お疲れ様でーす。
「有るってか出せる。 魔法でね」
「んな魔法も有るんすか!?」
「うん、てか喉乾かない? なんか飲む?」
「それも魔法で出せるんすか?」
「うん」
「マジっすか!?」
「んじゃ、出すよ〜、ハイ、ドーン!!」
「スゲー、居酒屋のお座敷でちゃったw」
「でしょ、スゲーでしょ、ほら、オレ魔王だからw」
「なんでちょっとドヤ顔なんですかw」
「まぁまぁ、とりあえず座敷行こ」
「ヤケに細かく再現されてますけど、実在する居酒屋ですか?」
「ん、行きつけの練馬の鳥吉」
「練馬スキっすねーw」
「まぁねw」
「んじゃ、このブーツが脱ぎ辛っ!」
「飲み物は? 酒飲める?」
「ハァ、じゃあコークハイを、てか大丈夫ですか? 下の階じゃ戦闘中ですよ!」
「別に、いいんじゃねw やりたいヤツはやらせておきなってw」
「ツマミは? あとタバコは?」
「ツマミはお任せします。 タバコは元から吸わないんで」
「さすが勇者マジメだねぇ」
「いや、勇者関係ないっすよw」
「そっかw ハイ、ドーン!!」
「マジで出た! 万能じゃないですか魔法」
「一応、魔王だから」
「いいなぁ〜、魔王いいなぁ〜、俺も魔王って願えば良かったw」
「そう、魔王よろこんじゃうよw」
「魔王、気に入ってるでしょw」
「アリだね。かなりw で、ポツーンと町中放置の後は?」
「いや、事態を飲み込むのにちょっとかかりましたけど……あ、お疲れ様です。」
「あ、お疲れ様でーす。 で、」
「とりあえず、格好が格好だし、金も無いんでセオリー通りにスライムとかチマチマ狩ってスタートですよ。」
「そりゃ大変だったねー」
「田中さんは、魔王じゃないですか、どーだったんですか最初」
「俺はぁ、最初からココ、この部屋にボーンと現れた感じ、で、なんか魔王軍の幹部だとかが喜んで集まってきて、さっきの流れ」
「でも、魔王って何でも出来るじゃないですか、居酒屋出したり、他には何か出したりしなかったんですか?」
「う〜ん、とりあえずね色々出したよ。 車出したり、パソコン出したり、漫画出したり」
「もう何でも出せるんすね!」
「うん、あ!でも、ダメな物もあるよ。」
「なんすか!?」