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リンドバウム王国記~転生王ユーヤ~  作者: 三ツ蔵 祥
第2章 ―戦神のダンジョン編―
32/260

第参拾話 ゲートの先

昨日は今までで一日最高の143PV行ってました。

ありがとうございます。


実を云うと、最近になってアクセス解析機能に気付いたんですけど。


初めてそれを見た時のユニーク数は60くらいだったのに

今朝見たら225になってました。

有り難き幸せであります。m(_ _)m

「もしも迷っても決して慌てるな。高所であったなら、下へ降りようとせずに上を目指すのだぞ。」


 ライガは後ろに続くエレーナとロイエルに声を掛けながら森の中を探索していた。


「はい師匠、わかりました。しかし、なぜ下ではなく上なのですか?」

 ロイエルが素直に返事をし、質問をした。


「それはな、迷って焦っている時と謂うのは非常に足下の確認が疎かになるものなのだ。故にそのような時に高所を下ると謂う行為は、崖から転落したり毒蛇に噛まれたりと謂った危険が増大するのだ。」


 ロイエルとエレーナは「ふむふむ」と納得し、頷いている。


「しかし、逆に上を目指す分には崖からの転落の確率は下がるし、何よりも登ると謂った行為によって、足下を見る機会が増えるからだ。」


 先人からの知恵であろう。獣人ならではと云ったところであろうか。ライガは普段寡黙ではあるのだが、三人の子持ちであるが故に非常に面倒見が良い。


 そう、この森は決して平坦ではない。山といえる程の高所はないが、丘や崖は存在する。森林の中の崖は厄介である。森の緑の中に隠れていて、突然足下の地面がなくなったかのような錯覚をさせる。天然の罠と謂えよう。


 獣人であるライガは、そんな場所をホイホイと進んでいく。なるべく足下に石や岩のある場所を瞬時に見つけては、そのポイントに足を置いて行く。当人からすればたったそれだけの事である。


 追随する二人もその足捌きに気付き、真似をした。

 エレーナは「この足捌きって凄いわ。安全性と同時に速度も上がってるみたいよ。」と感心をしていた。ライガには劣るが、二人の歩行速度は早くなっていた。


「そろそろ足を休めよう。昼になっているはずだ。」

 ライガが二人に呼びかけながら背中の袋から、いつかの蛇を燻製にした塊を出した。全長二十メートルもあった化け物なので、いまだに食べきれていないのだ。


 ロイエルも途中で採って来た木苺を袋から出して、二人に渡した。

「味見しましたが、街で売っているものよりもとても甘いんですよ。遠慮なくお食べください。」


 エレーナは目の色を変えて頬張り「甘ーい。これとってもいけるわ。」と大喜びだ。そんなお嬢様のうれしそうな顔を見て、ロイエルも大変に満足そうであった。





 その頃、同じくユーヤ達も昼食を摂っていた。


「陛下、もう、この蛇の燻製にも飽き飽きなんですが…。」

「仕方ないだろ。あんな大物だった上に、お前ら脳筋ハンターズが朝の習慣と称して次から次へと新たな肉を狩ってきやがるんだから。」


「「すいません…・」」

 王宮騎士団団長アンド副団長は、大変反省しているようだ。しかし、脳筋ハンターズのおかげで、すっかり拠点周りはモンスターさえも怖がって近寄ってこなくなった。ハンターズも大蛇の肉の事もあって、ラットやウサギくらいしか捕らなくはなった。


「ま、解放した時に良い保養地ができそうだな。」

 ユーヤは蛇の燻製をかじりながら呟くのだった。


 そうして更に二日を費やした頃、このフロアの中央にあたる辺りにストーンヘンジのような物がある事がわかった。




「ま、こいつで間違いないだろうな。」

 ユーヤ達一行は、件のストーンヘンジに集合した。

 ストーンヘンジは、周囲をグルリと大きな岩で囲まれ、その岩の外側は明らかに他よりも大きな木に囲まれた中にあった。


「これでは私でも見つけるのに苦労したでしょうね。」

 元くノ一隊筆頭が、周囲を見回しながら呟いた。今回は基本的に彼女には、お腹の子の事もあったので、拠点周りでの探索しかさせなかった。


「まだ三ヶ月程度なので動けます!」と、四層探索が三日を過ぎた頃に駄々を捏ねたが、マリオンが「王家の血が今は貴重なの。だからお願い、言う事を聞いて。貴女のお母様にも合わせる顔がなくなるわ。」と、説き伏せていた。


「ここまでで全行程8日も掛かっちゃったなぁ。てか、掛けたんだけどな。」

 そう言うと、ユーヤはストーンヘンジの中に小石を投げ入れた。ストーンヘンジのある場所に小石は到達すると、スっと姿を消す。


「さあて、鬼が出るか蛇が出るか…行きますか。」

 ユーヤがストーンヘンジへと歩き出すと、皆が不安な面持ちで見守る。


 罠である可能性も考慮すると、本来は騎士団の二人のどちらかが行くべきではあるのだが、ユーヤがそれを拒んだ。「戦神様はSSSだけれど、これは罠ではないと思うよ。直感だけどね。それに、これは俺の試練なんだからさ。」と。


 ストーンヘンジの手前まで行くと、ユーヤは振り返って軽く手を上げた。


「んじゃ、ちょっくら様子を見てくるよ。」


 言い終わるか終らないうちに、スっとユーヤの姿が消えた。ウテナはマリオンに縋り付き、その手をマリオンはギュっと握った。





 ユーヤが辿り着いた先には、荒涼とした砂漠と廃墟が待っていた。そして巨大なサソリのようなモンスターが目の前にいた。


 ゲートは消えている。


「罠だったのか?いや、違うな。こいつが、こいつこそがこの五層のボスであり、最後の試練なんだろ?サガよ。」

 一人廃墟に佇む心細さに抗うように、ユーヤは独り事を吐いた。

 すると、砂塵が渦を巻き、人の形を成した。それは戦神サガの姿であった。


『よく来た。お前の言うとおり、こいつでラストだ。』


 ―楽園の直後にいきなりのラストバトルとか、気合もクソもあったもんじゃないな。


『只一人でのお前の戦闘力、我はそれが見たいのだ。さあ、力を示せ。』


 ユーヤは大サソリを睨み付ける。体長は15~20メートルと云ったところであろう。二本の巨大なハサミ状の足と、尾の巨大な針がユーヤに向けられ威嚇してくる。


 ギリっと奥歯を噛みしめると、ユーヤは跳躍して聖神剣マリオネートを鞘から抜いた。そして気合と魔力を籠めてスキルを発動する。


 ―閃光斬


 光の刃が大サソリへと突き刺さる。しかし…。


「通ってないぞ!なんだこいつの硬さは!!」と、唾を吐き捨てるようにユーヤが叫んでいた。そんなユーヤに大サソリのハサミが、岩を落とすかのような勢いで迫った。


「やべぇっ!」


 ユーヤが横へ跳ぶ。それを追って今度は尾の針が打ち出された。予想外であったユーヤは足を止めてしまい、仕方なくそれらを切り払った。


「おいおい。七大幹部並みなんじゃないのかい?戦神様。」

『その通りだ。奴ら程度は独りで倒せなくては困るのでな。サービスで魔王並みの魔力も与えてあるぞ。』


 ―くあぁああ!このドSがああぁぁあ!!


 叫びたくても、サソリの針とハサミが交互に襲って来る為に、ユーヤは歯軋りをしながら捌いていた。


 このハサミと針もサソリの装甲並みに厄介極まりなかった。どれにも強力な魔力が込められていて、ハサミは赤く震えているし、針は青白い魔力を纏っていた。


「くっそぉ!悪いがあんたの技を使わせてもらうぞ!!」

『お。やれるのか?』


 ユーヤは攻撃を捌きながら聖神剣に魔力を溜めていく。

 始めは青く刃が輝き、更に溜めていくと赤く輝いた。しかし「まだだ。まだ足りない。」とユーヤは呟く。


 ユーヤの変化に気付いた大サソリは、突進を仕掛けて来た。

 それをユーヤは聖神剣で正面から受け止めた。


 ズズズズズズと砂塵を上げながらユーヤは後退して行く。だが、それでも魔力を溜め続ける。

 赤い輝きはやがて白い輝きへと変わり周囲の空気が振動を始めた。


 そしてユーヤは瞑目した。


 ―明鏡止水


 ただただ心を無にする。そして、気やマナの流れを読み取っていく。ハサミと針の動きがスローモーションでユーヤの脳裏に浮かぶ。―今だ!


 ―次元断絶斬


 ユーヤの一振りは、大サソリの右のハサミと、尾の針の発射部位を一瞬で空間ごと斬り裂いた。空間が歪み、共振するような耳鳴りが響く。


『お見事お見事。まさか我の分け御魂から、奥義を読み解くとは思わなかったぞ。これは称賛に価する。』

 呑気に戦神は拍手をしているようだ。


 大サソリは痛みからか、我を忘れたように周囲ところ構わず八つ当たり気味に、残ったハサミを打ち付けている。


「やばいかなぁ、ちょっと魔力を使い過ぎたぞ。威力は凄いがあんたの技って効率が悪くないかい?」

『そりゃあ、ここぞと言う時の必殺技だからな。急所に当てられなかったお主が悪い。』


 廃墟の壁や地面に、大サソリの青い血が其処ら中に飛び散っている。ヌメヌメとしたその血は、ブスブスと煙を上げていた。

 血液自体が猛毒なのであろう。


「趣味悪いぞ戦神。」

『そう言うな。演出だよ演出。』


 ユーヤは一旦、聖神剣を鞘に納めた。そして無闇に暴れる大サソリの方を向きながら、右手は聖神剣の柄を握る。


 ―瞬絶


 超高速移動で一気に間合いに入り、右手に力を込めた。


「マリオネートよ、俺に力を貸せ!」


 ―久能流奥義斬鉄閃


 ビキィと言う音が鳴り響くと、ユーヤはそのまま跳躍をして聖神剣をサソリの頭に突き刺した。更に突き刺した刃を抉るように捻る。

 グボっと血が噴き出す前に、ユーヤは飛び退いた。


 すると拍手の音が鳴り響いた。

『おめでとう。取り敢えずは合格だ。ただ、まだ魔神には勝てないだろうけどな。これからの健闘に期待する。』


 そう言うと砂塵で出来た戦神が光り輝き、消失した。

 戦神の居た場所には、ポッカリと空間が開いていた。ユーヤは迷わずにそこへ踏み込んだ。




 そこには、様々な機械が並びモニターのような物が幾つも設置されていた。日本では見慣れていたキーボードのような物もある。


「ここがダンジョンのコアルームか…。」


 ユーヤはそこである一つのモニターを見て安堵する。

 そこには見知った仲間達と、二人の妻が映っていた。

戦神のダンジョン制覇は成されました。

しかし、まだこの章は続きます。

と云うか、本当はもっと潜っていたかったのですが…。

さすがにねぇ、主人公が王様だとそりゃマズイよねと思い直して攻略速度を速めました。


そしてダンジョン弄りを私がしたい為に外側からですが、ダンジョン編はまだまだ続いてしまったりします。(爆)


ええ、構想の外の話しなので滅茶苦茶になるかもしれません。

でも、やっちゃいます。


全ては自己満足のために!であります。




でも、飽きたら次の章に進むかもね。


次の投下時間は本日17時になりますので、よろしくお願いします。

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