ニューハーフじゃなくて…
私は立花梨花。
今は新宿のニューハーフ・男の娘専門の風俗店で働いてる。
高校を卒業して、性転換手術のためにお金を稼ぐため、この世界に入った。
本当はすぐにでも女の子になりたい…でもやっぱりお金が必要だった。
仕方なくニューハーフとして働いてる。
本名は立花貴志。
小さい頃から女の子のものが好きだった。
服装も姉のスカートを穿いたりしてた。
中学校の頃、テレビに出てた女性になりたいニューハーフの人を見て、自分も同じなんじゃないかと思った。
最初は誰にも言えなかった。
でも姉がそれとなく気づいてくれた。
親にも姉が説得してくれた。
結果、家の中では女の子の格好でいれるようになった。
でも学校生活はそういう訳にもいかなかった。
ずっと隠し続けて高校まで男を演じていた。
高校を出て、家を出て一人暮らしを始めた。
でもお金のあてが全く無かった。
そんなとき、中学校の頃テレビで見たニューハーフの人のことを思い出した。
「私もニューハーフになろう」
新宿にあるニューハーフ・男の娘専門の風俗店の門を叩いた。
ニューハーフは女性ホルモンを摂取しているor手術済の人のことを指すそうで、私は男の娘として入店することになった。
お仕事は初めて経験することばかり。
お客さんはもちろん男性ばかり。
女の子の容姿なのに、アレが付いてることが刺激するみたい。
私はギャル風のメイクをすることにした。
本当はナチュラルメイクで行きたいけど…なんか本当の自分じゃない気がして…
お客さんは色々と触ってきたりする。
もちろん本番行為だってある。
本当はあまりしたくないけど…女の子になったときの練習だと思って我慢してる。
給料は文句なかった。
少ししたら、私を指名してくれる固定のお客さんも出てきた。
半年くらいして、ホルモン治療を始めた。
肌の感じも変わってきて、2ヶ月くらいしたら胸も膨らみ始めた。
お店では男の娘からニューハーフにチェンジ。
体は女の子に近づいてきたけど、やっぱり早く手術はしたい…
でもまだまだ稼がないと。
早く本当の女の子になって、風俗とは無縁の普通の生活をしたい…
入店してから1年半が経とうとしていたある日。
「女子校生になりたい男子(既卒)を募集」という広告を見つけた。
JKにもなれるし、ホルモン治療や性転換手術も出してくれる。
これは応募するしか…
すぐに申し込んだ。