自称神様
ん~~~~~。わからん。弦馬は、宿の部屋のベットベッドに寝転がり頭をひねっていた。もちろん物理的な意味ではなく比喩てきな意味で、だが。
何が分からないって、そりゃあ今日の出来事だ。何故外に出ていないのに、見知らぬ場所にいたんだ。外に出ていたのならまだ分かる。外にでてねぇぞ!?何で見知らぬ場所に居るんだよ。16年間生きてきたがこんな謎なこと、初めてだそ。
なぁ神様よぉ、どうなってんだよ!あんたと話してぇんだよ!いるんなら出てこいよ!
ッ!?
目の前が一瞬暗くなりそして閃光がはしる。
目を開けるとそこは、宿ではなかった。そこは、5畳程の広さのリビングだった。そして、目の前には見知らぬ老人が胡座をかいていいた。髪は白く腰程まで伸びており、髭も白くそこそこ長かった。
「あのぉ、ここどこですか?」
「ほっほっほぅ、ここか?ここはのぉ、神の世界じゃあ!」
立ち上がりビシッとポーズをとる謎のじいさん。張り切り過ぎて腰とかやるんじゃないぞ。
「あだぁっ!腰、腰やった。痛い」
ほらみろ、言わんこっちゃない。あ、言ってねぇか。
「あなたどなたですか?」
「神様じゃ~」
は?だいしょぶか?このおっさん。
「ほぅ、信じとらんなあ。まぁしょうがないな信じろという方がむりあるもんなぁ。」
あたりめぇだろ。
「んで、あんたが仮に神だとしてここどこよ?」
「神の世界じゃよ。んで、わしが神様じゃ」
はぁぁぁぁ。やべぇ理解出来ん。
「じゃあ、なんで俺はここに居るんですかねぇ?」
「ん~?そりゃあのぉ、わしが呼んだからじゃ」
なにこの自称神様そんなことできんの?
この見た目で?
信じられん
「呼び出した?何故?」
「簡単じゃ、君がわしに会いたいと思ったからじゃ。その気持ちがあればいつでも会えるのじゃ」
なんだろ、可愛い子のセリフだったら破壊力バツグンなんだけど、じいさんがこのセリフかぁ。違う意味で破壊力凄いな。気持ち悪っ!
「わしに会いたいと思ったのじゃから、何かあるんじゃろ?」
「え、あぁはい。そうなんですよ。なんで自分こんなところにいるのか聞きたいんですよ」
「だから、君がわしに会いたいと思ったからじゃよ。今話したじゃろ」
「いや、神の世界じゃなくてですね、なんで日本でなけりゃあ地球でもない訳の分からん世界にいるんですかねぇ?」
「 ――――――――――――――――――は?」
え?なに?これこの人のせいじゃないの?