Time limit
「6割って言うと、やはり儀式のときに感染していたのか?」
「まあ、そうなるだろうな」
香里を別の部屋に移動させた後、俺と京谷は他数名の魔術師と一緒に話をしていた。
「治す方法の検討はついたか?」
「いや、こちらも進展がない」
やはりか。
俺の場合は魔力を見れるようにすることから始めなければならないので、手がかりをつかんでいる協会の方が作りやすいとは思ったのだが、やはり新しい魔術を作るのは時間がかかるのだろう。
その類の天才が生まれてくれると一気に進むのだが、この時代にはいないようだ。
「ここにいれば多少の進行は抑えられるだろうが、時間がないのは変わらない。このままではいけない事は、君もわかっているだろう?」
「もちろんだ」
あの世界で研究していた時、ツリー化の速度は感染率と比例するように上がっていた。
この世界でも、それは変わっていない。
「分かっているかもしれないが、この施設内でも侵食が進むことが確認された」
「やはり、というべきか」
初期段階であれば完全に止めることが出来るだろうが、速度が上がった状態でも止められるとは思っていない。
そもそもここに連れてきたのは、応急処置と時間稼ぎが目的だ。
……出し惜しみしている時間はなさそうだな
「頼みがある」
そう考えた俺は決意を固める。
「優秀な人材を3名貸してほしい」
この世界の文明を壊してでも、香里を助ける方法を見つけ、ベクドを滅ぼしてやる。
みなさんこんにちはyoshikeiです
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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