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ぼく女子校生になります  作者: ひろゆき
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開校式

「これから山田学園鳳鳴女子高等学校、開校式を執り行います。」


いよいよ鳳鳴高校の歴史が始まる。


「では開校にあたり、山田校長先生よりお話があります。お願いします。」


「みなさん、おはようございます。


いよいよ鳳鳴女子高校の第一歩が始まります。


昨今、自分の性に違和感を持つ子供たちが多く居ます。また男として生まれたから、女として生まれたから、に囚われず生きていきたいと思う子供たちもいます。そんな子供たちを応援したく、この鳳鳴女子高校を設立することにしました。


最初は女の子として生きていきたい子供たちのため女子高校として開校しますが、いずれ男の子として生きていきたい子供たちも受け入れていきたいと考えています。


みなさんにはそんな子供たちのサポートをしていただきたいのと同時に、みなさん自身も自分らしく生きて欲しいと思います。鳳鳴女子高校の開校準備をしていただくとともに、鳳鳴女子の生徒の一員として盛り上げてほしいと思います。


そのために私は全力でサポートします。こうしたらいいと思う点はどんどん私に言ってください。」



「山田校長先生ありがとうございました。


申し遅れました。司会を担当しています、『石井あさひ』と言います。


皆さんの担任ということで、これからお世話になります。どうぞよろしくお願いします。」



すると山田理事長が



「石井先生も皆さんと同じく、女性として生活していきたいと思って、この鳳鳴女子高校に来てくださいました。」



「私も戸籍上は男です。


小さい頃から女の子の服装に興味があって、大学時代は女の子の格好をして学校に行ったりしていました。


男として大学を出て、体育教師として公立高校で働いていました。


だけど、子供たちの相手をしているうちに、自分に嘘を付けなくなってきて…それで休職しました。


そんな時に鳳鳴女子高校の話を聞き、山田校長先生を訪ねました。


そして鳳鳴女子高校の教師として、みなさんと一緒に生活していくことになりました。


私も初めての体験ですが、境遇はみなさんと同じだと思います。


友達感覚で接してください。」



「石井先生、ありがとうございました。もう一人紹介したい方がいます。来年、1年生の担任をしてもらいます山口先生です。」



「はじめまして、山口遥といいます。


私も戸籍上は男です。


今は大学4年生です。


大学ではずっと女として過ごしてきました。


就職活動でどうしようか…と悩んでいた時に山田校長先生からお話がありました。


石井先生も私もみなさんと年齢が近いので、遠慮なく話してください。


これからよろしくお願いします。」



「山口先生、ありがとうございました。


二人ともこの鳳鳴女子高校にふさわしいと思って、私が決めました。


皆さんには同時に鳳鳴女子の仲間として、一緒にこの学校を作り上げてもらいたいと思います。」

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