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ETERNAL SAGA  作者: 紫音
49/73

episode 46 女神降臨

その頃ヴィーゼとシェイルは研究所にいた。

アッシュが入っていたカプセルの中には

マーディンの姿がある。

しかしまだ眠ったままの状態だった。

モニターの画面にはアーディル測定中と

大きく表示されその画面を見ながら

話をしているヴィーゼとシェイル。

アーディルがあるという事はやはり

マーディンはヴァルファリエンなのだろうか。


 「…ダメね……測定出来ない」


 「魔力数を算出して表示しろ」


 「わかった」



忙しなくシェイルはモニターに触り情報を確かめる。

画面にはアッシュと同じく73万という

数字が表示された。



 「す、 凄い…約73万よ……。


 でもこのエネルギー彼女には使いこなせないわね…

 アーディルが小さ過ぎるわ…」


 「だが…我々より大きいエネルギーを

 持っている事は確かだ」


 「それにしても何故彼女は目覚めないのかしら…。

 ティナ達の話だとアッシュの事が

 原因みたいだけど」


 「…わからん。

 細胞レベルで調べてみてはいるが

 何処も異常はないしな…」


 「ねぇ……

 さっき私アーディルが小さいって言ったわよね?



 これ…小さいんじゃない……欠けてるんだわ…」


 「欠けてる? どういう事だ?」


 「わからない…どうしてかしら…」



シェイルはカプセルの前に向かい

中でゆらゆらと浮かびながら眠るマーディンを

観察という目で見つめる。



 「やっぱりこういう事か…」



研究所にいきなりアッシュが現れた。

ワープゲートから直接この研究所へやって来たのだ。

カプセルの中のマーディンを見つけると

前のシェイルを押しのけて駆け寄った。



 「マ、 マーディン様!!!

 お前ら何をした!!」


 「心配はいらん。 調べてるだけだ」


 「彼女もヴァルファリエンよアッシュ」


 「マーディン様が…? そんな…」



すると突然モニターから警告アラームが鳴り響いた。

ヴィーゼはすぐに画面を確認するが

何故アラームが鳴ったのか皆目見当もつかない。

そこにシェイルが声を飛ばす。



 「ヴィーゼ!! カプセルが!!」


 「なに!?」



マーディンの入っているカプセルに次々とひびが刻まれ

液体が流れ出した。

マーディンから発する光が衝撃波となり

辺りの機器を破壊していく。

地面が割れてカプセルが傾くがマーディンは

一定の高さを保って浮いている。



 「マーディン様ぁぁ!!」



アッシュはさらにカプセルに近寄って声を出す。

それをシェイルが引き離そうと

アッシュの腕を捕まえた。



 「アッシュ駄目よ!!

 今近づいたらあのエネルギーに飲み込まれるわ!!」


 「し、 信じられん…魔力だ…」



そして次の衝撃波でカプセルが割れると

ゆっくりと光に包まれたマーディンが

目を開けた。

その光景はまさに“神”と呼ぶに相応しい。







――我は月を司る知識の王マーディン…――


 「!?」



マーディンから発する声はアッシュがいつも

聞く彼女の声ではなかった。

それに驚き、 戸惑うアッシュ。



――マリスナディアの子らよ

 宿命を背負う者達よ。

 よくぞ今日まで頑張ってくれた――



ヴィーゼとシェイルは膝をつき頭を下げる。

彼等は意識的にしたのではない。

それは本能に従ったものだった。

魂から感じる神という偉大な存在が

2人をひざまずかせたのだ。



 「知識の神マーディンよ。

 先程の無礼、 どうかお許し願いたい」



――頭を上げよヴィーゼ 

 我も仮の姿なのだ 謝らずともよい――



 「あ、 あの…」



――我が息子アースよ

 災いを成す邪悪なる存在がエターナルサーガの

 封印を解こうと動き始めた

 そなたが目覚める時もまた近い――




 「アース…? 俺の事…ですか?」


 「貴方以外誰がいるのよ。

 邪悪なる存在ってきっとディウスね」


 「ま、 マーディン様!!


 あ、 あの…」



――我はこの宇宙から脱した存在

 姿を表す事は本来禁じられている

 じきに我に罰が下るであろう

 アースよ そなたが真に目覚め

 この宇宙を統べる王となるのだ――



 「あの…マーディン様

 よく…わかりません」



――迷いを捨てよアース

 我が息子よ 仲間を連れ戦の指揮をとるのだ――



 「マーディン、 1つお聞きしたい。

 アッシュがアース神であるならば

 アーダは今何処に!?」



――邪悪なる者の中に幾千の魂が見える

 アーダはその者が持っている――



 「そ…そうか!! シグナスのアーディルか!!」


 「儀式の前に取り出されたんだわ!!



 じゃあ今ディウスがそうなの!?」



――もうすぐ我は消える

 それはエターナルサーガの封印する力が弱まる事

 急ぐのだ 封印が解かれる前に――



光は次第に大きくなってマーディンを包み込むと

弾けた様に光は飛び散っていった。

そしてマーディンの姿も無かった。

それを確認するとアッシュは

腰から地面へと砕け落ちた。



 「…マーディン様は俺の母さんだったのか…?」


 「そう言う事になるわね。

 ただ仮の姿って言ってたから

 姿を変えてたのかもしれないわ」


 「俺は……」


 「しっかり気を持て。

 貴様にはやるべき事があるのだ。

 ディウスがアーダを持つ以上

 封印が解かれるのも時間の問題だ」


 「ディウスは俺がアーダを持ってると

 思い込んでるんだよ。

 だからあいつはまだ自分の中にある事に

 気づいていない」


 「じゃあまだチャンスはあるわね」


 「だがそれもじきに気づく。

 そしてイーヴァや俺達を求めて」


 「よし、 じゃあレリス達を連れて

 ティナ達と合流しよう!」


 「待て、 俺達も行く」



アッシュ達はワープドアでイフリナへと向かった。














−グランベルク−

大庭園




バリオンから遥か北の地グランベルク

そこは雪と氷の国。

しかしこの庭園だけは緑があり花が彩る。

そこから外は吹雪が吹きすさんでいる。

庭園は見えないバリアで吹雪の影響を受けない

その中にディウスとリーベルトの姿があった。



 「任務…完了です」


 「ご苦労様。 君は仕事が早いねー」


 「陛下、 ロゼが見当たりません」


 「もうあんなヤツいいよ。

 でも見つけたら殺しといて」


 「はい…」


 「…じゃあ約束通り君に相応しい部下を与えるよ」



ディウスは両手から空に向かって

赤い光を無数に放ち始めた。

それはグランベルクを包み込む程巨大な光だった。

止まった光はレーザーの様に降り注いで来る。

見上げながら一切表情を変える事のないリーベルトの

周辺にもその光が降って来る。

地響きが段々と強くなり激しく揺れる。

ディウスは不適な笑みを空に向けながら

光を放ち続けていた。



















−イフリナ−






イフリナへとやって来たアッシュ達。

地下の隠れ家へとやって来るとそこら中が

目茶苦茶に荒らされていた。

人が無惨な姿で倒れ、 ゴミの様に散らかっている。

この者達の魔力の反応は無いがそれが死へと

直結しているとは限らない。

首に触れ、 脈を確認するアッシュ。



 「だめだ……」


 「……下だ。 激しく魔力がぶつかっている」


 「きっと貴方の仲間じゃないかしら」


 「ここで…何があったんだ…!?」


 「……奴らだな…」



アッシュ達はレリス達の魔力を感じとり

ワープ装置で最下層を目指した。

そしてワープから飛び出すと大きなフロアに出た。

そこにはレリスとフィルそしてレジェアが倒れていた。

その向こうではゼアが1人で何かと戦っている。

相手は6大魔導のリューゼとキナだった。



 「うがぁぁぁっ…」



リューゼの放つ回し蹴りで吹き飛ばされたゼアが

アッシュ達の前に転がった。

その時、 光がゼアの胸に戻っていく。

アーディライズが解けたのだ。

全身血まみれの体で起き上がろうとするゼアを支えるとアッシュは言葉をかける。



 「おい!! ゼアしっかりしろ!!!」


 「う…うぐぐ……すま…ね…バレち…まった」


 「わかったから何も言うな……」



ゼアやレリス達をボロボロに痛めつけた

リューゼとキナを強く睨む。

今にも突っ込んで行きそうな勢いで怒るアッシュの前にヴィーゼとシェイルが立ち並んだ。



 「よぉヴィーゼ、 遅かったじゃないか」


 「………」


 「なんだったらイーヴァを手に入れたあとに

 して欲しかったぜ」


 「……貴様

 あの2人のアーディルを取り込んだな。

 ………愚かな事を」


 「なんだって!?」


 「フィ…ルと…レジェア……のアーディルを

 あ……あいつ…らが。 …ううぐ…ぁ…」


 「アッシュ、 レリスとゼアを連れて行って。

 レリスはもう死にかけてるわ」


 「…わかった! またすぐに戻って来る!!」



そう言ってワープゲートを繋ぐとアッシュは

2人を連れてティナ達のいる世界へと消えて行った。



 「逃がしても無駄だぜ」


 「……追跡するからだろ? だがそれは出来ん」



ヴィーゼの胸が強く輝きを放つ。

そしてシェイルにも同じ事が起こった。

光の中で2人の姿が変化していく。

4枚の翼が特徴的なヴァルファリエンの奥義

アーディライズを発動させたのだ。



 「ここで終わらせる」



リューゼとヴィーゼが激しくぶつかりあった。

そしてシェイルもキナと戦闘を始める。



 「ほっほっほ。 いいのぉ〜♪

 儂の相手は色っぽいねーちゃんじゃ♪」


 「久しぶりねぇおじいさん。

 うふふ、 じゃあさっそく…

 楽しみましょう…」



シェイルは右手をかかげると魔力を集めた。

光が大きな球体にまで成長すると

それを勢いよく振りかざした。



 「ラスターケイヴ!」



大きな球体がキナに向かって行くがスピードがない。

これなら簡単に回避されそうだが…。

キナは案の定軽く跳び上がって避けた。



 「ほっほ〜年寄りに優しいんじゃの〜♪

 ますます気に入ったわい」


 「うふふふ」



そして次の瞬間放たれた光の球体が分散し

細いレーザーとなってキナに向かって行く。

そのスピードは目では捉えきれない。

だがキナはすばしっこく逃げる。



 「うふふ、 さぁもっと激しく動いて…

 おじいさん…」



シェイルはさらに左手からもラスターケイヴを放った。

避けているキナへとさらに追い撃ちがかけられた。

2つ放たれた事で効果も2倍。

当然回避する速さも倍で動かなければならない。



 「よっ、 ほっ、 はっ、 ほっ、 ほっ」


なんとキナはそれを避けたのだった。

キナもシェイル同様既にアーディライズしているが

アーディライズしていても老人には変わりはない。

あの老体の何処にそんな力があるのだろうか。



 「や、 やるわね…おじいさん」







ヴィーゼとリューゼは激しい攻防戦を繰り広げていた。

殴られたらまた殴り返すと言った攻防が続き

お互い全く引かない。

そして腕と腕が激しくぶつかったのが合図の様に

それぞれ一旦距離を置く。



 「しばらく会わねぇ間に弱くなったなぁヴィーゼ。

 アーディルを取り込んで来た俺と…

 エターナルサーガを壊わすとかできもしねぇ事を

 呑気にやってるあんたとどっちが強いか…

 今日ではっきりさせようぜ」


 「………救えない奴だな貴様は」



ヴィーゼがスピードを上げて相手の懐へと入った。

そして腹を力一杯殴るとそこに

もう片方の拳を打ち込んで魔力を放った。

その衝撃でリューゼは激しくぶちあたり壁が崩れた。

地下深く造られた隠れ家の外は海。

海水がそこから流れ込み隠れ家全体が崩壊していく。

ヴィーゼとシェイルは翼を羽ばたかせ

海中から空へと舞い上がった。

その後を彼等も追う。



 「どうするヴィーゼ。

 壊しちゃったわよ」


 「心配する必要はない。

 イフリナにはもう生き残りはいない」


 「そう言う意味じゃなくて…。

 アッシュ達、 怒るわよきっと…」



しばらくして水しぶきが上がった。

リューゼにキナだ。

4枚の翼をバサバサと動かして水滴を飛ばす。



 「俺を殺さない様に上手く手を抜いてやがるな」



それを聞いてシェイルはヴィーゼを見る。



 「俺はあんたの唯一の家族だ。

 だからためらってるんだろ? くっくっく」


 「躊躇いなどない。

 久しぶりのアーディライズで上手く

 コントロール出来んだけだ…」


 「そんな生温い考えだからダメなんだあんたは。

 その目でよーく俺の魔力数を見てみろよ。

 アーディルを取り込んで来た俺を」


 「…………」


 「……確かに。

 以前のリューゼと比べると桁違いの魔力よ…」


 「……シェイル。





 マリスナディアを発動させるぞ」


 「…え? 待って…貴方本気なの?」


 「…………」


 「ヴィーゼ、 それがどういう意味を持つか

 わかってるわよね?」


 「ここで倒しておかなければならないのだ。

 奴らがディウスに手を貸すような事になると面倒だ」


 「ま、 マリスナディアだと…!?




 へ、 へへへ、 冗談だろ…?

 俺はあんたの弟だぜ…? ハッタリだろ?」



ヴィーゼは無言のままじっと睨む。

どうやらハッタリではなさそうだ。

リューゼの顔から余裕がなくなり始める。

彼の動揺からしてマリスナディアが凄まじい力を

秘めたものだと言う事が伺える。

その隣のキナも同じ表情で言葉に出ない。



 「リューゼよ、 最後に1つだけ言っておく。

 貴様はあの時から既に…



 俺の弟では…ない」



右手を胸に当てそこに光が集まって行く。

その光はルビーの輝きとなって

ヴィーゼの手にアーディルが収まった。

するとアーディライズが解けて元の姿に戻った。



 「シェイル、 準備しろ」


 「ヴィーゼ…。 わかったわ……。




 んっ!!!」



シェイルも胸からアーディルを出した。

ルビーの様な赤いヴィーゼのアーディルと

青いサファイアの様なシェイルのアーディル。

2人はこれを高く掲げながら詠唱を始めた。



 「我が身に宿る偉大なる破壊神マリスナディアよ


 不浄なる者に神の裁きを与え給え」


 「我が身に宿る偉大なる破壊神マリスナディアよ


 不浄なる者に神の裁きを与え給え」



ヴィーゼとシェイルは同時に詠唱を開始すると

2つのアーディルが勢いよく空へと打ち上がった。



 「や、 やばいのぅ…。 

 本当に始めよった…」


 「だぁぁぁぁ!!!」



リューゼは詠唱中の2人に向かって魔光弾を放った。

エネルギーの塊がヴィーゼ達に炸裂すると

物凄い勢いで連発させる。



 「突っ立ってねーでじーさんもやれ!!」


 「忘れたか? マリスナディアを発動させたら

 誰にも止められん…」



キナの言う通り、 リューゼの放った魔光弾は

バリアに守られ全て効いていなかった。

無駄に終わったと知ったリューゼは

思いも寄らない行動に出た。



 「おまえ…、 な…にを…」


 「へへ…悪いなじーさん」



リューゼはなんと自分の仲間であるキナの

アーディルを抜き取ろうとしていたのだ。

油断していたキナの胸をえぐり光を吸収する。



 「あ…あ…ぁ…ぅ…」


 「すっげぇ……信じられねぇ魔力だぜ…」



その間もまだ唱え続けていたシェイルは

リューゼが取った行動に驚愕した。

そして詠唱を中断してしまう。



 「おい!! 何している!!!


 早く唱えろ!!!」


 「え、 ええ…」



リューゼはその決定的瞬間を逃さなかった。

マリスナディア発動の詠唱時はバリアに守られるが

シェイルが中断してしまった為に

効果が無くなったのだ。

そして空に輝くアーディルはまた2人の中に入った。

ほんの数秒の隙をついてリューゼが襲いかかってきた。



 「まずい!!



 !?





 …ぐ…ぁ」



ヴィーゼの顔面に鋼鉄の鉛が直撃した。

凄まじい衝撃で吹き飛んで行きイフリナの高層ビルに

ぶつかるといくつか突き抜けて地面に落ちた。



 「ヴィーゼェェェ!!!」


 「くっくっく。

 おいおい、 ただ殴っただけだぜ」



シェイルは素早くアーディライズすると

リューゼを睨みつけた後ヴィーゼの元へ行く。

魔力を翼に込めて全力で飛ばす。

こうしなければ追いつかれると思ったからだ。

後ろを振り返って姿を確認するシェイルだが

いつの間にかリューゼは前にいた。



 「あ…あ……ぁ」


 「くっくっく。 そりゃビビるよなぁ。

 たった今さっきまであそこにいた奴が

 一瞬で前にいたんだからなぁ」


 「……くっ」



シェイルは攻撃体勢を取って距離を置く。



 「今あんたが戦おうとしている相手の魔力数を

 参考まで教えてやるよ。

 あんたの魔力数は大体13万…。


 俺は18万だ。

 この差がどういう事かわかるよなぁ?」


 「(そんなのスキャンでとっくにわかってるわよ…)」


 「まぁせいぜい頑張ってみるんだな。 くっくっく。


 ん…?」



リューゼの後ろ側の辺りで爆発が起きた。

イフリナの街中に墜落したヴィーゼが

爆煙の中から飛び出して来た。

額が割れて血が流れている。 息遣いも荒い。

そしてリューゼを視界に捉えるとアーディライズした。



 「無駄だぜ。 兄貴よぉ」


 「はぁ…はぁ…」


 「まずはあんたのアーディルから貰う。

 くっくっくっく。 楽しみだぜ…。

 このパワーにマリスナディアが合わさると

 どれくらい上がるのか…」


 「貴様に……アーディルは渡さん…」



ヴィーゼは全身から魔力を放出して

リューゼへと飛びかかって行った。

パンチやキックの超連撃を繰り出し

避ける間を与えない。

リューゼは全ての攻撃を許し、 殴られ続けている。

魔力を拳に乗せてアッパーカットで打ち上げると

足を掴んでブンブンと豪快に振り回し始めた。

そして地面へと投げつけたヴィーゼは

急降下して追いつき相手の腹に膝を入れて

地面にぶち込んだ。

ここで終わりかと思いきやヴィーゼは両手から

魔光弾を連発して倒れているリューゼに

追い打ちをかける。



 「はぁ…はぁはぁ…はぁ。



 これでとどめだ…」



空高く上昇し、 両手を頭の後ろに構えると

そこへ大量の魔力を集め始めた。



 「ネビュラリスブレードォォォ!!」



連続的に勢いよく両手を振り下ろした。

すると振り下ろした先に光の刃が現れ

倒れているリューゼへと飛んで行く。

剣で切りつける様な独特なヴィーゼのスペル。


 「はっ、 はっ、 はっ、 はっ!!!」


 「今がチャンス!!



 はぁ〜!!!!」



そこへシェイルも加勢する。

ヴィーゼの近くまで上昇し、 魔力を溜める。


 「ラ・メイラ・アッ・ラァム・ローノ

 スファ・アス・ラ・アッ・メイラ

 ドリェ・ラァ・スラァ・アッ・ラァム・ローノ

 ドリェ・ラァ・スラァ・メイラ・アム・ローノ


 7つの鎖に縛られし邪悪なる魔物よ


 今こそ解き放ち 彼の御霊を喰らい尽くせ






 リヴィーキルトォォォ!!」



両手を振り下ろすと黒い霧に包まれた光が出現した。

その光はリューゼに近づくにつれて姿が整っていく。

そして現れたのは巨大な大鎌を

リューゼに向かって振りかぶっている死神。

ヴィーゼが最後に放った光の刃と同時に

対象と共に大地を切り裂いた。

黒い霧が大鎌の軌跡を追い辺りに飛び散る。

上空から見ると地面が横一閃500mぐらいにわたって

裂かれていた。 そして死神も霧に溶けていった。



 「はぁ…はぁはぁ…」


 「ヴィーゼ、 大丈夫?」


 「……ダメージが酷い…そのせいで

 アーディルをコントロール出来なくなって来ている…」


 「…あいつの魔力を感じる?」


 「いや……だが今の攻撃は致命傷となったはずだ…。

 油断していたからな」



ゆっくりと下降していく。

2人はすぐ下のビルであった建物の

残骸の所に降り立った。

リューゼの反応は今だにない。

魔力を消してるだけなのかそれとも死んだのか…。

ただ今言える事はヴィーゼの身体は

限界が来ているという事。

果たしてリューゼは生きているのだろうか。

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