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小学校

先程、第一話を投稿しました。

「コウくんあそぼ~」


 保育園の卒園式を終え、現在は小学校に通っている。

 相変わらず自分の身だけでインターネットに接続することはできないが、家にパソコンがあるのでひとまずはなんとかなった。


「ねぇ~、あそぼーよ~」


 そう言いながら彼女、草ヶ部 真央は体をゆすってきた。


「わかったから、ゆすらないでよ」


 転生して2年、小学校一年生になった私は、魔術回路も基礎体力も、この年齢の平均と比べるとかなり上位に当たるくらいには上昇した。


 勉強もしたが、政治や経済、歴史、言語以外は、一部の世界より多少劣ってはいるものの、おおむね同じだったので、改めて勉強する必要がほとんどなかった。

 よって、学力的には学校に来る必要はないのだが、義務教育というものらしく必ず受けなければならないようだ。保育園は義務教育ではないが、楽しかったので気にしない。


 どうせなら、飛び級のあるアメリカとかに転生する方が楽だったかもしれないが、この国は今のところ福利厚生がしっかりとしているため、無理をしてまで国を移るつもりはない。


「で、なにするの?」


 マナちゃんは顎に手を当て、少しの時間考えると「おままごと」と言った。


「さっちゃん達もいるからね」


 そろそろ彼女との付き合い方も考えたほうが良いだろうか。

 わざわざ注目されるような場所に行く必要はないだろう。


「だったら、やめとく。ほかのやつと遊ぶから」

「コウくん友達いないじゃん」


 痛いところを突かれた。確かにほかの子供のように放課後に遊びに行くような友人はいない。

 だが、こんなことは人生を何度も繰り返していれば、数え切れないほど経験することだ。


「いいの、僕は本が友達なんだよ。それに、マナちゃんがいれば十分だから」


 マナちゃんは友人だ。なら、私にも友達はいるという事になる。

 よって、まだ(・・)ボッチではないという事だ。


「そ、そう?」


 彼女はなぜか顔を赤らめつつ、ブツブツと小声でなにかを言いながら離れていった。


 もしかして、別の意味としてとらえたのだろうか。

 さっきの言動を思い返して、そんな仮説が浮き上がった。


   さすがにまだそんな年ではないだろう。


 そう考えると、すぐにその仮説を脳内から消した。


 それにしても、この世界のラノベは面白い。

 同じような世界は何度も経験したが、ここまで面白い人生はなかった。

 転生ものと呼ばれる作品もあるが、昔の自分を見ているようでこっちは懐かしく感じる。


 私は授業を片手間に聞きつつ、父親が持っていたラノベばかり読んでいた。

 もちろん、魔術でカモフラージュしているため、周りの人に読んでいることを知られる危険性は一切ない。

 ふつうの小説も読んだが、どれもこれも目新しさがなかったため、すぐに興味をなくした。


 ネット小説も面白いが、生身でネットにつながることが出来るようになるまでは端末が必要という事もあり、学校では読むことが出来ない。

 魔術を使えば身分を偽ることなど簡単だが、自分でそれなりの金額を稼ぐ必要があったり、国への書類などが必要になるため、今のところはやるつもりはない。


 ちなみに、魔術回路の強化の結果、マジックボックスを使うことが出来るようになった。

 ラノベではチート能力の一つとして数えられる代物だ。

 まだほかの世界で保存したアイテムを取り出すことはできないが、無限に収納することが出来るので十分便利な魔術だ。

みなさんこんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

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