なっちゃいましたよw
会話のみです。
「で、鈴木さんは? 神さまがトイレ借りに来たとかなんとかw」
「えぇ、僕もその日は休みで部屋に居たんすけど、その時に来たんすよ。」
「トイレ貸してって?w」
「はいw 来ましたねーw」
「マジでか! 何、突然?」
「夕方だったかなぁ、突然チャイムが鳴って」
「インターフォンじゃないの?」
「ウチ、古いアパートなんで」
「で、」
「最初は勧誘とかだったら嫌だから出なかったんですけど」
「何、神さまに居留守使ったのw」
「いや、神さまだなんて解らないですもんw」
「だよねw」
「で、居留守使ってたら神さまチャイム連打!おまけにドアまで叩きだして」
「怖いねw」
「僕も何事かと思って、とりあえずご近所にも迷惑だしって思って」
「開けちゃったと?」
「えぇ、で、開けたら神さまイキナリ玄関に身体入れてきて、こう、グイっと!」
「グイっとw」
「驚くじゃないですか、コッチは普通……。 神さま遠慮なんてなくて、トイレはドコとか聞いてきて」
「貸してとか言わなかったの?」
「いや、アッチって指さしたら直ぐに靴脱いでトイレ入っちゃって!」
「よっぽどだねw よっぽど我慢出来なかったんだねw」
「参りましたよぉ」
「ちなみに、大? 小?」
「大」
「マジでw」
「で、神さまウンコしてる最中にアッ!とかちょいちょい言うんすよ。 アレ、痔とかっすかね? ウチの親父も昔言ってた気が」
「痔主の神さまってどーなんだろw」
「ウチ、安アパートで壁薄いから解るんすよ。 音まる聞こえだったし」
「小学生ならイジメられちゃうパターンだよねw」
「あいつウンコしてるぜ!ってヤツですか? いつの時代っすかw」
「で、神さまウンコしました。で、どうなったの?」
「神さまちゃんと手を洗ってw お礼言ってきたんす。」
「で、アレか」
「ハイ、お礼になんでも叶えてやるって」
「出ましたキーワードw」
「最初は、いやいいですって断ってたんすよ。 だって怖いじゃないですか、イキナリ人ん家でウンコする様な人に言われたって」
「何、勇者なのに怖いってww」
「www、そん時はまだ学生ですって、一般人ですから怖いっすよw」
「だよねー、無いもんねナカナカそんなシュチュ」
「早く出てって欲しかったんですけど、あんまりしつこく言うし、物貰うのもアレだったんで」
「後が怖そうだしねw」
「えぇ、で、丁度ゲームやってる時で、無理なお願いすれば諦めて帰ってくれるかなと」
「あー、で、勇者って願っちゃったの?」
「はい…… 願っちゃいましたねー」
「なっちゃったねーw」
「なっちゃいましたよw」