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カレーの国

ぽん「きんぴか!」


目映いほど黄金色の国が見えます。


ぽん「もしかしたら幻のジパングかも!」


ナマステ!ナマステー!ナーマースーテー!


ぽん「到着」


ネーシャ「ナマステ」


ぽん「ぞうさんだ!」


ネーシャ「ナマステ」


ぽん「ん?この匂い」


そう、ここはカレーの国なのです。


ぽん「ジパングじゃないの」


ネーシャ「ナマステパオング」


ぽん「さっきから何て言ってるの?」


ジパングのお宝があるそうだよ。


ぽん「本当!?」


ネーシャ「ナマステパオイデ」


ついておいで。


ぽん「はーい!」るんるん


で、着いたここはパオーネの神殿だって。


ぽん「ここも黄金色だ!」


ネーシャ「ナマステパオリック」


あの黄金色は、ターメタリックという空想科学塗料なんだよ。


ぽん「ふーん」


ネーシャ「ナマステパオチ」


こっちだよと、ネーシャさんは神殿の中を案内してくれました。

その先には、大きな象の像と、黄金色の小さな象の像がありました。


ぽん「あれがお宝?」


ネーシャ「ナマステ」こくり


ぽん「ください」


ネーシャ「ナマステパオシンパオシュパオエ」


あれは神聖なものだから。


ぽん「そっか……」


でも、厳しい修行を乗り越えた者には与えるらしいよ。


ぽん「ぷちやる気」むっ


ネーシャ「ナマステパオン」


修行を乗り越えた者はいない。


ネーシャ「ナマステパオルカ」


遥か大昔、太古からずっと。


ぽん「…………」


ネーシャ「ナマステパオルパオパオパパパ」


受ける資格は誰にでもあるって言ってますけど。


ぽん「やるだけやってみます」


ぽんちゃんは、ぷち覚悟を決めた。

ネーシャはそれを受けて、パオネルトの聖域へと案内してくれました。


ぽん「ふぇ……」


一本のタイマツがほんのり照らす、絨毯が一枚だけ敷かれた、薄暗く狭い石造りの部屋。

ぽんちゃん、さすがに怯え震えます。


ぽん「でも決めたもん!」ぐっ


ネーシャ「ナマステパオネルトパオパンパ」


ここで、我らが敬愛する神、パオネルト様が誕生した。


ぽん「ふーん」


ネーシャ「ナマステパオルパン」


修行は一つ。


ぽん「お?」


ネーシャ「ナマステパオムカレー」


カレーを食べること。


ぽん「おお!?」


ネーシャ「ナマステパナナパオ」


七日間ここで。


ぽん「えーーー!」びっくり


ネーシャ「ナマステパオリパオウ」


それ以外は自由で良いってさ。


ぽん「やってみます」


一日目、夜。


ぽん「ぷちうまよー!」


朝とお昼と合わせ、三度目の甘口カレー。


ぽん「いける」もむもむ


二日目の夜。


ぽん「お漬け物は?」


ネーシャ「ナマステ!!」パオーン!


ぽん「ごめんなさい!」ひっ


三日目の昼。


ぽん「朝も昼も夜もカレー……あむ」


カレー以外、水しか口に出来ないのは辛いね。


ぽん「何口食べてもカレーカレーカレーカレーカレー……」


四日目の朝。


ぽん「もういやっ!」からん


ネーシャ「ナマステ!!」パオーン!


ぽん「いやいやいやいや!」くびふりふり


ネーシャ「ナマステパオネルトパパエパオパンパンパンネパオー!」


カレーは、パオネルト様が与えて下さった、万物と万事の安寧の祈りが込められた食べ物だ!


ネーシャ「ナマステパオレオパオパーパ」


それを食べられることは幸せであり。


ネーシャ「ナマステパノパオレパンパオン」


この世には、それを食べられぬ者もいるのだぞ。


ネーシャ「ナマステパオン」


まあ、無理は言わない。


ネーシャ「ナマステ?」


どうする?


ぽん「すぅ……」すやー


ぽんちゃん、いつの間に全部食べたの。


ネーシャ「ナマステ」なでなで


偉い。


ぽん「んふふ……」


五日目の夜。


ぽん「げろろろろろ……」


ネーシャ「ナマステ」さすさす


ぽん「ごめんなさい。食べ直します……」ふら


ネーシャ「ナマステパムパム」くびふりふり


無理しなくていい。


ぽん「…………」


六日目の朝。


ぽん「…………」もむもむ


ネーシャ「ナマステ」ほろり


ぽん「美味しゅうございました」ぺこり


その夜。


ぽん「ナマステナマステナマステナマステナマステ助けて助けて……」ぶつぶつ


ネーシャ「ナマステカレー」こと


ぽん「!」ぴく


ネーシャ「ナマステパオリン?」


ぽんちゃん、平気?


ぽん「えへへ!いただきまーす!」にこー


ネーシャ「ナマステパオルル!」


あたし!あなたのことを見守るわ!


ぽんぽん「ひゃあうまい!」がつがつ


ネーシャ「ナマステパオニパラ」ぐすっ


絶対に逃げないから!


七日目の朝。


ネーシャ「ナマステ」


あーん。


ぽん「…………」ぷい


ネーシャ「ナマステパンパスー」


あと三食よ。


ぽん「あ……」


ネーシャ「ナマステパオレ!」


頑張れ!


ぽん「あむ」


昼。


ぽん「ふふふ、あなたの腹筋素敵ね」さすさす


ネーシャ「ナマステパップルン」


それは、あたしのケツよ。


ぽん「その固い腕で、ぎゅってして。ねーえ」すりすり


ネーシャ「ナマステパップルン!」ぐすっ


ケツだってば!


ぽん「くちゃ……」はなつまみ


ネーシャ「ナマステカレー」こと


ぽん「うぷ」


ネーシャ「!」


ぽん「ふぅ……」


ネーシャ「ナマステ……」ほっ


ラストナイト、ラストカレー。


ネーシャ「…………」じっ


ぽん「ネーシャ」


ネーシャ「ナマステ?」


ぽん「僕なら平気」


ぽんちゃん、優しくネーシャの手を握ります。


ぽん「今までずっと支えてくれてありがとう。あなたさんがいてくれるから、最後まで頑張れるんだ」


ネーシャ「ナマステナマステ……」しくしく


ぽん「いただきます」


そして。


ぽん「パオネルト様。ナマステ」


辛い(つらい)カレーの修行は終わった。


ネーシャ「よく頑張ったわね。あなたすごいわ」ぱちぱち


ぽん「!?」


ネーシャ「あなたは人として成長した。これから先、どんな困難だって必ず乗り越えられるわ」


ぽん「ありがと」うるうる


ネーシャ「こちらこそありがとう。水浴びしたり、エクササイズしたり、かけっこしたり、歌を歌ったり、踊ったり、映画を観たり、クリケットをしたり、あなたと過ごした日々。とても楽しかった!」すぅ


ぽん「ネーシャ!ネーシャーーー!」ぽろぽろ


ネーシャは、パオネルト様だったのです。


ネーシャ「愛するあなたに、久遠の案寧と幸福を願います」にっこり


ぽんちゃんの両手は、空を抱き締めました。


ぽん「…………」ぐしぐし


ことりと。

ジパングのお宝が目の前に。


ぽん「……ん?」


これ、福神漬け入れですね。


ぽん「ぷちありがた迷惑……」ずーん


どうする?


ぽん「いらな……思い出に」ぎゅ


そうだね。

て、どうして神殿も聖域も破壊するのかな。


ぽん「れりごー!」


どうやら、よほどカレーのことが憎いようです。

嫌いにだけはなりませんように。

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