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実験

 転移した先は、ただの荒野だった。


「……あ~、いろいろ作るの忘れてた」


 通常なら植物が生えているべきなのだろうが、魔術によって強引に整えられた世界なので、必要な過程をとばしてしまったようだ。

 とりあえず、この世界をそのままにしても困るだけだろうし、実験用にサンプルも必要という事で、生命体を生み出しておこう。

 数も必要だし帰ってからは、加速用の魔法陣を作るとしよう。


 目的だった研究所をマジックボックスの中にあった資材や周囲の鉱石、魔術や魔法を使って、作り上げる。

 この世界には生き物を住まわせる予定なので、10mほどの壁で全体を隠すように覆う。。


「これで、必要な機械はそろったな」


 確認を終え、状態保存の魔法を研究所と壁にかけた。


「さてと、ようやく始められる」


 俺は研究所の中に入り、その一角に作った監禁用の部屋に猪を入れる。

 この部屋はツリー化した象でも壊せないほど、頑丈な素材でできている。壁の間には魔力障壁も張ってあるので、抜け出されることはないだろう。

 出した猪は精神が崩壊しているだろうが必要なのは本体なので、大きな外傷もないため問題ない。


「とりあえず、こいつでシード化後の生体や変化を調べるとするか」


 これをやるだけでもかなりの時間が必要だが、やらないという選択肢は存在しない。

 幸い、大半の機械は設定さえしておけば自動的に調べてくれるので、時間さえあればなんとかなる。


「そうだ。この世界の時間を加速させるなら、その間に実験用のシードやツリーがいなくならないようにしないと」


 俺は常時捕獲用のケージに入れている小型の動物を数体、同じ部屋に出す。

 こいつらは繁殖力が高く単純な感情しか持たないため、ケージに入れて精神が壊れても、ケージから出せばすぐに新しい個体を生む。

 そのため、実験用動物(モルモット)としては優秀なのだ。

 繁殖用の区域、シードとツリーの保存用区域を新しく作り、繁殖用の区域へと移動させた。

 これで、十分な実験用個体が確保できるはずなので、元の世界に戻り、時間を進めることにする。

みなさんこんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします。

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