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詩集

過ぎ行く

作者: しのぶ

過ぎ行くものは限りなく

去り行く人も限りない

定め置かれた事ならば

それをとどめる術もない


栄えはやがて失われ

支えとするにあたわない

せめて暫くとどめんと

すがるこの手の頼りなさ


忍べよいずれ避けられぬ

定めと知った後ならば

それでもせめて嘆かせよ

去り行くもののはなむけに


さざめく雨を聞きながら

寂しく独りたたずんで

しばしの間嘆かせよ

少しは憂さも晴れようよ


去り行くものはとどめ得ず

刺さる痛みもとどめ得ぬ

詮ない事と知りながら

忍び泣くのは止められぬ

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― 新着の感想 ―
[一言] 過ぎ行くものは限りなく 去り行く人も限りない 過ぎゆくものは脆すぎて、去り行く人は不透明。 我もまた、詮ない事と知りながら、忍び泣かずにいられません。 いつの世も春のままではないのだから…
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