表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
全力疾走  作者: レイン
4/7

夢の楽園

ここはどこだ?たしか俺は・・・・

そうだ。俺はデートの集合場所に向かう途中で俺はトラックに轢かれたんだ・・・。

じゃぁ。俺は死んでるのか?

-いえ。あなたはまだ死んでないわ-

突如、空から声がした。俺は「誰だ!」と叫ぶ、そしたら周りの空気がそれに

答えるかのように、振動し、俺の目の前にある少女がいた。

「あんた、誰だ?」

俺はその少女に名を問いかけた。すると少女が答えた・・・

「私は、黛花音。ここの管理者よ」

俺は、その花音という子の目を見てこう言い放った。

「ここの管理者って。なんだよ?ここはどこなんだ!」

花音は予想通りという顔をし、花音はこう説明した。

この世界は事故などで生死の境目に境遇した人が通る一つの道。

そして、ここはその道を通った先にある、大きな街

といっても、来たばかりの者にはその街は見えない。なぜならその者に

「生きたいか?」と問いかけ、その者が生きたいと答えたときに本来の街が見えるのだ。

その問いかけを答える人物こそが、黛花音、私なのだ。

俺はこれを聞いて、一発で決断した。

「そんなもん決まってるだろ、生きたいに決まっている。だから俺を元の世界に戻してくれ!」

また彼女は笑った。しかし真輔はその笑顔に戸惑いを感じた。

どこかでその笑顔を見たことがあると感じた。無論笑顔などは美月のをたくさん見てるのだから笑顔なんて

見たことがあるに決まってる。だが彼女の笑顔は、幼い頃に見たような気がするのだ。

俺は、この戸惑いを打ち消すために彼女、花音に俺と一度あったことがあるか?と

聞いてみると、彼女は嬉しそうな顔をした。

「会ったこと?もちろん。でもこの世界ではあったことはないわ。会ったことがあるのは

あなたの体がいる世界ですもの。」と言われたが俺は一つも心当たりが無いのだ。

「ほんとうにあるのか?あっちの世界では名前が違うとか?」

ありがちな質問をしてみたのだが、花音は首を横に振った。

「よく思い出してみて?そーね。そうねたしか12年前だったかしら」

12年前といえば今は18歳だから6歳の時か・・・

「その日。ニュータウン区が管理している公園で私が怪我をしたの、それで駆けつけてくれた

男の子がいるの。そうそれが真輔くんだったの。思い出した?」

俺は頭を回転させ、その時の記憶を思い出そうとした・・・。

そしてある一つの欠片を見つけた。たしか、その女の子は滑り台で遊ぼうとしたら

足を滑らして手首を擦った・・・。ん?待てよ。もしかしたら、と思い

俺の記憶の欠片を話すと、彼女はこう答えた。

「うん。私はあの時手首を擦ったの。それで真輔君が駆けつけてくれたの。それで私は嬉しくなって

遊ぶ約束したんだけど・・・引っ越しちゃって、それで事故にあってここに辿り着いたの」

俺は混乱した。いや普通に考えて混乱するのだが良く考えてみよう。

花音は不慮の事故で亡くなったと考えることが正しいはずだ。だが意識そのものは此処にある

花音に問いかけた。「花音の意識がここにあるということなのか?」とそうすると

彼女は数秒の沈黙の末に口を開けた。

「正確には黛花音の魂と記憶によって生まれた一種の存在というべきかしら。でも

記憶そのものは花音、私の物よ。でも此処だけしか活動できないわけではないの。現に

真輔君の行動も少し見てたから」と驚くべきことを口にしたのだ。今目の前にいるのは

花音が作り出した存在だということ、それとあっちの世界にも行けるという事を、

ふと気づいた。まだ死んでいない俺はあっちの世界に今すぐ戻ることが可能なのでないか

という一つの推測が立った。だがこの推測が簡単に折れることとなるとは思ってもしなかった

「じゃぁ、花音。俺は今すぐあっちの世界に戻ることが出来るのか?」

花音はゆっくりと首を横に振った。そしてある事を言ったのだ。

「真輔くん、まだあっちの世界に戻ることは出来ないの。この街の先にある

ある扉を開かないと真輔くんはあちらの世界に戻ることは無理なの。私は戻すために

あなたの目の前に現したの。だから私と一緒に扉まで全力で疾走しよ?」

俺は安堵の息を漏らした。もしこの話が正しければ俺はその扉を開けば

家族、そして美月に会うことが出来る。そして誓った。必ず元の世界に戻ることを。

「じゃぁ。その扉を開ければいいんだな?」と再度確認する。そして俺は前に進んだ。

だが花音は動かなかった。何か言い忘れたのだろうか?と思った俺はどうしたと尋ねた

そうすると花音はまたもや驚くべき真実を言い放った。扉に行く道中に人によっては

記憶が欠けるという事態が発生することがあると、でも防ぐ方法はただ一つ早くその扉に

たどり着くただ一つの方法だ。俺は愕然とした、ただ単に早く扉につけばいいことだろと

花音に言い放ち、花音の手を握り、前えと再び歩き出した。

「なぁ花音、なんでお前はここに留まってるんだ?」と扉に向かう最中に問いだした。

すると花音はまたもや可笑しそうに笑みを溢し、「だって此処の方が楽しいから」と当たり前のように

話したので俺も少し唖然した。「でも真輔くん、やっぱり優しいね。よかった私の知ってる真輔くんで

、やっぱり真輔くんは元の世界に戻りたいの?」と寂しそうな顔でいつの間にか俺の横に並んでいた。

俺は、戸惑った。女子を泣かしたことなんて一度も・・・いや妹の奈緒を既になかしてしまってるか。

でも俺はこう言った。「別に俺があっちの世界に戻っても何時までもお前のことを、花音のことを

忘れないから。安心しろ。お前だって俺のことをあっちの世界に戻してくれるんだろ?だったら

最後まで責任もって、扉まで一緒について来いよ。」普通に聞いたら、こんなのはプロポーズ同様なのだが

場面が場面なので仕方が無いと心で言った。花音はもう一度自分が言ったことを確認し、俺の目を見て

はっきりと言った、「私は真輔くんをあっちの、元の世界に絶対に戻してあげる。だから・・・だか・」

と最初は威勢が良かったのだが最後は涙を零してしまった。俺は抱きしめ、「ありがと」と言い

先を歩いた。どのぐらい歩いただろうか。目の前に大きな街が見えてきた。これが花音が

いってた大きな街なのかと驚いた。そしてあたり一面を見渡すと一際輝いているところがあった。

少し駆け足気味でそこにいくと、一面、コスモスで覆われていた。そして花音にここはなんて

ところか聞いてみると、「ここは夢の楽園よ。ここで命を尽きた人々、生きる気力を失くした者たちの

お墓よ。せめて素敵な夢を見て欲しいという私の願いでコスモスを植えたの。」

花束が何個できるだろうかというほどの広大な土地に大量のコスモスがあった。とゆうことは

その分の人たちがここで息絶えたということだ。でもそれはそれでいいのかもしれない。

だが俺は絶対にこうなりたくないと、意志を強めた。

花音がこの場から離れようと言ってきたので俺はこの場から去った。

また前へと歩き始めた、だが俺は一つの疑問にたどり着いた。一体あれからどのぐらいの距離を

歩いたのだろうか。そしてその扉という物はどこにあるのかと、俺は再び花音に言った。

扉はどこにあるのか?とそして花音は笑みの状態でこういった。「真輔くんが生きてきた、いえ人生で消費した

道のりを今歩いてるの。そして、段々と扉、光が見えてくるの。そしたら

私の役目は終わりなの、私には真輔くんを見守ることが出来ないの。だから真輔くん

この道のりを頑張って乗り越えて。じゃないと真輔くん、あっちの世界に戻れない。」

訴えるかのように言った。そして俺は、目の前に見える一本の道筋に沿って全力疾走

し始めた、景色が次々と変わるが俺は気にしない。

そして道が段々変化し始めた。わずかながら空気に重さが加わってきた。そして

俺の足が止まった。なぜならば目の前に大きな狭間があったのだ。

そして、その狭間の先に光が差し込んでいるのだ。きっとこれが花音が言ってた

光なのだろう。あの言葉が本当だとしたら、と思い花音に聞いた。

「もしかして花音の役目、いや花音が付いて来れるのはここまでなのか?」と

そしたら、花音が涙を堪えながら、「ぅん。でも私はいつまでも真輔くんのことを見守ってるよ」

花音はこういい、俺に背を向け、歩き始めた。だがこの狭間を乗り越える策が見つからない。

-狭間の下で待ってるよ-と狭間の下から声がした。

俺はその狭間の下を覗くすることにした。すると僅かだが光が見えた。だがどうやって降りるのか、

と考え悩んだとき再び下のほうから聞こえてきた

-飛び降りれ-と、俺は一瞬戸惑ったが、勇気を振り絞って飛び降りた。

すると今まで見ていた光景が嘘のようにわずか1秒足らずで地面に到着した。

そこには男がいた。俺が考えているとあちらから声をかけてきた。

「俺はあちらの世界、君で言う元の世界へ戻る方法を教える、隼だ。と言ってもただの呼び名でしかないが」

と隼と名のる物は乾いた笑いを飛ばした。俺はなんでもいいから真偽を確かめず、男を信じてみると

自分で決断した。男によると扉はすぐ先にあるらしい。だが扉を開けるには何らかの物を代価にしなくては

開かないらしい。たとえば「記憶」。大半の奴はこれを代価にするらしい。しかし俺は悩んだ。記憶を

代価にするということは今まで経験した思い出が全てなかったことになってしまう。当たり前のことなのだが

どうも俺はそれが嫌だった。だから俺は男に言った。「代価にするものはなんでもいいんだよな?

たとえば『罪』でも・・・」その言葉を聞いた男は面白いといった顔で口を開けた。

「だが、その罪とやらを代価にするということは、他の記憶を代価にするのと違って、ある条件がある。

その条件をクリアすることが出来なければ、例えあちらの世界に戻ったとしてもすぐ死ぬだろう。

まぁ罪といっても色々種類がある、例えば殺人、いやでもお前は違うようだな。あぁお前は情報を盗んだのか」

と笑みを零した。俺はその言葉を聞いて、思った。条件を満たせれば一生、あちらの世界で生きてけるのかと。

あぁ良かった。「俺は情報を盗んだんじゃない!俺はある核にたどり着いてそいつを!・・・」

俺は感情を抑えられなくなり、こんな言葉を吐いていた。男は何も言わず黙ってその言葉を

受取、ある条件を出した。

「まずは、その男に接触して復讐するのだ。恐らくそいつがお前の命を狙ったのだから。二つ目は

これは単なる俺の我侭だが条件に入る。それは人を騙すということをするのだ。元の世界に戻った

時お前は、記憶喪失になったように振舞うのだ。まぁこれは男に復讐し終わるまでの話だ」

それは俺にとってはあまりにも耐え切れない条件だった。復讐をするのはいいが

信頼できる者を騙すということは何が何でもしたくない。だがこれは生きるために必要なことなのだ・・

俺は決心し、男に告げた。「俺の『罪』を代価にする。だから扉まで案内してくれ」

すると男は何も言わずに扉まで案内した。その時、一瞬空気が重くなり、そして男が言った

「まて。お前に伝言だ。花音からだ。」俺は何だ?と思いその言葉を聞いた。

それは「生きろ!」の一言だった。あまりにも重い言葉だった。しかし俺は有難く受け取った。

それを見て、男は進むぞ。といいまた扉に向かい足を進めた。

そして、目の前に大きな扉が見えた。その扉には数々の血痕があった。

男によると、代価にする物を差し出すとき、その代価にする物に対して迷いがあったら意識が

粉々になるのだ。その時に次のものが来たときに視覚的に分からせるために

わざと血痕をつけてるのだと・・。俺はそれに対して恐れなどは感じなかった。

俺はただもとの世界に戻るため『罪』を代価にするのだから。俺は決断し、扉の前へ

立った。すると扉が開き、声がした。「汝は何を代価にし、元の世界へと戻るのだ?」

俺は罪を代価にすると言うと「汝は罪を代価にするのだな。良かろう。汝の心覗かせてもらうぞ。」

すると体に重いものが入ったような感覚がしたあと、そいつは言った。

「うむ。汝には迷いがないみたいだな。よし扉の先に行くがいい」と言った。

俺は男に言った、「花音に伝えといてくれ、俺は生きる。と」男はこういった、

「わかった。その言葉花音に伝えておく。」その声を最後まで聞かずに扉の先に行った。

すると意識がどこかへ持っていかれる、不思議な感覚と一緒に意識が途絶えた。


手足の感覚、消毒剤の匂い。そうか俺は『夢の楽園』から戻ってきたのか。

俺は薄っすらと目を開けると、そこには見知らぬ男と一緒に喋っている父の姿が見えた。

俺はその話を聞くことにした。俺の意識が回復したとなれば、その話が中断されると

思ったからだ。耳を立て、聞くことにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ