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この前に、5話ほど投稿(または改稿)しています。

 家に帰り、石を調べてみたが、なにもわからなかった。

 その日の夜、俺は夢を見ていた。



◇◆◇◆◇◆◇



「アルベルト、ここの拠点もヤバそうだ。近くの拠点の魔術師がシード化した」

「近くという事は、レフィスト研究所か?」

「ああ、ブリッツが連絡を入れてきたが、その時にはほとんどが壊滅状態だったらしい」


 レフィスト研究所が落ちたということは、もうシード化した人間を助けることはできないだろう。

 この世界に残っている生物もわずかだ。世界の終わりはもう近いだろう。


「まだ試作段階だが、仕方ない。この中で一番知識を持っている君が、あの機械に入るんだ」

「俺は魔術師だ。魔術師が一人減ったら、結界の維持だって危うくなる。フィーに行かせるほうが良い」

「いや、君が行け。なに、処理が終わるまでは耐えて見せるさ」

「ダメだ! そんなことをしたら、この世界は……」

「ああ、終わるだろうな。だが、君がいても、どうせこの世界は時期に終わる。なら、ほかの世界に知識を広め、被害の拡大を食い止めるほうがまだ生産的だ」


 ガレアは死を覚悟した目をしていた。


「ベクトは強力だ。この世界が滅べば、別の世界に移動して、その世界をも滅ぼすだろう」

「ガレア……」

「この世界以外にも生命体のいる世界は多くある。ならば、その世界を救う方法を考えよ。世界は一つではないのだから」


 これは、所長が言っていた言葉だ。

 異世界の存在はかなり昔、それこそ侵略者(ベクト)が来る前から知られていた。

 侵略者は異世界から、世界の割れ目を通りやって来たため、侵略者にはほかの世界に移動するための手段があるという事もすぐに報道された。

 この世界の滅びがほぼ確定してすぐ、この研究所が建てられた。

 その時に言われた言葉なのだ。 


「……分かった」


 それだけ言うと、アルベルトは機械の中に入った。


「みんなに合えたら、よろしく言っといてくれ。俺は当分そっちに行くことはないだろうからな」

「ああ……」


 ガレアはそう答えると、闇のように黒い石を機械に放り込んだ。


「さよならだ、アルベルト」

またな(・・・)、ガレア」


 その言葉を最後に、全てが消えた。



◇◆◇◆◇◆◇



「思い出した……」


 俺の初めの目標、転生し、魔術や魔法の研究を続けていた理由。すべてがここにあった。

 あれは、初めて転生をする直前の記憶だ。

 そして、あの石の正体も


「とうとう、この世界にもやってきたという事か」


 俺はそう呟きながら、決意を固めた。

みなさんこんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

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