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第一話 始まりの日

初めまして!うちと申します!

初めて小説を書いてみたので下手なところや誤字脱字があるかと思いますのでご指摘お願いします。

ゆるく書いていこうと思いますので温かい目でみてください。

「おーい!ミツキー、いつまでも寝てないで、早くきなさいよ!」


 大きな屋敷の外からこちらに手を振りながら1人の女の子が声を掛けてくる。


「あぁ!今行くよ」


 窓の外から返事をして部屋を出て螺旋階段を駆け降りる。


(やっと、この日が来た……!!)

 

 俺の名前はルーナル・ミツキ、10歳。ルーナル家という貴族の次男だ。元は日本というところで学生をしていたのだが、ある日突然事故に遭い目を覚ますとミツキという赤子としてルーナル家に産まれた。

 

初めは意味が分からず混乱していたが、時間が経ちこの世界の文献などを調べていくと、いくつかわかることがあった。


まずこの世界はまたいた世界とは全く違う場所であること。


この世界は元いた場所よりは発展していないが代わりに魔法というものがあり、この世界の人間はそれを使い生活をしているらしい。


さらにステータスと呼ばれるものがありステータスウィンドウを確認することで自分細かい情報、能力、スキルを確認することができるようだ。


ありがたいことに、幸いなのかなぜなのかはわからないが、文字は日本語と全く同じ言語が使われていて苦労はしなかった。


これが異世界転生か!!と喜びもちろん強くなることを目指した俺だが、この世界では10歳を迎え儀式を行うまで自分がどんな能力、スキルを持っているのか何もわからずステータスを確認できないらしい。


だが、俺は夜な夜な本を読み漁り調べ、魔法を発動するための魔力はレベルにももちろん比例するが才能はもちろん、幼少期の鍛錬により初期値が大きく変わるという。

だから俺は毎日数時間、訓練という体で鍛錬を行わされていた。しかし、それだけでは足らない!だから俺は暇な時間も鍛錬に勤しんだ――――


そして今日!ついに10歳の年になり儀式を受けに行くわけなんだが……


「はぁ、相変わらず元気だな、ステラ」


こいつの名前はスタメット・ステラ

同い年の女の子でスタメット家という貴族の長女である。

ここら一帯の土地はルーナル家とスタメット家が治めている。


「なによ、これから儀式なのよ!遅刻するわけにはいかないでしょ!!」


腰に手を当てステラが説教たらしく文句を言ってくる。


「はいはい、わかったよ……それより、もう出てきていいぞサン」


俺は木の茂みに向かって言う。


「本当?よかった!やっと出られる」


そう言いながら茂みから出てきた男の子の名前は

プロメンス・サン

孤児であり、教会に捨てられていたところを保護された子だ。本来なら貴族とは関わってはいけないらしいが、たまたま仲良くなりそれ以降、バレないように3人でよく遊んでいた。


「それにしても楽しみだね!!」


サンが言う


「つーかなんできたんだよサン、儀式は教会でやるんだから教会で待ってればよかっただろ?」


儀式の場所は教会で行う為教会で生活しているサンは俺の家まで来る必要はないのだ。


「3人で行きたくてさ、せっかくだし!」


元気よく答えてくる。


「そんなことより!!遅刻しちゃうじゃない!早く行くわよ2人とも!」


ステラに怒られ俺たち3人は教会へ向かった―――


「これより儀式を始めます」

教会を管理している牧師に言われ儀式が始まる。

今年は俺たち3人だけなようだ。

牧師が何かぶつぶつと唱え始めた。


「神よ!!大いなる祝福を!」


最後に大きな声で唱えると俺たちの周りを強い光が包み込んだ。


「くっ、は!これが……」


目を開けると目の前に大きなステータスウィンドウが現れていた。


――――――――――


【ステータス】

[名前]ルーナル・ミツキ [年齢]10

Lv.1

MP:5000/5000

[スキル]

▶︎無属性攻撃魔法Lv.5 ▶︎無属性防御魔法Lv.5

▶︎制限付加魔法▶︎体術Lv.3

▶︎無王(むおう)・・・無属性魔法効果2倍、魔法発動時消費魔力1/10



―――――――――――


無王(むおう)??なんだこのスキルは…見たことないな……だが陰で努力しただけあるぞ、初期値でこのMPなかなか高いな。スキルレベルも初期値からかなり高い、これはチートってやつか?)


この世界のスキルはLv.10が最大である。儀式の時に最初のレベルが決められて、人によってバラバラである。

 Lv10は普通の人間はまずそのレベルに辿り着くことはできず、Lv1〜3は普通、4〜6までが冒険者たちの一般的レベルであり7以降は達人の域と言われている。


「ステラ、お前はどうだった?」


横にいるステラのステータスウィンドウを確認する


―――――――――――


【ステータス】

[名前]スタメット・ステラ [年齢]10

Lv.1

MP3000/3000

[スキル]

▶︎四大属性遠距離攻撃魔法Lv.5 ▶︎光属性遠距離魔法Lv5

▶︎四大属性防御魔法Lv.5 ▶︎光属性防御魔法Lv.5

▶︎賢王(けんおう)・・・魔法効果2倍、消費魔力1/5

言語理解、全知



―――――――――――


賢王(けんおう)ってなんなのかしらね、でも私強いみたいよ!!ミツキこそどうだったのよ」


こちらに目を向けてくる


(いやそこじゃないだろ!?四大属性!?火・水・土・風の全て使えるってことか!?それに加えて光属性もかよ…MPもかなり高いし、強すぎだろ……)


この世界には属性が七つ存在する

四大属性と言われる火・水・土・風、その他に光魔法と闇魔法、この六つに該当しない魔法が無属性魔法と言われている。魔力量も初期の平均は1000〜2000が一般であり、英才教育を受けた貴族の子供は2000〜3000と言われている。


「ん?どうしたのよ、ミツキ?」


首を傾げながら俺の顔の前で手を振ってくる


「お!?あ、あぁ、俺もよくわからないスキルなんだよな」


咄嗟に応える


「ほんとね、無王(むおう)?なんて聞いたことないわ、サンはどうなのよ?」


俺とステラはサンを見る

そして驚愕した…


――――――――――

【ステータス】

[名前]プロメンス・サン [年齢]10

Lv.1

MP4000/4000

[スキル]

▶︎光属性近距離攻撃魔法Lv.5▶︎光属性遠距離攻撃魔法Lv.5

▶︎光属性防御魔法Lv.5▶︎模倣魔法 ▶︎聖魔法▶︎剣術Lv.3 ▶︎体術Lv.3

▶︎勇王(ゆうおう)・・・魔法効果2倍、消費魔力1/2、

獲得経験値2倍、制限解放、全能


――――――――――


「な、なんだこれ………」


それをいうだけが精一杯だった

ステラに関しては声も出せず唖然としていた


スキルの数の多さに加え、勇王(ゆうおう)のスキル、

魔力量も一般の数値を大きく超えていて、努力し続けていた俺と張り合おうとしていた。



そして俺は悟った


あぁ、サンなのか……


サンがこの世界の主人公なのか……


俺じゃ到底追いつかないだろうポテンシャル、スキル、才能


今思えばおかしかった部分は多々ある

訓練を受け英才教育を施されている俺と張り合う身体能力、今となってはスキルがなかったからかもしれないが、試しに教えてみた剣の振り方は一度見ただけで理解していた。


主人公は俺じゃない、努力じゃ埋まらない圧倒的才能


お前だけが特別な存在ではないと言われた気がした


「どうしたの?2人とも?」


サンは教会の手伝いをして生活していた為勉強は牧師が教えた程度、スキルに関して詳しいことは知らない様子。


「サンよ…」


牧師がサンの肩に手を置きものすごい剣幕で話しかける


「お主はこれからミツキ様とステラ様と同じ北にあるノースヒトマス学園に行きなさい、手続きは私がしておこう」


ノースヒトマス学園とはこの国で1位2位を争う強さの学園である。数ある有名な冒険者や貴族が通っていた学園でもある。俺とステラもこの学園に通うことが決まっていた。


「僕がですか?そんな!貴族や名のある冒険者の子供が通う学園なんて!僕みたいな一般の孤児なんて無理ですよ!」


「無理ではない!ミツキ様やステラ様もだがお主はとてつもなく強くなる。いずれこの国を救うことになる人間だ。まさにここにあり得ないほどの力を秘めた3人が集まっていることが運命だ!行くんだ!サン!!」


「い、いや、でも……」


俯き考えこむサン


「何考えることがあるんだよ、こいよサン」


手を差し伸べる


「そうよ!一緒に行きましょう!」


ステラも声をかける


「ミツキくん…ステラさん…僕が行ってもいいの?」


顔を上げて俺たちを見てくる


「あぁ、こい!一緒に強くなって冒険者になろう!」


「うん!ありがとう2人とも!」


俺の手をとるサン



これが始まりだった


俺がサンを超えることを決めた日


どんな手を使っても強くなろうとした日


ここから脇役であると理解した俺が




最強を目指す物語が始まった日――――――――


わざわざ見ていただきありがとうございました!

よかったら2話以降も見ていただけるととても嬉しいです!


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