カプサイ辛の国
アヒルボートが海を割いて進む。
ぽん「おやまあ」
やがて見えて来たは、カプサイ辛の国。
タヒンの村、ジョロキアの町、獅子唐の都などがあります。
ぽん「辛いのぷち苦手だけど、お腹空いたし」
うわー!ぎゃあー!しぇー!
ぽん「にんにくちゃ」はなつまみ
大惨事だけど臭いよりは気にしない。
キムチメン「アニョハー!」
ぽん「がおっしゅ!」がおー
説明しよう。
彼はキムチメン。
ぽん「それだけ」
キムチメン「突然だけど、ここ最近、海から魚介類がこの町に攻めてきて大変ニダ」
ぽん「?」くびかしげ
キムチメン「この町は。魚介エキスが入ってなくて浅漬けの方が美味しい派。のキムチが集まる町ニダ」
ぽん「口くちゃい」はなつまみ
キムチメン「君のような子供には、特にオススメニダ」
ぽん「次行こう」くるり
キムチメン「そこで。私が魚介類から、君を守る!」
キムチメンは、べちゃりと、ぽんちゃんの肩を掴みました。
ぽん「ぷちありがた迷惑です」うえ
そこへ。
ケジャン「キムチメン!」
キムチメン「お前はケジャン!」
説明しよう。
彼はケジャンという蟹のキムチ的なもので裏切り者である。
ケジャン「私は魚介類。これが運命ジャン?」
ぽん「不味そう」
ケジャン「!?」
キムチメン「オイキムチソード!」しゃき!
説明しよう。
オイキムチはキュウリのキムチである。
ぽん「辛くなくてぷち美味しい」ぽりぽり
キムチメン「しまった!」
ケジャン「隙あり!カクテギハンマー!」たっ!
説明しよう。
カクテギとは、大根キムチである。
ぽん「甘辛くてぷち美味しい」かりこり
ケジャン「何者だそいつは!」
キムチメン「麗しいお嬢さんニダ」
ぽん「あれまあ」てれりんこ
キムチメン「キムチは女性の味方。つまり、私の味方ニダ!」
ぽん「どーーーでもよい」
説明しよう。
キムチにはあれやこれや入っており、ダイエットや美容に効果的なのだ。
ぽん「頑張れキムチメン!」
ケジャン「くっ!なかなかやるジャン……!」
キムチメン「いくぞ!ニラキムチ!」すちゃ
説明しよう。
ニラニダ。
ケジャン「ワケギキムチ!」ちゃき
説明しよう。
臭いが強く、当たり外れが酷いのである。
ぽん「いらない」
相殺。
キムチメン「やるな!さすがニダ!」
ケジャン「こうなっては奥の手ジャン」すっ
ぽん「それは!」はっ!
ケジャン「沢庵に柴漬けジャン!」じゃじゃん!
キムチメン「まさか伝説のヤマターコクに眠ると言われるお漬け物沢庵と柴漬けその両方を手に入れていたとはあ!」
ぽん「うまちぃ」ぽりゅぽりゅ
ケジャン「惜しむことなく食べた!?」
キムチメン「もしかして!ヤマターコクの末裔ニダ!?」
ぽん「んーん」くびふりふり
ケジャン「て、全部食べられてるジャン!」びっくりなキムチ
キムチメン「隙あり!ペチュキムチー!」顔面に
説明しよう。
王道、白菜キムチである。
ケジャン「愚かな」がしっ
キムチメン「しまった!」
ケジャン「あーあ、出会ってしまったジャン。白菜と魚介類が」にやり
白菜キムチが魚介エキスを吸ってゆく。
それは、白菜であるキムチメン自身にも……。
チャンジャ「マンセー!」とあっ!
説明しよう。
マンセーとは万歳。
ケジャン「ぐあああああ!!」
その力によって、ケジャンは空へ消えた。
キムチメン「チャンジャ老師様!」
チャンジャ「ほほん、間に合って良かった」
ぽんちゃ「ぐろてすく……」どんびき
キムチメン「老師様。助けて頂き、カムサハムニダ!」
カムサハムニダは感謝の意。
チャンジャ「ほっほっほっん」
キムチメン「君にも、カムサハムニダ」
ぽん「こちらこそ、ごちそうさまでした」ぺこりん
あの、確かチャンジャはタラのキムチ的な。
チャンジャ「しっー!」
キムチメン「え?まさか……」
ぽん「帰るね」すたすた
チャンジャ「キムチメンよ。君に知れては仕方な」
あああああ!ぎゃあああ!うわあああ!
ぽん「あーあ。ぷち吹き飛ばしちゃった」
ぽんちゃん。
今度は、臭くない国だといいね。
ぽん「そだね。れりごー」