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誕生日の国

ぽんちゃん、お誕生日おめでとう!


ぽん「ありがとう!」


という訳で、招待状が届いてるよ。


ぽん「ふむ」ぺらり


それは誕生日の国から。

誕生日の国は、誕生日の人を招待して、お祝いしてくれる国なんだ。


ぽん「ケーキは!」


もちろん。

それと、プレゼントもあるよ。


ぽん「やったー!」


きゃー!しぇー!あひょー!


ぽん「到着!」


もっこり「こんにちは。そしてようこそ、ぽんちゃん」


ぽん「がおっしゅ!」がおー


国は、ぽんちゃんお祝いムード一色。

夜には、盛大なパーティーを開く予定です。


ぽん「楽しみー!」うきうき


その様子は、この国の全土に、独占ノーカットで生放送されますよ。


ぽん「わお」


もっこり「あのお。今から、丁度ケーキを作るところなんですが」


ぽん「見たい!」


ということで、HBD宇宙センターへ。


ぽん「でっかいどう!」びっくり!


そこには、大きなロケットが一基ありました。

その高さ、およそ六十メートルはあります。


もっこり「中にカステラの生地が入っており、今から打ち上げて焼きます」


ぽん「?」くびかしげ


もっこり「こちらへ」


HBD宇宙センター、管制室。


ぽん「かっこいい!」きらきら


もっこり「さっそくですが。ここで操作して、あのカステラロケットを宇宙まで打ち上げたら、すぐに自然落下させます」


ぽん「大気圏突破の熱で焼くんだね!」


もっこり「そう!ぽんちゃんは賢いね!」


拍手と称賛が沸き上がります。


ぽん「へへ」てれてれ


もっこり「では、発射のスイッチをあなたに任せましょう」


ぽん「わーい!」ぽち


もっこり「あのね、カウントが」


ぎゃー!助けてー!なぜだー!


もっこり「怪我人の救助を急いで」ひそひそ


ぽん「一気に飛んでったー!」うきうき


もっこり「ぽんちゃん、この間にケーキ工場へ移動しましょう」


ぽん「はーい!」


HBDケーキ工場。

しばらくして、巨大な焼きたてカステラが運ばれて来ました。


ぽん「おおー、しっかり焼けてる」つんつん


輪切りカットで並ぶカステラは、こんがりぽん。


もっこり「今から、仕上げにかかります」


サイレンが鳴り、ニワトリさんとヒヨコさんが緊急召集されました。


ぽん「ぷち嫌な予感」


もっこり「作業開始!」


まずヒヨコさんが、体を激しく縦に揺らし、カスタードを嘔吐して、ケーキをコーティングしていきます。


ぽん「ちょっと」


次にその上で、ニワトリさんが力み踏ん張り、菊門より生クリームを搾り落として飾りつけます。


ぽん「あー……」どんびきー


足跡が、これまた、いいーアクセントに。


もっこり「次!」


サイレンが鳴り、リスさんとプテラノドンさんが緊急召集されました。


ぽん「ねえねえ」くい


もっこり「ん?」


ぽん「あれな感じでダメだと思います」


食品衛生上ね。


もっこり「大丈夫。よーく見てごらん」


リスさんは、口からフルーツを取り出して、お洒落に飾り付けていきます。


プテラノドンさんは、空中からナッツをプリプリと落として、お洒落に飾り付けていきます。


もっこり「な?」うぃんく


は?


ぽん「だめだめー!」ぶっぶー


もっこり「そんな……みんなで……一生懸命にしてるのに……」ぐすっ


ぽん「んー……そだけど」


もっこり「半年かけてじっくり考えたぽん!喜んでくれると思ったぽん!」


もっこりさんは、とても汚くむせび泣きました。


ぽん「最後の仕上げお願いしまーす!」


もっこり「ぽんちゃん……!」


サイレンが鳴り、輪切りにされたケーキがドッキングシークエンスを成功させると、そのケーキの頂上に、長方形のクッキーが運ばれてきました。


ぽん「おほほー!」わくわく


もっこり「師匠!お願いします!」


ぽん「師匠?」


現れたるは、着物姿に白髪のお爺さん。

お爺さんは、ながーーーーーい髭を、手に持っていたバケツに沈めました。


ぽん「まさかのかさま」


そう。

お爺さんは髭を筆にして、チョコで文字を書くのです。

ラブリーポップなフォントだよ。


ぽん「うぇ……ありがた迷惑……」


もっこり「これでよし!」


は?


ぽん「わあ!とても美味しそう!」るん!


ぽんちゃん、その優しい対応。

いつの間にかワンアップしたね。


ぽん「食べるかどうかは、また別の話です」


さてさて、それから夜になって。

町はキラキラのペカペカのピカピカリン。


もっこり「みなさん!本日の主役、ぽんちゃんの登場です!」


花の国のドレスを纏った姫ぽん、しゃなりと舞台に上がります。

それと同時に、鼓膜が破れんばかりの祝福の声と拍手が、国中を揺らしました。


姫ぽん「本日は、こまねち頂きありがとうございます!」ぺこり


原稿しっかり読んで!がんば!


姫ぽん「えーと、こうして多くの方々からお祝いを頂けることを、とても嬉しく存じます。こんなにも愛されて、僕は今、とても幸せです」


モブ民「よ!世界一の幸せ者!」


姫ぽん「改めまして。心より、みなさんに感謝申し上げます!今日はみんな一緒に、最後まで楽しく盛り上がりましょう!!」


モブ民「あげあげふう!からの」


もっこり「ぽんちゃあん!」


全国民「おめでとー!!」


紙吹雪舞い、花火咲き、国は大いに盛り上がる。


もっこり「ケーキちょうだーい!」


そしてさっそく運ばれてきました、あのバースデーケーキ。


姫ぽん「ロウソクもでっかいどう!」びっくり!


もっこり「一同、国歌斉唱!!」


あなたが生まれたこと、それは大きな奇跡でした。

笑顔に包まれて、温もりに抱きしめられて、あなたは生まれてきたんだ。

先の見えない長い人生、七転び八起きで頑張ろう。

耳を澄ませば聞こえるよ。

あなたの命が喜びを歌っている。

目を閉じれば見えるよ。

あなたの心が幸せを信じている。

さあ、握り締めたその手を開いて。

今夜は私の手を握ってください。

一緒に楽しく踊りましょう。

あなたの軌跡の九年目。

そこであなたと出逢えたこと。

嬉しい気持ちと、感謝の気持ちを伝えよう。

ぽんちゃん、ハッピーバースデー!

心より、幸せの歩みを願い伝えよう。

ぽんちゃん、ラッキーエブリデー!


姫ぽん「ふにゅぴー……」すや…


もっこり「えーと。あのう」とんとん


姫ぽん「起きてるよ」


全国民「あー良かった」ほっ


姫ぽん「みんなー!本当の本当の本当に、ありがちゅー!!」なげっちゅ


これをきっかけに、この国の全土に恋病が広がった。

後に、歴史に残る大事件となったことは言うまでもない。


もっこり「さ、ぽんちゃん。ロウソクの火を消してください」


姫ぽん「消せるの?」


あれ、装置だから。

裏でスイッチ一つよ。


姫ぽん「ふうー!」


ほら消えた。


全国民「わあああ!!」ぱちぱち


そのあと、ケーキがカットされ、この会場にいる皆に配られました。

もちろん、ぽんちゃんが一番です。


姫ぽん「ううー……」


唸らないで、一口食べてごらん。


姫ぽん「んー……あむ!」


うわー。

よく食べられたね。


姫ぽん「ちょーおいしいんだけど」もむもむ


それは良かったね!


もっこり「ぽんちゃん!これは皆からの、お誕生日プレゼントです!」はい


国民総投票で選ばれたプレゼント。

それをさっそく開けてみると、あの伝説的に有名な人形がひょっこりぽん。


姫ぽん「ビーバー人形さんだ!」


そう。

あのビーバーにクリソツの絶妙に不細工な女の子の人形です。

私の方が可愛いと優越感に浸れるところが大人気で、今や世界中で売られている伝説的に有名な人形です。


もっこり「しかも特別仕様の、世界に一つだけの人形だよ」


姫ぽん「きゃあ!僕と同じドレス着てるー!ぷちかわー!」ぎゅう!


ぽんちゃん有頂天です。

というところで、今回は平和的に終わりましょう。


姫ぽん「やったやった!」るんたった


こんなに楽しそうだし。

いいよね。

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