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同じ空の下

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書き溜めができ次第アップします

「はぁ・・・なんでこんな事になってんだよ」

「仕方ないじゃない!なに?私のせいだって言いたいの!?」

「いやぁ・・・どう考えても君のせいじゃない?」


俺たちは今、敵軍のど真ん中にいた


「君が考え無しに突撃するから、パートナーの俺までここに居るの。理解してる?頭大丈夫か?」

「なら私なんて放っておけば良かったでしょ!なによ!救世主なんて呼ばれてるくせにグチグチ鬱陶しいわね!」


周りの人達は、突然現れて喧嘩を始めた2人に唖然としていた

しかし、今は戦争中

部隊長と思われる人物が叫ぶ


「貴様ら!何をボケっとしてんだ!とっとと殺せ!!」


兵士達は武器を構える


「うっせーな!」


少年から物凄い殺気が放たれる

それを浴びた兵士達は膝を震わし、歯をガタガタ鳴らし怯える


「なに?脅せば私が屈するとでも思ったの?ふざけないで!私を誰だと思ってるのよ!サイレーン国が第1王女のサイレーン・エメラルド・アルカディアよ!」

「・・・お前は本当に馬鹿だな。なんで敵軍のど真ん中で身分を言ってんだよ。」


敵軍の兵士達は、目の前で名乗った少女が相手国の王女なのかは知らない

しかし、もしかしたら大手柄になるかもしれないとは理解出来た


兵士達は殺気立つ

我先にと少女に殺到する

しかし、誰も彼女には触れることが出来なかった


「ちっ。うぜーな。なんで俺がこんな女を守んなきゃいけねーんだよ」


少年が腰に下げていた剣を抜きはなった


周りいた兵士達は動かなくなった

コロッ

いくつもの何かが転がる音がした

兵士達の頭が転げ落ちる

遅れて、自身の頭がないことを自覚した体が力なく崩れ落ちていく


生きている兵士達は、目の前で起きた事が理解できなかった

一瞬で100人ほどの首が切られたのだ


少年は空を見上げる


「はぁ・・・帰りたいよ」





「はぁ・・・帰りたいよ」


窓から空を見上げる


「・・・何を言ってるんですか。片付けをしなさい!片付けを!」

「だってさ、今世界は混沌の時代と呼ばれててさ、救世主様が世界を救おうとしてるんだよ?なのに、なぜ僕はこんな場所で何をしているの?」

「スイにはやるべき事があるでしょ?」

「なにそれは?」

「部屋の掃除」


目の前の女性は僕を睨む


「あなたが魔法を暴発させたからこんな事になっているのは理解してますか?」

「はい・・・」

「なら大人しく片付ける!」


しょんぼりしながら僕は部屋を片付ける

目の前で怒っている女性の名は「セリス」と言う

僕の育ての親だ

ここはセリスが働く学校の教室

僕は、ここの学生ではないのだけれど

たまに来て魔法の勉強している

来月からはここの学園にお世話になる予定だけどね


僕は記憶喪失らしい

らしいと言うのは、本人に自覚があまりないからなんだけれど

まるで、何者かに記憶を書き換えられたと言われた方が、しっくりくると僕は思う

僕自身の性格もあって、特に問題もないので深くは考えないようしてるけどね


僕は掃除道具を取ろうと手を伸ばす

すると、僕の手は何かに飲み込まれたかのように消える

まるで、何もない所がいきなり別空間になっているみたいに


「いつみても不思議ですね。それっていったいなんなんですかね?」

「さぁ?僕もわかってないからね。消えた僕の体はどこにいってるんだろうね?」


セリスはブツブツとつぶやく

「あれは・・・・・・理・・・・たぶん・・・・・・・なのかしら」

完全に思考の世界へと旅立っている

僕は後ろからそっと近づき

スカートをめくった


「!!!!!!!」

「へへへ。今日は白か」

「あなたねぇ・・・」


ガスッ!と音とが響き、僕の頭に雷が落ちた


「いったぁい!ひどいよセリス!」

「なにが、ひどいよ!よ。なんでいつも私のスカートめくるんですか!」

「えっ?そこにスカートがあって、その先には魅惑のパンツがあるから?」


セリスは手で額を押さえながら「はぁぁ~~~」っとため息をつく


僕は、育ての親だけれどセリスが好きだ

彼女は見た目は若く、20代半ばにも見える

実は三十路なんだけどね・・・それを言うと殺される

スタイルもよく、時に優しく時に厳しい

でも、一つ気に入らないことがある


「今日も元気だなぁ」


この学園の学長の、アモンがガラガラと扉を開け入ってきた


「アモン!今日は白だったぜ!」

「そうか!まっ知ってたけどな!」

「アモン様何をいってるんですか!?」


くそー!そりゃアモンとセリスは、そういう大人な関係だって僕は知ってるけど

パンツも知ってるのに・・・セリスの全てを知ってるなんて・・・あ、いかん。ヨダレが


「ところで、お前来月入学だろ?寮に入るのに準備は進んでんのか?」

「あ・・・それね。僕は荷物が基本的少ないからね。主に本だし」

「そっか。ってかなんでお前、入試あんなに悪かったんだ?」


僕は入試でギリギリの入学だった

正直なところ真面目にやってれば上位にはなれたと思う

でも、僕は戦争に行きたかった

この国には兵役がある

15歳から強制的に3年間、軍に所属させられる

兵役が免除されるのは、このセイント帝国の学生になること

頭のいい人間は、戦争で死ぬのはもったいないということだと僕は理解してる

あからさまに試験を落ちてたら、アモンに殺されると思った

でも、戦争にも行きたかった

その葛藤が僕の成績に反映されている


「最善を尽くした結果だよ・・・」


アモンに睨まれた

アモンもセリスも僕が頭良さげな奴だくらいには思っている

まぁ頭いいと思うけどね ふんす


魔法は知識。知識は裏切らない。

知識と発想力で魔法は進化する

その理論で、実は僕はオリジナル魔法がかなりあったりする

でも、独学のせいか基礎ができてないんだよね・・・

それで学校らしい

まぁ行かないとセリスが悲しむ。学校だとセリスに毎日一緒にいられるし。

毎日パンツも見られるかもしれないし。はぁ・・・パンツくれないかな


「でもまあ、無事合格もしましたし、今日はお祝でもしましょうか!」

「おう!じゃぁ今夜は家に行くわ!」

「はい!アモン様の好きなものを作って待っていますね」


えーっとセリス、僕が主役・・・なんだよね?

感想もらえるとやる気が出ます

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