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ぼく女子校生になります  作者: ひろゆき
9/15

新たな生活の準備

10月からの新たな生活に向けて、それぞれの準備が始まった。


---



田中優弥は大学の夏休み中。


夏はコ○ケにコスプレをしに行った。


男の娘コスプレイヤーとしてSNSのフォロワーも多い。


「今回のコ○ケで引退します!」


男の娘から女の子になる決意だった。


もちろんコスプレは今後も続ける。


だけどそれは「男の娘」ではなく「女の子」として…


コ○ケの3日間を全力で過ごした。


色んな人とコス合わせもできたし。




8月下旬、優弥は実家へ行った。


恐らく優弥として行くのは最後になるんだろうな…


実家にいる間、女の子になることは誰にも言わなかった。


大学を辞めることだって言わなかったんだし…




関東に戻った9月上旬。


優弥はホルモン治療を始めた。


早めに始めたほうがいいというアドバイスがあったからだ。


大学にも退学届を提出した。


いよいよ優弥としての生活から別れる時。


そうだ…名前はどうしよう…


優弥から1文字とって「優希」にしよう。


「希」は「希望」の「希」。


これから希望のある人生にしたい。



---



立花梨花こと貴志は、姉の梨絵に10月からのことを伝えた。


「梨花がいいなら、それでいいと思うよ。

私はいつでも梨花の味方だから。

早く姉妹2人で海とか行きたいよねーーー」


梨絵とは定期的に会っていたし、お店のことも色々と話してきた。


だからこそ梨絵は妹(弟)の判断を尊重した。


「JKとか人生で一度しかないんだから大事にするのよ!

合法的に制服を着られるなんて、高校を逃したらもうないんだからっ。」


「今後一緒に制服デートしようよ(笑)」


「あたしもう22だよ?

もう犯罪でしょ(笑)」


「いいじゃん(笑)」


「デートって彼氏彼女じゃないんだからさ(笑)」


「だったらわたしが高校に入ったらすぐ行こうよー。

そうしたらまだ形式的にはデートってことにできるよ(笑)」


「梨花ったら(笑)

んじゃわかったよ。

あたしも歳取る前に早めにやらないと制服が似合わなくなるしね(笑)」




お店には9月で辞めることを伝えた。


梨花の指名客もだいぶ増えていて辞めないでくれと言われたが、

最終的に梨花の決意を受け止めてくれた。


このギャル風のメイクともおさらば。


これからは自然体でありたい。




---



藤原健人は夏休み中にホルモン治療を始めた。


学校は2学期が始まって、9月の半ばまで行くことにした。


10月から来年2年生となるいわば先輩たちと一緒に研修を受けることに。


もちろんこのことはクラスの誰にも言ってない。


況してや自分が女の子になるってことも…



「健人、お前転校しちゃうのか」


そう話しかけてきたのは菅野達也。


達也とは小学校からの幼馴染だ。


「せっかくお前とずっと一緒だったのに…

なんか寂しいな。」


「死ぬわけじゃないんだしさー(笑)

達也には今まで色々とお世話になったよ。

ありがとう!」


「…なんだよ、お前こそ死ぬ訳じゃないんだぞ!?」



藤原健人として達也に接するのも最後だし…


ある意味、健人が死ぬのは正しい訳だし…


今の生活の中で心残りと言えば、達也のことくらい。


だってずっと一緒の学校だったんだし…


元気でいてくれたらいいな。


私は新しい生活に向けてがんばろっと。


早く胸が出てきたらいいなー



新しい名前どうしよ?


これからは華やかな人生にしたい。


「彩華」ってどうだろ?



藤巻彩華



これにしよ。


あとから両親にも伝えないとっ

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