど、ネットには繋がらないし、電話も通じない」
「やっぱ異世界だからっすかねー」
「だろーね。 まぁ、電気も無いしねー」
「そっかぁ、かなり残念すね。」
「ガチでやるなら、発電所や通信基地なんかも出さないと駄目だろーね。」
「他に出せないのは?」
「んー、生きている物だね。」
「生き物っすか」
「そう、このホッケも焼き魚なら出せるんだけど、生きている状態の物は出せない」
「やっぱり、生き物まで出せちゃうと、もう神さまですもんねー」
「チャレンジはしたんだよ!」
「ほぅほぅ」
「ほら、魔法で何でも出せるなら出したいでしょ男なら」
「美女とかっすか?」
「そう!出すでしょ出したいし」
「ん?いま何て?w」
「とりあえずw チャレンジしたんだけどね。」
「何が出たんすか?」
「ゾンビ」
「イヤー、無いわ、無いっすね。」
「だろ、美女のゾンビ出てもなぁ、とりあえず部下に言って一階護らせるのに行かせたな」
「あ!居たかも、一人だけゾンビ」
「あそ」
「んじゃ、美女は出せなかったじゃないですか? 部下の綺麗どころと何かセクハラ的な事は無かったんですか?」
「それなぁ〜、いや、居るには居るのよサキュパスとかさ、エロいのが沢山」
「マジっすか!最高じゃないですか、サキュパスなんて!!」
「そこで、またアイツだよ! ワル、ワルイ……。」
「ワルイーデスねw」
「そう!そのワルちゃん!」
「諦めちゃったよw」
「そのワルちゃんがさ、言うのさ、" 魔王様とサキュパス如きでは身分が違い過ぎます。どうかお控えください " ってさ」
「ウザいっすねー!」
「だろぉ、いいじゃんサキュパス、エロっ娘だよ!もーって」
「他には居ないんですか?」
「他にも居るんだけど、なんつーか、玄人好みって言うか、デュラハンて知ってる?」
「あの首がないヤツですか?」
「うん、そのデュラハンの娘もさ、可愛いのは居るんだけど…… なんでか知らないが、あの娘ら首を頑なにつけようとしないのね!」
「頑ななんすか?」
「そう! 首さえちゃんとつければ普通じゃん! ……頑なに手に持とうとすんだよねー」
「アイデンティティが消えちゃうからじゃないですかね?」
「せっかくつけてやるってーのにさ」
「www」
「鈴木くんは、エロイベントとか無かったの?」