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復讐少年と剣霊少女  作者: 雪野 那珂
本編
6/21

第五話 ニクスの過去

「今日はこれで終わりだ!皆、家に帰ってしっかり休んで明日の授業に備えること!以上!解散!」


仕切っていた先生が林の前の広場で一学年全生徒に大声で言う。


今日はこれで終わりらしい、明日には新しいクラスが決まっているとのことだった。


「リオ!今日はお疲れいっ!」


ニクスが元気よく背中を叩いてくる。

あんなに魔法を連発しても元気なニクスにリオは驚く。一体ニクスの魔力はどれほど多いんだろう.....


「ああ、おつかれ。ニクスはあんなに強い魔法を連発してたけど疲れてないのか?」


あまりにも気になったためリオは聞いてみる。


「おう!全然疲れてないぜ!というか、人生今まで魔法を使って疲れたことないからさ!全然平気だぞ!」


元気よくニクスは答える。

その様子を見るかぎり全く疲れてないようだ。

全く、どんだけの魔力の量多いんだよ!こいつは!


「そうだな、主人。ニクスとやらヤツ自分では分かってないようだか、魔力の量はとんでもなく多いぞ、戦闘に関する動きは初歩の初歩だが、それを補ってあまりない魔力がある。鍛えれば主人よりも強いと思うぞ!」


どうやらカリューは会話を聞いていたようだ。

やはりニクスの魔力の量は尋常じゃないようだ。


「すごいな、ニクス!お前、将来軍人にでもなる気かよ!」


リオは冗談めかしに言う。


「おう!よく分かったな!まぁ、軍とは少し違うんだけど、この国の警備隊に入ろうと思ってさ、この学校に来たんだ!」


以外な答えにリオは驚く。


警備隊といえばリオが昔所属していた騎士団と同じようなものだ、国によって名前が違うが警備隊と騎士団は国内の争いごとを収める、また警備するという点にいては全く同じことだ。


「ん?どうした?そんなに驚いて?俺がこんなこと言うの以外だってか?」


冗談で、てきとうに言ったはずのことが図星だったのだ!それは驚くだろう。


そのままニクスは続ける。


「実はさ俺5年前に、3年前滅んだジープ帝国でさ、親が金持ちだったから俺誘拐されちまってよ、ジープ帝国の騎士団のヤツらに助けられたんだよ、その中には俺と同じぐらいの年齢だろうと思う小さなヤツが騎士団の中にてよ、そいつが、聞いてきてさ。『なあ、お前誘拐されたの悔しくないのか?』ってさ、で俺が『悔しい...』って言ったらさ、そいつなんて言ったんだと思う?『だったら今度はお前が誰かを助けろ、助けられるぐらい強くなれ、誰にも負けないように強くなれ!』ってさ、それでさ俺悔しかったし、もうこんな思いを誰にもさせたくないなって思ってさ、警備隊になりたいって思ったんだ」


ニクスは昔のことを懐かしそうに言った。こんなニクスの目は出会ってから見たこともない、純粋でキラキラした目だった。


リオもニクスの話を聞いて思い出す。

騎士団時代、誘拐事件が起こったのは多々あったがリオと同じぐらい年齢の人に会ったのは一度、そうニクスの誘拐事件だった。

どうやらニクスはリオがその騎士団の人だ、ということは気づいていないようだ。


「へ、へぇー。すごい話だね!しかも10才ぐらいで騎士団に入っているなんて!」


苦笑いして、バレませんようにと願いながらニクスの思い出話の続きを聞く────────





昔話をしているとやっと校門に着いた。

やはり林から歩いて一時間。とても長い距離だった。

疲れがあるからだろうか?少々足が痛い。


「ニクスは校門出て左か?」


一緒に帰ろうと思いリオは聞く。


「いや、俺は右だ!じゃあなリオ!今度も同じクラスだといいな!」


ニクスは元気よく手を振る。


「ああ!俺もニクスと同じクラスだといいと思うよ!また明日な!」


二人はそれぞれ背を向けて帰っていった。


すると、いつの間にか剣の中からカリューが出ていることに気がつく。


「あ、カリュー!忘れててごめん!」


「忘れてたとはなんだ!主人!ニクスの昔話のあたりからずっと出ていたぞ!3年間ずっと過ごしてきた相棒だぞ!忘れるはないだろう!私も少しはニクスに妬いてきたぞ!」


ほっぺたをぷくぅと膨らませて可愛く怒ってくる。


「だから、ごめんって、デザート追加するから!」


「で、デザート追加だと!!!な、ならば許してやろう!!!」


カリューは食べ物には目がないのだ、特にデザートには。

カリュー曰く一応剣霊も食べ物を食べるらしい。

味覚もきちんとある為、カリューはデザートとなるとこうなるのだ。


「主人は太っ腹だな!ケーキときて自由に選べるデザート追加ときた!主人が主人でよかったぞ♪」


カリューはぴょこぴょこスキップしながら喜んでいる。


「じゃあ、ケーキと好きなデザートを買って帰るか!明日は普通に学校があるからな、早めに帰って飯にしよう!」


「ケーキ♪デザート♪」


カリューはよく分かんない自作のケーキとデザートの歌を歌っている。よほどケーキとデザートが食べたいのだろう。


二人はケーキとデザートを買いに店へと向かうのであった。

はい!もうここまでくるとテンプレなんで、誤字とか脱字とか言いません!!


それにしてもカリュー可愛いですよね!!

次回はやっと主要な女性キャラ登場です!!

次回も是非読んでください!


それではこのへんで!読んでくださりありがとうございました!

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