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ぼく女子校生になります  作者: ひろゆき
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本当の自分に戻りたい…

「理事長先生、うちの学校にも悩んでる子がいるみたいです」


その報告を受けたのは鳳鳴女子の運営方針が決まってすぐくらいだった。


報告してくれたのは山田学園高校の養護教諭。


その子は今年うちに入ったが、女の子になりたいと養護教諭に相談しに来ていたという。


うちの学校にもそういう子が居たのかと驚くと共に、これはなんとかしてあげなければならないと思った。


「その子を今度呼んできてくれないか?」



---



藤巻健人といいます。


今年、山田学園高等学校に入った高校1年生です。


小さい頃から女の子とよく遊んでいました。


小中の時はオカマっぽいと馬鹿にされてきました。


周りの女子友達はかばってくれて、いつも女子の輪の中にいました。


そんな自分を変えたくて、男子校に進学することに決めました。


でも…違ったんです。


周りは男の子だらけ…なんかドキドキするんです。


イケメンの男の子がたくさんいる…そう思ったんです。


そして気づいたんです。


自分の恋愛対象は男の子なんだなぁと。


でも相談できる人がいないんです。


小中と女の子の輪の中に居て、どうやって男の子と接すればいいかわからなくなってたんです。


次第に自分は女の子なんじゃないかと思うようになったんです。


女の子になりたい…本当の自分に戻りたい…



1学期のある日、授業中に具合が悪くなって保健室に行きました。


安心して、急に泣き出してしまいました。


学校の中で少ない女性である保健室の先生に悩みを打ち明けました。


先生は真剣に聞いてくれました。


不安になったり、言いたいことがあったらいつでもおいでと言ってくれました。


それから保健室によく行くようになりました。




夏休みの直前。


「理事長先生が会いたがってるのでちょっといいかな?」


なんだろう?


授業を休みがちになってるからかな?


何を言われるんだろう?


そんな不安を抱きながら、理事長室へ行きました。

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