流れ星【200文字小説】
澄んだ空を見上げると一筋の光が流れていくのが見えた。
「流れ星だ!」
横で声がした。
「あーあ。お願い事したかったのにな」
少女は、つまらなそうに言うと帰って行こうとする。
「もうちょっと待ってみたら?」
思わずそんなことを言っていた。少女は、こちらの姿を認識すると少し驚いた顔をした後に思いきり私に抱き着いた。
「やった! 流れ星がお願いをかなえてくれた!」
星が降る日の奇跡は、女の子の心にいつまでも残るのだろう。
久しぶりの200文字小説です。
たまには満天の夜空を眺められるような場所に行きたいなと思いつつ書きました。