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ヒカリヒカル  作者: 日向飛鳥
第1章 正体は?
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単純思考…

ふっざけるよ〜‼︎


授業時間はあっという間に過ぎ、昼休み。裕樹はちょっとしたパニックに見舞われていた。なぜなら―、


「どこから来たのー⁉︎」


「部活は何してたの?」


「ねぇ、彼女いるの⁉︎」


そう、転校イベント《質問責め》である。机の周りはネタに飢えた猛獣(女子)達が取り巻いており、何とも壮観だ。矢継ぎ早に問いかけてくる彼女たちに気圧され、若干引き攣った愛想笑いを浮かべつつ、思った事はただ一つ。


『早く紺堂助けてくれよ(どこ行きやがったアイツ)』


授業が終わった途端、煙のように消え失せた隣人(または友人)に文句をいってもバチは当たらないだろう。某バスケ漫画の主人公のように、影が以上に薄いわけではない光。休み時間になる度にこの状況になっている彼にとって光の存在は渡りに船だった。なのにー


「おう、囲まれてんねぇ転校生?」


ー聞こえてきた方向は、隣の席。

え、なんで、さっきまでいなかった、のに。


「ぅおおおお前、いいつからそそそそこに⁉︎」


どこにいたのか、とか、いつからいたのか、とか色々考えすぎてもうパニックである。


「さていつからでしょう?」


裕樹が噛みまくりながら訊くと茶化すような口調ながら無表情ではぐらかす。いや、何で無表情なの、ナニコイツコワイ。光の事が悪魔か鬼に見えてくる。

すると突然ずいっと目の前に白いビニール袋を突き付けられる。その中に見えるのはいくつかのパンと紙パックのコーヒー牛乳。え、これって…と顔を向けると返ってきたのは、今までの女子たちとは比べものにならない優しい言葉だった。


昼飯(メシ)食わねーと午後保たないっしょ」


袋の向こうに見える微かに笑みを浮かべた友人(光)。その背後には後光が見えたとかなんとか(後日談)。

前言撤回、天使か神様だ。




Q:本当いつからいたの?

A:んーと、じゅっp…秘密だよ♡

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