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プロローグ

僕は漫画やアニメが好きだ。

ガキの頃はコロコロコミックなんてものを読んでわんぱくで熱血な主人公に憧れていた。

そして、小学校を卒業すると同時コロコロも卒業。週刊マンガ誌に読み変えた。最初は作りこまれた物語、洗練されたきれいな絵に心躍り夢中になった。

深夜アニメにも手を出した。どっぷりハマってしまった。嫁もたくさんできた。そんな二次元に埋もれた中学時代だった。おかげで友達と言える人間はほとんどいなかったが。

しかし、卒業を控えたある日気づいてしまった。

【あの日憧れた熱血主人公がいない】

あの日憧れたヒーローは…もう出てこない。卒業前に僕は大きなショックを受けた。

アニメや漫画の舞台の高校をそんな沈んだ気持ちでスタートするなんて…


そして何もしないまま卒業式当日。式自体はひどく退屈だった。

クラスメイトが別れを惜しむ中で友達のいない僕は早々に帰宅した。

別にさみしくなんかない。アニメみるし。

家に着くと隣のお宅の息子さんと母親が喧嘩している声がきこえた。

どうやら息子さんがまたなにかしたらしい。

息子さんも昔はよく遊んでいたが、高校に入るなり髪を染め性格が荒らしくなってしまっていらい疎遠になってしまった。

これが高校デビューとかいうやつか…草も生えないな。


………


いや、まて。

そうか、高校には僕のことを知っている人がいないのか…

これはチャンスじゃないか?クラスの人気ものになるチャンスじゃないか?

でもどうすれば

どうすればクラスの人気者になれる?

わからない。わからない。

どうなれば…


そうだ、僕の好きな漫画の主人公は…

熱血主人公は人気者だ!!もれなく!!!!


丁度いい…最近熱血主人公が少なくてうんざりしてたんだ。

決めた。

僕は高校デビューをする。

僕は…

俺は熱血主人公になる!!!!!

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