第4章 長い夜。
GM「さて、じゃ先ずユーリーは何をする?」
ユーリー「剣と盾を構える。」
GM「構えるのね。メアリーは魔法だったね。じゃ、どうぞ。」
ユーリー「メアリーに魔法撃ったら下がってくださいね。前衛は私と金シャチで行いますから。
ついでに瓶貰っておいたことにしていい?」
GM「まぁいいけど……。」
ユーリー「3本ぐらい貰っておくけどいい?」
シャチホコ「いいよ。」
メアリー「(コロコロ)4。」
GM「範囲は6mだったね。では範囲内の巨大ネズミは、一番前を走っているA~Eの5匹ね。
(コロコロ)Aは当たり。(コロコロ)Bは避けた。(コロコロ)Cも避けた。
(コロコロ)Dも避けた。(コロコロ)Eも避けた。じゃ次ダメージを決めようか。ダメージ判定して。」
メアリー「ダメージは……。」
GM「ダメージが通らなければ、LTを割り込ませることはできないんだ。」
メアリー「8ダメージ」
GM「8ダメージ? という事は、Aはダメージを受けるね。
じゃ次、どれだけLTを割り込ませるか判定して。」
メアリー「どうやるの?」
GM「知識力+【魔法Lv】Dsだよ。知識力いくつ?」
メアリー「4。」
GM「冷却の魔法Lvは、1Lvだよね? 1D振って知識力の4にその値を足すと?」
メアリー「(コロコロ)0です。だから知識力の4?」
GM「そうだね。じゃ、巨大ネズミAは4s間動きを止めることになる。ダメージは8って言ったよね?
という事は回避したネズミはダメージ4点。4点て言うことはダメージ減少で消えるからダメージを受けない。
ダメージを受けていないのでLTの割り込みもない。で、動きが鈍った1匹は後ろからやってきた巨大ネズミに追突されて吹っ飛んでいきます。」
一同(笑)
ユーリー「飛んでいくんだ(笑)。戦線離脱ってこと?」
GM「うん、戦線離脱。まぁ、また後から復活するけどね。で、金のシャチホコはどうする?」
ユーリー「で、何体いるんだっけ?」
GM「全部で? 全部で10体以上いる。」
ユーリー「10体以上の1体離脱しただけなのね?」
シャチホコ「瓶を投げる。」
GM「投射は【体力+筋力】mまで届きます。」
シャチホコ「9m。」
GM「投げるなら1m手前に落ちるね。」
ユーリー「もう少し後で投げるか?」
シャチホコ「じゃ、投げる準備しておく。」
GM「じゃ、待機ってことだね。トモリも待機……と。じゃ、さ、次。
カウント0の処理はこれで終了だね。次宣言、巨大ネズミの方はそのまままっすぐ近づいてきます。
6m近づいてきます。先頭集団は残り4mの位置に迫ります。トモリは待機と。」
ユーリー「ちなみにトモリってどこに立っているの? 岩陰?」
GM「え? みんなと一緒の所にいるんじゃないの? こう、横一列に並んで……。」
ユーリー「だったら後ろに下がって欲しいかな?」
GM「じゃ下がろうか? 回復魔法が届く範囲だよね? 巨大ネズミは2sで到達だから1s移動か。
じゃ、8m後ろに下がる。」
ユーリー「前衛に立ってくれなければいい。」
GM「トモリは移動ね。で、ユーリーは何をする?」
ユーリー「盾構えて待つしかないんだけど。飛び道具ないし。メンバーの立ち位置を確認しつつ、いつでもかばえるようにしておくよ。」
GM「特殊戦闘のかばうを使うつもりなら、近接戦闘範囲内に対象がいないと無理だよ。」
ユーリー「だから、なるべくかばう人数を減らしておきたいから、トモリに下がってと言う。」
GM「じゃ、とりあえず行動としては待機だね。メアリーはどうする?」
メアリー「全力移動で後ろに1s下がる。」
GM「基本LTはいくつ?」
メアリー「基本LTは1s。」
GM「じゃ、基本LTが1sあって、何秒下がる?」
メアリー「1s。」
GM「1s下がるのね。何m下がれる?」
メアリー「6m。」
GM「6mね。次、金のシャチホコは?」
シャチホコ「届く?」
GM「うん届くよ。」
ユーリー「ねぇGM。粉砕の魔法って標的を目視できればいいの?」
GM「そうだよ。」
ユーリー「じゃ、粉砕って標的の内側から粉砕するの?」
GM「え~と、この世界の魔法って言うのは術者を中心に、魔力の塊を標的に向かって直線的に飛ばすことになるのね。
で、術者があらかじめ狙った場所にその魔力が到達した時点で、魔法の効果が発動する。
なので、たとえ狙った場所の手前に障害物があっても魔力は邪魔されたりはしない。
乱戦中でも対象1体の魔法が使えるのはこのためね。魔法が外れても、飛び道具みたいに一番近い人に当たることはないのね。」
ユーリー「つまり標的の前にキャラクターがいても問題ない?」
GM「うん、ただし標的が目視できると言う大前提があるけどね。
術者が魔法を放った時の魔法効果発動場所までの障害物は、素通りすると考えてもらっていいよ。
その代り飛び道具は魔力ではなく物なんで、標的の前に障害物があれば、その障害物に当たることになるよ。」
ユーリー「うん。」
GM「で、金のシャチホコはどうするの?」
シャチホコ「瓶投げる!」
GM「瓶投げる? じゃ、ここで瓶を投げれるような行動をさっきもしていたってことにしておくね。」
ユーリー「じゃ、その瓶が当たったときにどういう反応をするか? だねこれは。」
GM「じゃ、これで宣言は終了したね? じゃ、カウント0は終了。次はカウント1の処理だね。
じゃ先ずトモリ。トモリは移動します。君たちの後ろ8mの所まで移動します。
次ユーリーは待機だね。メアリーは移動し始める。で、金のシャチホコは瓶を投げるんだね。どうぞ。」
ユーリー「今カウントいくつだっけ?」
GM「カウント1だよ。」
ユーリー「ネズミがここに到達するのってカウント2?」
GM「うん、6mづつ近づいてくるからね。カウント2で到達するよ。だからカウント2の状態で落とし穴に落ちるかな?」
ユーリー「念のため、技を途中でキャンセルはできるんでしょ?」
GM「うんできるよ。」
ユーリー「じゃ、シールドアタックの準備だけはしておく。」
GM「シールドアタックの技攻撃LTはいくつ?」
ユーリー「4? かえって遅いかもしれないね。」
GM「で、金のシャチホコは瓶を投げるんだよね? 投げ方は近接戦闘のダイスで投げて。
これに関する技能は規定していないので命中修正は無し。」
シャチホコ「(コロコロ)0。」
GM「0? という事は……何とも言えないな。」
シャチホコ「ああ、でも2つ投げたからもう一回判定?」
GM「そうだね、いくつになる?」
シャチホコ「(コロコロ)1。」
GM「1? じゃ、巨大ネズミの回避だね。」
***予備知識***
GMはここで勘違いをしています。
基本的に1カウント内でキャラクターが行える能動行動は1回です。
例外として武器技能の“左右攻撃”の場合のみ、左右1回ずつの計2回の行動を起こせるのです。
金のシャチホコも両手に持っている瓶を同じカウントで、両方とも投げられると勘違いしていますが、本来は1カウントで1回(1瓶)を投げることしかできません。
GMはそのことを失念していました。
皆さんも気を付けてくださいね。
***予備知識終了***
GM「(コロコロ)うん、上手く当てられなかったね。弾かれたというか、群れの中に飲み込まれたというか……。とにかく、望んだ結果にはならなかったね。」
シャチホコ「割れたけどダメージが行かなかった……。」
GM「いや、割れてもいない。」
ユーリー「ネズミの注意が逸れるという事は?」
GM「ない。相変わらずまっすぐ暴走をしているよ。これで行動処理は終了だね。
じゃ次行動宣言。トモリは待機すればいいんだね?」
シャチホコ「でもここに割れた瓶の欠片あるんだけれど……。」
GM「ちなみに見えている巨大ネズミは5匹、まだその後ろに続いているよ。
ユーリーはシールドアタックだったね。で、メアリーは移動だったね。
で、金のシャチホコはどうするの?」
シャチホコ「下に置いてある18個の瓶の内また2つをとる。」
GM「下に置いてある瓶を取るのね? じゃ、基本LTはいくつ?」
シャチホコ「基本LTは2。」
GM「基本LT2ね? それに取るという行動は1sとして、3sかかるよ。それでもいい?」
シャチホコ「うん。」
ユーリー「あ、やっぱり行動変える。突きの準備。」
GM「突き? 突きの技攻撃LTは?」
ユーリー「1。」
GM「さて、え~と、これでカウント1の行動宣言も終了だね。じゃ、カウント1は終了と。
次、カウント2の行動処理に移ります。先ず、この時点で落とし穴に落ちる巨大ネズミがいることになるね。代表者……落とし穴を作った人?」
ユーリー「はい。」
GM「じゃ、深さが2mの幅が3mだっけ? じゃ、最前線の5匹のうち何匹落ちたかを決めます。
5D振ってその値分巨大ネズミが穴に落ちます。どうぞ。」
シャチホコ「落とし穴の前には割った瓶があるんだけど……。」
GM「割った瓶は全く効果なし。」
ユーリー「少しでも多く(コロコロ)3。3体。」
GM「3体? お~すごいな。」
ユーリー「頑張ったよ。」
GM「3体落ちたか。という事は、最初のA~Dまでの4匹は、消えたわけだね。
次の5体が続いて前進してくるよ。」
ユーリー「て言うかさ、深さ2mの幅3mの穴によく3体も落ちたね(笑)」
GM「頑張って落ちたんだよ。穴の中はすごいことになっているんだろうね(笑)」
ユーリー「かなりギューギューだよね(笑)」
GM「で、トモリは待機だったね。ユーリーは突きだったね。
じゃ落とし穴にハマった巨大ネズミの上を向かってくる巨大ネズミ……そうだね、Eを攻撃して。」
ユーリー「基本命中値が1でしょ。8Dに1を足せばいい。(コロコロ)5。」
GM「5? (コロコロ)あ、当たっている。」
ユーリー「あ、当たっているんだ。最低でも9点。(コロコロ)あ、低い。10点ダメージ。」
GM「10点ダメージ? ダメージ減少の5を引いて5点ダメージか。次メアリー、移動終了。
6m後ろに下がったね。金シャチは瓶を取る最中。」
ユーリー「もう来ているのにまだ瓶取るの?」
GM「もう目の前だからね。」
シャチホコ「うん。」
GM「とりあえず、目の前に来た1匹はユーリーが相手をしている。
で、穴に落ちた巨大ネズミを踏み越えて5匹が来ます。まださっきの1匹はユーリーが相手しているけどね。
もうこれ以上は落ちないから、心配しなくても。」
ユーリー「いや、心配しなくてもじゃない。落ちて欲しいんですけど(笑)」
GM「心配しなくてももう落ちないから(笑)」
ユーリー「後続は後続でまた判定して落ちて欲しいなと思うんだけど(笑)」
GM「いやいやいや、そんなに詰め込めないよ。今穴の中大変なことになっているから(笑)。
じゃ、カウント2の処理は終了ね。次宣言、巨大ネズミは押し寄せてくるよ。
前4匹がいなくなったので5匹が前に出てくるよ。トモリは待機ね。次ユーリーは?」
ユーリー「突き。」
GM「突きね。技攻撃LTは1sだったね。で、メアリーは?」
メアリー「燃焼と冷却どっちがいいですか?」
ユーリー「え? 粉砕じゃないの? まだ後続そんなに離れているの?」
GM「後続はまだまだ後ろに控えているよ。たくさん、10匹近く。」
メアリー「たくさんいるから、範囲攻撃の方がいいでしょ?」
ユーリー「後続の方に向かって燃焼とかはなった場合は、巻き添えになる?」
GM「どこに魔法を放つかと言うことだね。魔法の範囲は直径6mだから、巻き添えを出さないように6m以上離れた先に魔法を放てば巻き添えはないよ。」
ユーリー「要はかぶらないように放てばいいんでしょ?」
GM「そう。」
ユーリー「だったら、それだったらOKです。でも後続の数匹にしか当たらないかもしれないけれど。」
メアリー「燃焼と冷却どっちがいいですか?」
ユーリー「冷却の方が、付帯効果で遅らせることができるから。」
メアリー「じゃ、後続のネズミに冷却。」
GM「じゃ後続のネズミに冷却ね? 魔法の攻撃LTいくつ?」
メアリー「2です。」
GM「2ね。」
***予備知識***
ここでもGMはミスをしています。
メアリーは現在、ユーリーと金のシャチホコの6m後ろにいます。
メアリーの魔法は燃焼も冷却も1Lv。魔法の届く距離は10mが最高です。
さらに範囲魔法なので、最大の10m先で魔法の効果を発動したとしても直径6m。
つまり半径3m、メアリーから7mの位置まで魔法の影響を受けることになります。
ギリギリ、ユーリーと金のシャチホコには当たりません。
しかしメアリーが魔法を使う場合魔法の攻撃LTは2s。その間にも巨大ネズミは暴走を続けます。
ですので、冷却を発動した時最後尾のネズミはユーリーと金のシャチホコに接敵している距離にいることになっていたのです。
まぁ、今回はGMはそのことに気付いていないのでそのまま魔法はユーリーと金シャチには当たらないという事で処理をしました。
***予備知識終了***
GM「で、金のシャチホコは瓶を取る行動をそのまま続ける?」
シャチホコ「うん。」
GM「OK。」
ユーリー「キャンセルしようよ。もう来ているってば(泣)」
GM「じゃ、カウント2はこれで行動宣言終了ね。カウント2の処理も終了と。
じゃ次、カウント3の行動処理からだね。トモリ、待機。ユーリー突きできるよ。」
ユーリー「はい。(コロコロ)7。」
GM「高いね~。」
ユーリー「だって8D振って6個も出たもの。ダメージは12点。」
GM「12点? 12から5引くと7か。7点ダメージだね。」
ユーリー「墜ちた? 墜ちた?」
GM「いや、まだ墜ちはしないよ。」
ユーリー「16だっけ? ネズミの最大Hp。」
GM「うん、16だよ。だから後4点。」
ユーリー「じゃ、次ぐらいかな?」
GM「ちなみに後ろから、5体、進んでくるよ。メアリーは冷却の準備だね。
え~と、このカウントでユーリーと金シャチとの接敵距離にいるのはE~Jの6匹だね。
で、トモリは8m後ろにいて、メアリーも6m後ろにいる。
で、金のシャチホコは瓶をとろうとしている。」
ユーリー「金シャチ~(泣)。まともに戦って。この2人の前衛抜かれたら後ろヤバいって。
挑発やってよ挑発。持っているんでしょ?」
シャチホコ「ううん。挑発は持っていない。」
GM「と言うわけで、ユーリーと交戦中のEはこのカウントでユーリーに攻撃します。
避けて(コロコロ)2。」
ユーリー「(コロコロ)それは避けました。」
GM「じゃ、後続の巨大ネズミ、この時点では到達しただけだから攻撃はできないんだよな。
なので次は攻撃しに行きますんで。」
ユーリー「うん。」
GM「じゃ、カウント3の行動処理は終了ね。次宣言です。あ、そうか。
メアリーとトモリには届かないから、攻撃できるのはユーリーと金のシャチホコか。奇数と偶数どっちがいい?」
シャチホコ「奇数!」
GM「金のシャチホコは奇数ね。じゃ、先ずEはユーリーと交戦中だったね。
Eはそのままユーリーを攻撃しに行きます。」
ユーリー「あの質問、盾術の盾受けなんだけれど、リアクションなんですけど。盾受け使ったら、突きの宣言がキャンセルされるの?」
GM「盾術の盾受け? リアクションの技だよね? この場合、能動行動の技の宣言はキャンセルされません。
盾術は特殊だからね。リアクションの技は、能動行動とは切り離して考えてね。
で、先ずFの攻撃ユーリー、Gは(コロコロ)ユーリー。」
ユーリー(苦笑)
GM「Hは(コロコロ)金のシャチホコ。I、(コロコロ)金のシャチホコ。
Jは(コロコロ)ユーリー。お、良い感じになったじゃん。
ユーリー4匹相手しないといけないけど(笑)。LとOはそのまま移動します。」
ユーリー「金シャチよりHp低いんだけど。1ダメージでも受けたら大変なことになるんだけど(泣)。
病気は1ダメージでもダメージを受ければ病気になるんだよね?」
GM「うん、1点でもダメージを受ければね。」
ユーリー「鎧で弾けば病気にならないんだよね?」
GM「うん、そうだよ。さて、という事でトモリは待機、ユーリーは何をする?」
ユーリー「突き、ダメージを受けているネズミに。」
GM「Eだね。で、メアリーは冷却発動だね。金のシャチホコは瓶を拾います、と。と言うわけで3のカウントは終了。
次、カウント4の行動処理、トモリは待機、次ユーリーどうぞ。」
ユーリー「突き。(コロコロ)6。」
GM「6? 高いなぁ~。」
ユーリー「なんだかダイス目光っているんですけど(笑)」
GM「ダメ、当たった。ダメージ頂戴。」
ユーリー「(コロコロ)あ、これ行けるんじゃない? 14点ダメージ。」
GM「14点ダメージ? それは墜ちてる。よかったね~。目の前の奴がいなくなったよ。
その代りその後ろから3匹ほどやってくる(笑)」
ユーリー「そうだよね~(笑)。次から次へと来るんですよ。とりあえず1匹減らした。これでOK!」
シャチホコ「早く援護来ないかな~って。」
GM「じゃ次、メアリー。」
シャチホコ「どんだけ保つかだよ。挑発が、この瓶の。」
ユーリー「挑発にもなってないから、ダメージ入れてほしいんですけど。」
シャチホコ「そう思っているんだけど、長いから振りかぶりが。」
ユーリー「それでもいいから攻撃して(泣)」
シャチホコ「大技で?」
ユーリー「大技じゃなくていいですから。」
メアリー「(コロコロ)4。」
GM「4? 先ずK当たりでしょ。Lは(コロコロ)避けた。M当たり。
N当たり。Oは(コロコロ)外れ。っと。じゃ次ダメージ頂戴。」
メアリー「ダメージは……(コロコロ)8。」
GM「8? 8のダメージ? と言うと、ダメージ減少の5を引いて3だよね。
と言うと、魔法に当たったK、M、Nは3点のダメージを受ける。避けたLとOはダメージなし。
じゃ次割り込みのLTを求めて?」
メアリー「(コロコロ)4s」
GM「という事は4s遅くなるんだね。」
ユーリー「何匹当たったの?」
GM「当たったのは3匹だよ。」
一同「お~。」
GM「当たった3匹は4s間遅くなります。だけどそれは君たちが戦う後ろだからね。と言うわけで……。」
ユーリー「でも、それだけ分到着は遅くなるでしょ?」
GM「うん。で、金のシャチホコは瓶を取りました。」
ユーリー「まとめてこられるよりましですから。」
GM「うん。そうだね。え~と言うわけで、Eはもういなくなったんだよな。かわいそうに。
ここでLとOはユーリーたちの脇を抜けていくよ。じゃ処理は終了ね。
次宣言。巨大ネズミはさっき言った通りです。トモリは待機、ユーリーは?」
ユーリー「突きです。数を減らさないといけないですから。」
GM「君の目の前には3匹いるよ? FとGとJが。」
ユーリー「ダメージ負っているネズミっている?」
GM「いや、3匹ともピンピンしているよ。」
ユーリー「じゃ、Fで。」
GM「Fに攻撃ね。次メアリーは?」
メアリー「もう、範囲魔法を使うと巻き込みますよね?」
GM「そうだね。巻き込むね。」
メアリー「じゃ、粉砕を使います。」
GM「誰に?」
メアリー「う~ん、F……。」
ユーリー「別のにして。」
メアリー「じゃ、Gに。」
GM「金のシャチホコは? どうする?」
シャチホコ「瓶を投げる。」
GM「目の前なんだけどね(笑)。投げるんだね? 基本LTはいくつ?」
シャチホコ「2。」
GM「投げるのは1sとして、3sかかるけどいい?」
シャチホコ「うん。良いよ。」
ユーリー「武器で攻撃して~(泣)。」
GM「じゃ、カウント4はこれで終了ね。次カウント5の処理から。
あ、そういえばカウント5で最初に凍りついた巨大ネズミAが復活しますよ。
じゃ、処理を始めるね。トモリは待機。ユーリーは突きだったね。どうぞ。」
ユーリー「(コロコロ)あ~、低い。3。これじゃ当たらないよね。」
GM「どうかな? (コロコロ)うん、避けたよ。」
ユーリー「だよね~。」
GM「次メアリー……は魔法の準備だね。金のシャチホコは瓶を投げるモーションを始める、だね。
さて、巨大ネズミの攻撃、先ずユーリーからね。F低いな~3。」
ユーリー「(コロコロ)うん、躱した。」
GM「次、Gの攻撃4。」
ユーリー「(コロコロ)躱したよ。」
GM「次、Jの攻撃2。」
ユーリー「(コロコロ)躱した。全部回避した。」
GM「そうだね。次金のシャチホコ。避けてね。先ずH3。」
シャチホコ「回避だね(コロコロ)3。」
GM「3? じゃ躱したね。次、Iの攻撃2。低いなぁ~。」
シャチホコ「(コロコロ)4。」
GM「躱された、じゃ、LとOはユーリーたちの脇をすり抜けて6m進むから、8m後ろまで進むよ。
これで処理は終了ね。次宣言。巨大ネズミは前回と同じ。Aは(コロコロ)ユーリーに攻撃だね。
で、トモリは待機、ユーリーは?」
ユーリー「Fに突きです。」
GM「OK。でメアリーはGに粉砕だったね。金のシャチホコは瓶を投げるモーション中。
これでカウント5は終了ね。」
GM「じゃカウント6の処理に移ります。先ずトモリは待機、次ユーリー、攻撃どうぞ。」
ユーリー「Fに突きです。(コロコロ)あ~低い。4。」
GM「4? そんなに低くはないと思うけど(コロコロ)あ、避けた。」
ユーリー「避けられた~(泣)」
GM「まぁ、そんなこともあるさ。次メアリーGに粉砕だね。どうぞ。」
メアリー「(コロコロ)。あ、低い、3。」
GM「3? 避けれるかな(コロコロ)お、避けた。ところでメアリーHp大丈夫そろそろヤバくない?」
メアリー「そろそろヤバいんですが……。」
GM「じゃ、次のカウントでトモリが回復飛ばすよ。」
メアリー「ありがとうございます。」
GM「金のシャチホコは瓶を投げるモーション中だね。さて、巨大ネズミの攻撃……Aだけか。
Aはユーリーに攻撃するよ。(コロコロ)あ、クリティカル!」
ユーリー「という事はクリティカルじゃないとダメなんだ。(コロコロ)ダメ。」
GM「ダメ? じゃ、当たりね……。」
ユーリー「あ、しまった。盾受けすればよかった。」
GM「そんな技を持っていたのか。でも残念。今回は当たりだね。ダメージは(コロコロ)7点のダメージ。」
ユーリー「7点だと……固定値10あるんですけど……。」
GM「それじゃ弾かれたね(苦笑)。これでカウント6の処理は終了だね。
次宣言、巨大ネズミはさっき言った通り、ユーリーと金のシャチホコに攻撃ね。
あ、Aはユーリーの脇を抜けていこうとするよ。ついでにLとOはユーリーたちから12m後方に抜けていくことになるよ。トモリはメアリーに回復。ユーリーは?」
ユーリー「じゃ、Fに突きをします。」
GM「メアリーは?」
メアリー「あの……燃焼を……。」
GM「今使うとユーリーと金のシャチホコを巻き込むよ。
メアリー「あの……すり抜けていったネズミっていないの?」
GM「LとOがいるね。すでにユーリーたちの後方8mの地点だから、メアリーからすると目の前2mの位置だよ。」
メアリー「う~ん、どうしようかな魔法を使うか……いや、待機します。」
ユーリー「回復を待つのね。」
GM「で、金のシャチホコは瓶を投げるだね?」
シャチホコ「うん。」
GM「じゃ、これでカウント6は終了ね。次カウント7の処理ね。トモリはメアリーを回復、避けないでね。(コロコロ)10点回復。」
メアリー「ありがとうございます。」
GM「次、ユーリー、Fに突きだったね。どうぞ。」
ユーリー「(コロコロ)あ~低い。3です。」
GM「3? 避けれるかな(コロコロ)避けた。次メアリーは待機だったね。金のシャチホコは瓶を投げる。どうぞ。」
金のシャチホコ「(コロコロ)2。」
GM「回避かぁ~(コロコロ)外れ。じゃ今度は巨大ネズミの逆襲。先ずユーリーから。Fの攻撃5。」
ユーリー「5? てことは出目で5を出さないといけないってことか。(コロコロ)3。ダメ。
あ~しまった。また盾受け使うの忘れた。せっかく同じカウントで2回使えるのに(泣)」
GM「まだあるから……Gの攻撃。」
ユーリー「今度は盾受けします。どうするの?」
GM「盾受けするんだよね? という事は、巨大ネズミの攻撃命中判定が(コロコロ)ファンブルじゃないから盾受けは成功。
こちらのダメージから盾のダメージを引いて、その差がプラスだった場合はさらにダメージ減少……PCLvだけだけどね。
それを減算できる。じゃ、ダメージを算出して、とりあえずこっちのダメージは(コロコロ)7点のダメージ。」
ユーリー「ダメージが7点だと……、4×3D……。」
GM「いや違うよ、先ず盾のダメージを出して。」
ユーリー「盾の方のダメージを出せばいいの?」
GM「そう。」
ユーリー「8点。」
GM「8点? え~と、ダメージいくつって言ったっけ? ……7だね。という事は弾かれた。」
ユーリー「これは盾受けが成功したってこと?」
GM「そういう事。じゃ次行くよ。……何?」
ユーリー「2匹攻撃してきたよね? 1回は盾受けしたけど1回は普通に避けて失敗したよ。」
GM「ああ、そうか。もう一回ダメージを出さないといけないんだっけ。じゃ盾受けじゃない方……。」
ユーリー「だからダメージ減少がどうかな? って思ったの。」
GM「ごめん、それはこっちの勘違いだった。じゃ盾受けじゃない方ね7点。これは通常にダメージ減少して。」
ユーリー「ダメージ減少……5+1+4で10で……固定値で10ある(笑)。」
GM「あ、そ。じゃ振るまでもないよ。じゃ、最後の攻撃ね。Jの攻撃。」
ユーリー「盾受けします。同じカウントで2回まで使えるので。」
GM「了解、じゃ攻撃ファンブルじゃないから盾受けは成功。盾のダメージ出して。
こっちのダメージは(コロコロ)6点。」
ユーリー「……固定値で7点あるんだけど。」
GM「……振る必要ないね。硬いな。さて、じゃ次は金のシャチホコの方に2体行くよ(コロコロ)3。
命中3。」
シャチホコ「回避は、敏捷と知覚?」
GM「回避は敏捷と知覚。それに回避値を足せばいい。」
シャチホコ「なら最低でも1がある。(コロコロ)2。」
GM「じゃ、もう一匹の攻撃ね。(コロコロ)5。」
シャチホコ「回避? 3で4!」
GM「4? そいつは当たっているね。じゃダメージ振るね。ダメージが、5点ダメージ。
先ずは5点ダメージだよ。ダメージ減少して。」
シャチホコ「服だから1×1D+1なんだよな。(コロコロ)1!」
GM「1? じゃ、4点喰らって。」
ユーリー「わ~噛まれた人がいる。」
GM「え~、そうすると今度は【精神力+体力】D+PCLv。」
シャチホコ「精神力と体力で7D振れる。」
GM「目標値は4。7D振って。それにPCLvを足す。4以上出れば耐えられるけど、そうでなければ病気にかかる。」
ユーリー「かばわないといけなかった?」
シャチホコ「(コロコロ)4。」
GM「4? 4だったら耐えられた。何とか。じゃもう一匹の方、ダメージ出すよ。」
ユーリー「え~と、これだと困るんでかばいます。流石に。」
GM「かばう? かばうは……。」
ユーリー「このカウントもう行動しているからできない?」
GM「特殊戦闘のかばうは、宣言即実行じゃないでしょ。
え~と、ルールブックルールブック……あった、これだ。『宣言から基本LT後に効果を発揮します。』」
***予備知識***
特殊戦闘:かばう。
自分を盾にしてでも、誰かを守りたいと思うこともあるでしょう。
そんな時、‘かばう’ための行動を起こすことができます。
まず宣言が必要です。誰を‘かばう’のか? 対象者は一人だけです。
その対象者から2m以内(近接戦闘範囲内)に宣言者がいないと‘かばう’ことはできません。
‘かばう’の行動は、宣言から【基本LT】s後に効果を発揮します、疲労度:0Hpです。
宣言を解除するまで対象者を‘かばい’続けます。
対象者に攻撃が向けば代わりに’かばう’を宣言している人に攻撃が命中します。
相手の攻撃命中判定がファンブルでない限り‘かばう’人に攻撃が命中します。
ただし、‘かばう’を宣言しているPCを標的とした攻撃に対しては回避行動を行うことができます。
‘かばう’を宣言している間、PCは他の能動行動がとれません。
***予備知識終了***
ユーリー「ああ、そうか。じゃ、すぐじゃないんだね。じゃできないね。」
GM「そう。」
ユーリー「頑張って避けてね。」
GM「もうすでに当たっているよ。ダメージ判定ね(コロコロ)10点のダメージ。
ここからダメージ減少を引いて。」
シャチホコ「1Dだね。(コロコロ)2!」
GM「じゃ、10点から2点引いて8点のダメージね。残りHpいくつ?」
シャチホコ「5! で、また病気?」
GM「いや、病気のペナルティは重複はしない。だから今後全行動に-1のペナルティね。」
ユーリー「達成値から-1?」
GM「うん、達成値から-1。」
ユーリー「1Dマイナスって言うわけじゃないのね?」
GM「違うよ。そしてLとOはこれでユーリーの後方18mまで移動した。これで行動は終了ね。
次宣言、先ず金のシャチホコだね? 金のシャチホコがヤバいんだよね? 後いくつ?」
シャチホコ「後5!」
GM「じゃ、トモリの行動は金のシャチホコに回復。あ、モンスターの宣言が先だ。
巨大ネズミは相変わらずそのまま攻撃と移動をするよ。で、トモリはシャチホコに回復ね。」
ユーリー「なんでみんな全員がゴスゴスゴスゴスやられているんですか(笑)」
GM「ユーリーは?」
ユーリー「え? 0。ダメージ。」
GM「違う。何する? 行動宣言。」
ユーリー「あ、そういう事ね(笑)。えっと突き。」
GM「突きね。メアリーは何する?」
メアリー「まだネズミって……。」
GM「今範囲攻撃するとユーリーと金のシャチホコも巻き添えになる。これでみんなほぼ横並びになっているよ。」
メアリー「じゃ、粉砕。」
GM「魔法の攻撃LTいくつ?」
メアリー「2。」
GM「2ね。で、どれにする? 今、F・G・Jがユーリーに、H・Iが金のシャチホコと交戦中。
でその脇をAが抜けていこうとしているね。で、後、固まっていたKMNが次のカウントから移動を開始を始めるよ。
そのままにしているとすり抜けていくよ。LとOは今からでは魔法が届かない。」
シャチホコ「例えばそっちの奴に挑発すれば、こっちに来させることができたの?」
GM「技の挑発っているの?」
シャチホコ「持っていない。」
GM「じゃ、挑発のしようがない。」
シャチホコ「もし持っていたら……。」
GM「それはわからない。挑発は対抗判定があるからね。必ず挑発に乗ってくるとは限らないよ。」
メアリー「粉砕の準備しながら後ろに下がる。」
GM「それは無理だよ。移動しながら魔法は使えない。」
メアリー「でも……。」
GM「ああ、そうか。集中と同じ扱いだから1mの移動は可能だったね。
じゃ、魔法準備しながら後ろに1m下がるわけね。」
***予備知識***
集中の条件…移動は1m/s。集中以外の能動行動はできない。
回避行動など判定を必要とする行動は可能だがその行動をすると集中が途切れる。
あえて回避や判定を必要とする行動を行わず集中に専念することもできます。
この場合相手の行動はファンブル以外命中となります。ダメージ減少は有効です。
集中できる時間は【通信】の場合:最大【精神力+魔具Lv】分間、ほかの魔法は最大【精神力+魔具Lv】sまでです。
***予備知識終了***
メアリー「1mずつ移動する。」
GM「金のシャチホコは?」
シャチホコ「剣を抜きます。」
GM「基本LTはいくつ?」
シャチホコ「2。」
GM「剣を抜くのに2sかかるから、基本LT2と足して4sね。」
シャチホコ「うん。」
GM「行動宣言はこれで終了だね。じゃ、これでカウント7は終了と。次カウント8の処理に移ります。
先ずトモリ金のシャチホコに回復。避けないでね(笑)。(コロコロ)10点回復。」
シャチホコ「10点回復?」
ユーリー「避けます! とか言って回復できない(笑)」
GM「さぁ、ユーリー目の前のネズミF・G・Jがいるけどどれに突き?
3体ともダメージ受けてないよ。」
ユーリー「どれでもいいんだけどな……Gで。」
GM「Gね。じゃ攻撃振って。」
ユーリー「(コロコロ)あ、やってしまった。」
GM「どうしたの?」
ユーリー「1。」
GM「1? さすがにそれは避けたな。ダイスの値で避けたよダイスだけで。」
メアリー「どうしようかな?」
GM「メアリー宣言は終了しているよ。行動のキャンセルならできるけど……。」
メアリー「今、燃焼や冷却を使うと味方にも当たる?」
GM「今の状態だったら味方を巻き込むね。」
メアリー「えっと……ネズミがすり抜けていくのを考えて、魔法を発動するころには……。」
GM「後ろに向かって撃つってこと? 毎秒6mの速度で走っているよ巨大ネズミは。
後ろに向かって撃つんなら別に……後ろに誰もいなければ誰も巻き添えを喰らわないけど。
少なくともこのカウントで、3匹は君と同じくらいの場所にくるね。
ちなみにAは今君と同じくらいの場所にいるよ。」
ユーリー「次の攻撃、移動かばうをするという宣言をしておくね。そっちに。」
GM「そうすると、今戦っている巨大ネズミに背中を向けるから-2のペナルティで回避だよ?」
ユーリー「いいよ。」
メアリー「キャンセルした場合は……。」
GM「キャンセルするならキャンセルだけだよ。」
メアリー「キャンセルすると次の宣言は?」
GM「このカウントの行動はキャンセルすることになって、次の行動宣言で行動の宣言をすることになるよ。」
メアリー「じゃ、キャンセルで。」
GM「じゃ、キャンセルね。で、次金のシャチホコは剣を抜くんだったね。
じゃ抜くための予備動作開始。次、巨大ネズミの攻撃は……このカウントは攻撃準備か。
シャチホコ今Hpいくつ?」
シャチホコ「10!」
GM「10? う~ん、微妙だな。回復が必要かな? で、巨大ネズミAはメアリーの脇をすり抜けさらに6m先に進むよ。
そしてK・M・Nはメアリーとほぼ同じ場所まで移動。LとOは次の移動でトモリの後ろ16mまで移動。
これで行動は全部終了だね。次、宣言。巨大ネズミ、F・G・J・H・Iはそのまま攻撃続行。
で、抜けていった4匹はそのまま集落の方に走っていきます。」
メアリー「じゃ、攻撃はしてこないってこと?」
GM「そう、君が手を出さない限り攻撃をしてこない。進路をふさぐとかね?
で、トモリは金のシャチホコに回復か。ユーリーは?」
ユーリー「これ以上突破されるといけないので、全力移動のメアリーの所まで。」
GM「全力移動か。基本LTいくつ?」
ユーリー「基本LT1。全力移動10m。」
メアリー「たぶん、かばわなくても大丈夫ですよ。」
ユーリー「大丈夫?」
メアリー「うまく当たらないようにするから。」
ユーリー「じゃ、先ずは殲滅ですね。目の前の敵を。」
GM「じゃ、突き?」
ユーリー「突きですね。大丈夫って言うから。そのかわり1匹でも後ろに通しちゃうと困るんだけど。」
シャチホコ「うん。」
ユーリー「一応伝令は飛ばしてあるとはいえ。」
GM「さぁ、集落がどうなっているかわからないからね~。聞いてないから。」
ユーリー「うん、そうなの。」
シャチホコ「逃げてるのか……。」
メアリー「一応、3体いっぺんに魔法を当てようと思うけど。」
ユーリー「3体いっぺんに当てれる魔法ってないんじゃない?」
メアリー「いや、ありますよ。燃焼と冷却。」
ユーリー「無理だって。自分も範囲内に入る……。」
GM「いや、魔法発動までに時間がかかるからね。メアリーの脇を抜けて過ぎていった後に。」
ユーリー「ああ、過ぎていった後にね。」
メアリー「あの、ちょうど魔法攻撃LTで時間かかりますから……。」
GM「で、メアリーはどうするの?」
メアリー「冷却を通り過ぎていくネズミに……。」
GM「魔法攻撃LTいくつ?」
メアリー「あと、それと同時に空飛ぶ。」
GM「あ~、それはできない。飛びながら魔法は使えない。前回やったけどね。忘れていたから。」
***予備知識***
魔法の発動条件、魔法を発動するためには集中と同じ状態として扱います。
集中の状態と言うのは、集中以外の能動行動ができない。移動は1m。判定を行うようなリアクションなどをすると集中が途切れてしまう。などです。
魔法の発動時もこれに準ずるので、飛行しながらの魔法発動はできないことになります。
前回、GMがこのことを失念してメアリーが上空から魔法を放ちました。
皆さんはお気を付けください。
***予備知識終了***
メアリー「じゃ、冷却を撃ちます。」
GM「とりあえず冷却を撃つのね。という事は、今のカウントは横並び、で、2sかかるんですよね?
という事は魔法が発動するころには12m後ろにいる。という事は直径6mの範囲だから何とか入るか。
それが最後だね。タイミング的に最後の1発になるよ。」
メアリー「じゃ、ネズミを追いかける。」
GM「え? じゃ、冷却を使わずに巨大ネズミを追いかけるにするの?」
メアリー「いや、魔法準備しながら1m追いかけます。」
GM「ああ、そういう事ね。でも相手は6mの速さで走っていくからね。」
メアリー「少しでも距離離れるのを防ぎます。」
GM「だけど、どっちにしろ次の冷却が最後の攻撃のチャンスになる。そこで仕留めきれなければそのまま抜けてっちゃうね。」
ユーリー「何とか足止めしてもらわないと困るんだけれどね。」
メアリー「まず、魔法が当たらなければ意味ないです。じゃ、冷却を。」
GM「冷却のままでいいのね? で金のシャチホコは剣を抜くの予備動作ね。これで宣言は終了。
これでカウント8は終了。次、カウント9の処理に入ります。トモリ、金のシャチホコに回復。
避けないでね。(コロコロ)10点回復。」
シャチホコ「10点? じゃ、17になるわけか。」
ユーリー「全回復したってこと?」
シャチホコ「うん。」
GM「じゃ、ユーリー、FとGとJいるけどどれ?」
ユーリー「ダメージ受けているネズミがいたでしょう。」
GM「ダメージ受けてないよ、全員。」
ユーリー「ああ、前回外したね。じゃFで。(コロコロ)4。」
GM「攻撃命中4ね。じゃ回避4だから、回避成功。」
ユーリー「は! ダメだな。」
GM「次、金のシャチホコは剣抜くモーションだよね? で、メアリーは下がりながら魔法の準備と。
で、今度は巨大ネズミの逆襲だね? 先ずはユーリー、Fの攻撃5。」
ユーリー「盾受けします。」
GM「了解。じゃ次、Gの攻撃3。」
ユーリー「3? じゃ、これは普通に回避します。(コロコロ)5です。」
GM「回避成功だね。じゃ最後、Jの攻撃4。」
ユーリー「盾受けします。2回目の。」
GM「じゃ、盾受け2回したんだよね。ダメージ出して、まず1回目5点。」
ユーリー「固定値だけで7あるんですけど……。」
GM「じゃ、次だね。(コロコロ)ダメ。ダメージなし。次、金のシャチホコいくよ。Hが攻撃2。」
シャチホコ「5D振ります。(コロコロ)2!」
GM「2? 2だったら回避成功だね。じゃ次Iの攻撃5。」
シャチホコ「5? (コロコロ)3!」
GM「3? じゃダメージ行くよ(コロコロ)6点ダメージ。」
シャチホコ「(コロコロ)1引くから、5点か。残り12。」
GM「はい、じゃこっちの巨大ネズミの攻撃は終了。LとOはトモリの24m後ろつまり退場したね。
Aはさらに6m移動をするよ。これでユーリーたちから18m離れたことになる。
メアリーから見れば、11m離れているね。トモリから見ても10m後ろに行ったことになる。」
ユーリー「それってヤバいんじゃ……。」
GM「今からじゃ追いつく術はないね。で、K・M・Nはこれでユーリーたちの後方12mの位置、メアリーからすると、5m後ろだね。トモリからしても4m後ろだよ。
これで行動処理は終了だね。次、宣言。巨大ネズミは前回同様です。ちなみに最後尾から20m以上離れると戦闘離脱として扱うからね。」
ユーリー「追いかけるのは厳しい距離になってきましたね。」
GM「トモリは……メアリー回復? 今回はメアリーにしておくか。ちょっと待てよ、トモリ自体も危ないんだよな。
3回回復使っているから……残りHpが11か。まだ大丈夫か。じゃ、そのままメアリーを回復っと。
ユーリーは?」
ユーリー「今から追いかけても巻き添え喰らうだけですからね。なので目の前の敵に突き。」
GM「FとGとJがいるけどどれ?」
ユーリー「3匹ともダメージ受けていないんですよね?」
GM「うん、無傷だよ。」
ユーリー「G。」
GM「Gね。メアリーは冷却だね? 金のシャチホコは剣を抜くモーションね。これでカウント9終了ね。
じゃ次カウント10の処理、トモリはメアリーを回復ね。(コロコロ)うん、10点回復。」
メアリー「満タンになりました。」
GM「じゃ次ユーリーGに攻撃どうぞ。」
ユーリー「はい。さすがに当たってそろそろ(コロコロ)4。」
GM「回避は(コロコロ)3だから当たり。ダメージ頂戴。」
ユーリー「(コロコロ)12、13、14……14点ダメージ。」
GM「14点ダメージ? すごいな。え~14点ダメージってことはダメージ減少が5だから……残り7点? 1気に1桁まで墜ちた。」
ユーリー「よし!」
GM「次メアリー冷却だっけ?」
メアリー「えっと……これで全員に当たらなければヤバい。(コロコロ)あ~、ヤバ。4。」
GM「4? 3匹よければいいんだね? 先ずKは(コロコロ)当たり。次Mは(コロコロ)当たり。
最後N避けた。」
メアリー「あ~、1匹避けられました。」
ユーリー「うわ~マジですか?」
GM「とりあえずダメージ頂戴。」
メアリー「8点ダメージ。」
GM「8点ダメージってことは3点ずつダメージを受けるから……KとMは残り10点。
でLT割り込みいくつ?。」
メアリー「(コロコロ)4です。」
GM「4ね。じゃ、魔法を避けた1匹はダメージを受けないから、そのままさらに6m走っていくよ。
これで、トモリとほぼ同じ位置まで進んだわけだね。ユーリーたちから見れば18m後ろだ。」
シャチホコ「僕が飛んで追いかける。」
ユーリー「いや、私が走って追いかけた方が早い。で、私が走って去って行ったら薙ぎ払いとかもできるんですよ。」
GM「まぁ、薙ぎ払い発動するまで時間かかるけどね。」
ユーリー「その間に逃げて行っちゃいそうだけれどね。」
GM「じゃ、金のシャチホコ……は剣を抜いている最中だね。これでPCの行動は終わったね?
次巨大ネズミの行動。このカウントは攻撃準備か。じゃ移動だね。LとOはもう退場しました。
Aがユーリーたちの24m後方。トモリから見て16m後方だね。
KとMはユーリーたちの6m後方で固まっているね。Nはユーリーたちの後方12m地点を走っている。
と言う感じだね。じゃ、次宣言だね。巨大ネズミはいつも通りです。トモリは、金のシャチホコを回復。
ユーリーは?」
ユーリー「さすがにまずいんで追いかけます。全力移動10m。」
GM「基本LTは?」
ユーリー「基本LTは1です。」
GM「じゃ、ユーリーは次のカウントは背を向けるだね。次メアリー。」
メアリー「粉砕をNに使います。」
GM「え~と、魔法LTいくつだっけ?」
メアリー「2です。」
GM「と言うと、2sで12mだから……現在メアリーはユーリーたちの後方8mの地点だよね?
それでNはユーリーたちの後方12mの位置にいるから、メアリーの4m後ろにいることになる。
2sで12mだから魔法発動時にはメアリーの後方16mの位置にいることになるよ。」
メアリー「魔法準備しながら移動して何とかなりません?」
GM「魔法の距離は10mだよね。移動しても14m離れているから無理だね。」
メアリー「そうですか。じゃ、移動します。追いかけます。」
GM「追いかけるのね? 基本LTいくつ?」
メアリー「1です。」
GM「で全力移動は?」
メアリー「6mです。」
GM「それだと追いつかない。同じ速度で走っているよ(苦笑)」
メアリー「Nは?」
GM「君が走り出せるのは2s後からだから、やっぱり無理だね。10mは離れている。」
メアリー「そうですか。じゃ、Fに粉砕を使います。」
GM「Fね、OK。次、金のシャチホコは剣を抜くだったね。次でやっと剣を抜けるよ。
これで宣言は終了だね?
じゃ、カウント11の処理を行うよ。先ずトモリ、金のシャチホコに回復10点回復。」
ユーリー「これで全回復?」
シャチホコ「うん。」
GM「次ユーリーは転身だったね。」
ユーリー「はい。」
GM「メアリーは魔法の準備で、金のシャチホコはやっと剣を抜いた、と。
じゃ今度は巨大ネズミの攻撃。先ずユーリーからFの攻撃4。」
ユーリー「4? 普通に避けます。(コロコロ)成功!」
GM「次Gの攻撃。」
ユーリー「盾受け。」
GM「じゃ盾のダメージ出して。(コロコロ)6点。」
ユーリー「7、8、9!」
GM「9点? じゃ、弾かれたね。次Jの攻撃。(コロコロ)」
ユーリー「盾受けします。」
GM「じゃ盾受け成功ね。ダメージ出して。(コロコロ)8点。」
ユーリー「ちょうど8点。」
GM「じゃ、弾いたね。じゃ、次、金のシャチホコへの攻撃。」
シャチホコ「今思えば荷車って、どうなっているのかな?」
GM「どうなっているんだろうね? Hの攻撃2。」
シャチホコ「(コロコロ)2!」
GM「2? じゃ、避けたね。じゃIの攻撃2。」
シャチホコ「お~、出目だけで2、3!」
GM「じゃ、避けられた。後は、移動だね。このカウントでAも退場になります。」
ユーリー「え~、という事はもっと早く追いかけなくちゃいけなかった?」
GM「いったん整理するよ。この時点で残っている巨大ネズミは、先ず穴に落ちたB~D。
これは退場扱いでいいです。F~Jは今落とし穴を超えたところでユーリーと金のシャチホコたちと交戦中。
KとMは落とし穴から6m後方で固まっています。で、Nが落とし穴から18m後方にいます。
落とし穴付近には、ユーリーと金のシャチホコがいます。その後方8m地点にメアリーとトモリがいます。
この後、いろいろと熱い協議が行われました。
結果カウント12
トモリはメアリーを回復。ユーリーは巨大ネズミを追いかける。メアリーはFに粉砕を発動したけれどダメージを与えられません。金のシャチホコは薙ぎ払いを行います。
このまま小康状態が続きます。
途中金のシャチホコが気絶したり、ユーリーとメアリーが巨大ネズミに並走しながら、攻撃を行うという珍事がありました。
(並走しながらの攻撃はちょっと現実的ではありませんので次回からルール上、できないことにします。)
結局戦闘はカウント30近くまでもつれ込み、やっとミドリックからの援護が駆け付けます。
GM「すると矢が飛んできて……。」
ユーリー「矢?」
GM「そう、暗闇の中から剣劇の音も聞こえてきます。」
ユーリー「わーい、やっと来た~。」
GM「そして君たちの方に『よく持ちこたえてくれた。ここは俺たちに任せて集落に向かってくれ!』と、叫んでいるよ?」
ユーリー「戻って他にやることあるの?」
GM「まぁ、集落に行けば何がしかわかると思うよ。」
ユーリー「じゃ、行きます。」
GM「そうするとね。集落の柵はところどころ食い荒らされ、民家にも被害が出ていますね。
食料庫は1棟破壊されています。巨大ネズミが通った跡と思われる場所は荒れ果て、無残な姿になっていますね。
冒険者は現在交戦中で、自警団もミドリックの手前で警戒している状態です。
他にも怪我人が出ているそうです。現在病院で治療中と言う母娘。
君たちは、そんなミドリックの姿を見ることになります。
ちょうど東の空が白み始めたころです。
トモリは怪我人の治療を、その他の人たちは崩れた民家などの撤去作業や、救出作業を手伝うことになります。
ちなみに、病魔に侵されたシャチホコは病院で入院しています。」
ユーリー「唯一の男手がなぜ?」
GM「ネズミの病気に侵されているからねぇ。それに今薬が品切れなんだよ。
今できる治療は解熱の薬草を使って自然治癒を待つことぐらいしかない。だから、安静にしていろと。
という事で夜が明けるのを待って君たちはチケハン亭のおやじさんの所に向かいます。
約一名いないですけど(苦笑)。そうするとチケハン亭のおやじさんは災難だったなぁという表情を見せ君たちを迎え入れるよ。」
ユーリー「いえ、私たちよりこの集落の方が災難でしたよ。」
おやじ「まさかあんなことになるとは思わなかったよ。」
ユーリー「私たちが撃ち漏らした結果、こちらまで被害が……。」
GM「『いや、お前たちは良くやったと思う。連絡も入れてくれたしな。
そのおかげで被害は最小限に留まったと思うよ。』と言って、『薪ひろいの仕事は、ゆっくり静養してからでも遅くはない。
今は体を休めておくんだな。本当に大変なのはこれからだからな。』とおやじさんは言うよ。」
ユーリー「それはどういう意味でしょうか?」
おやじ「巨大ネズミが運んできた病原菌の感染者が出るだろう。
この集落の病院は名ばかりで、腕のいい薬師もいない。しばらくは病が蔓延するかもしれないからな。」
ユーリー「そうでしたか。」
おやじ「なぁに気にするな。ネズミの病気なら、重度の症状は出ないはずだ。日がたてば自然と回復するだろう。
それより今回はお前たちに世話になった。情報料とモンスター退治の危険手当として長老会から500c受け取っている。ほら受け取れ。」
ユーリー「それは前金をひいた500c?」
GM「いや、前金とは別に、情報料と危険手当として長老会から500c出るよ。」
シャチホコ「それで倒した奴らってまだ残っているの?」
GM「病人は寝ています。ここにはいません。まぁ、倒した巨大ネズミは処分されるだろうね。」
メアリー「1人125c。」
GM「と言うわけで、今回はこれでシナリオは終了となります。なんだかグダグダになっていますけれど(苦笑)」
ユーリー「そうねぇ。」
(リプレイでは端折りましたが、最後の戦闘は3時間以上かかっています。)
まぁ、今回はGMが予定していたのと違う行動をPCがとったためと、万一このような状況に陥った時に分岐するはずだったシナリオを失念していたGMのミスが重なったためです。
やはり戦闘で1時間以上かかるのはプレイーヤーにもGMにも負担になります。
早々に切り上げるべきでした。
ちゃんとシナリオは確認しておきましょうね(苦笑)。
今回の教訓でした。