秘密の想い
ちょっとシリアス?
ヒカルは学習机の上に置いてあるモノを見て固まっていた。そこにー、
ダダダッ、バンッ、バサァッ‼︎
「…みみみ、見た、よね…?」
凄い勢いでドアが開き、近くにあったタオルで机の上のモノを隠しつつ、灯は上目遣いで尋ねる。…なんだこのカワイイ生き物‼︎
熱くなった頰を誤魔化すように視線を逸らす。
「…うん、ごめん」
しかし、見てしまったモノは誤魔化せないので正直に申告する。そっか…と項垂れる灯。焦って言葉を紡ぐ。
「い、いや、良いと思うよ⁉︎個人の趣味だし、俺的にはすげー嬉しいし‼︎」
机の方を向いて俯いている灯の耳が真っ赤になっていて、きっと顔もそうなんだろうなとか暢気に考えていた。
気まずい空気が流れる。その空気を断ち切ったのは、意外にも灯だった。
「…そういえば」
「ん?」
くるりと振り返って一言。
「本当の名前、聞いてないよ?」
「そこかよ⁉︎」
予想の斜め上をつく質問。思わず大声で突っ込んでしまった。
「…まぁ、助けて貰っといて名乗らないのはマナー違反か」
頭を掻きながら、半ば自分に言い聞かせるように言った。
「俺は早麻裕樹。16歳の高2だ。そんで、お前の言ってる通りNext Door のボーカル、ヒカルだ」
裕樹の言葉にどこか辛そうな響きが混ざっていたのに灯は気づいたが、指摘するようなことはしなかった。
やっと名乗らせたよ2人とも…。
俺がやったんだけどね!
つーわけで!
次回も乞うご期待‼︎
(何がしたかったんだよby光)