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4:少年は転生を選んだ

長いね。1話ごとの文字数が安定しません。あれ書きたいなー。あ、もうキリがいいからここで締めようかなー。とかやってるとこうなります。ふぇ。

「それはあなたが欠落者(バギー)だからでーす」


 欠落者(バギー)

 そういえばバギープログラムというものがあったな。

 確かバグのせいで正常に機能しなくなってしまったプログラムのことだ。

 つまり...

「つまり、僕には何かしらの欠陥(バグ)があるってことか。」


「おぉ!ご理解が早いですねぇ。

 そのとおり!あなたには重大な欠陥(バグ)ありまーす。

 それも超重大な欠陥(バグ)が。」


 なんだろうか。

 僕にはちゃんと四肢がついてる。

 多少目が悪くて眼鏡をしているが、欠陥とまではいかないだろう。

「なんのことだ。」


「あら?わかっているものだと思っていましたー。

 それは外見には出ない大切なもの。

『感情』です。」


「....!」


「あなたは感情が欠落しているのでーす。

 まあ一部は残っているようですが。

 若くして感情をなくす。

 過去に何かあった事は確かですねー。」


 軽い。

 人のトラウマを抉るには口調が軽すぎる。


「おっとー。

 唯一残っている感情が顔に出てますよー。

 そんなに怖い顔しないでくださーい。」


 怖い顔..?

 僕はそんな顔をしているのか?

 ....そう思うと感情がこんなはっきりしたのは久しぶりかもしれないな。

 少し落ち着いた。

「それでなんだ。

 そんな人は今まで何人もいただろう。

 もしかして感情をなくして死んだ人はみんなここに来たのか?」


 女神は少し微笑み、

「いえいえー。

 これは私の興味本位での行動でーす。」


 はい?

 僕は興味本位でこの性悪女神にここへ連れてこられたのか?

 嘘だろ。


「そこであなたに提案がありまーす。

 その身体を捨て、新しい場所で、新しい自分として生きて、感情を取り戻したいと思いませんか?」


 何なんだこの女神。

 さっきから言ってることに疑問符しか出ないぞ。

 新しい場所?新しい自分?

「どういう意味だ。」


「わかりやすく言いましょーう。

『転生』ですよ『転生』。

 ここではない『異世界』に『転生』するんですよー。」


 ここでふと思い出す。

 ここで起きた出来事をどこかで見たことがあるぞ。

 そうだ、前に読んだあの異世界ものの小説だ。

 死んで目の前に女神が現れた時に気づくべきだった。

 しかし

「転生しても中身は今の僕なのか?

 だとしたら異世界に行っても感情はないままだ。

 どうやって取り戻す?」


「今からあなたを送ろうとしてる世界は、失ったものを取り戻すのに特化していますー。

 その失ったものを『スキル』として手に入れるんでーす。」

 

 スキルか。

 異世界に何故かいつもスキルだの魔法だのがある。

 それは物語を盛り上げるためだけだと思っていた。

 だが実際にあると言われればあるのだろう。


 僕は予想外のことが起きすぎて、この女神の言う事をすんなり受け入れるようになっていた。


「やる。

 転生する!」


 強く言った。

 こんな強く発言するのは久しぶりだ。


「それはよかったですー。

 しかしあなたは元々スキルも何も無い世界の人。

 スキルを取得するための器ができていませーん。

 なのであなたには感情(スキル)を取得するための器を用意しましょーう。」


 そういうと女神(カリス)は僕に手のひらを向けた。


「そうですねー。

 感情はよく色に例えられますからねー。

 色をのせる器。

 ...キャンバス。

 いいですねー!

 スキル名は『感情の器(キャンバス)』に決定でーす!」


 女神(カリス)がそう叫ぶと、こっちへ向けていた手のひらから魔法陣のようなものが出てきてその中心から光のビームみたいのが僕に向かって放たれた。


 温かい。


「これであなたはこの『感情の器(キャンバス)』を元にして、スキルとして感情を手に入れることが出来まーす。

 それでは出発しましょーう。

 あ、言語の壁とかはこちらで修正しておくので心配しないで下さいねー。」


 そう女神(カリス)が言うと足元にまたもや魔法陣のようなものが出てきた。

 光が僕を包み込む。


「それではいってらいっしゃいませー。」


 遠ざかる意識の中で最後に見たのは笑顔で手をふる女神(カリス)の姿だった。


やっとこさ転生するよ。長いね。あとキャンバスのことキャンパスだと思ってました。出す前に気づいてよかった。

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