白夢 〜プロローグ〜
始めまして紫音です☆
紫音が書く小説は小説とはいえないかも知れませんが、頑張って書いていくので面白いと思って頂ければ嬉しいです。
できれば最後まで読んで欲しいな♪
そこには湖があった…。
水辺付近に空を見上げる2人の影が微かに見える。
2人の姿が見える場所まで近づいてみた。
周りは森が生い茂り湖を包んでいる様に囲んでいる。
濃い霧が立ち込めているが目が慣れたのか朧げながらも1人の姿が見えてきた。
栗色の長い髪、 霧に溶けてしまう程の
白く透き通った肌をした女性が誰かと話をしている。
「アッシュ…」
それはなんと自分の名前だった。
よく見ると彼女の隣にいるのは間違いなく自分であった。
だがその自分を自分が見ている不思議な状況…。
2人は後ろにいる自分には気づかない。
「ねぇ…アッシュ」
「…ん?」
「もし…もしだよ?
もしもあたしがいなくなったら…どうする?」
「…どうするって?」
「悲しむ?」
「なんだよ急に…」
「いいから答えてよ」
「レリスがいなくなったら、
みんな悲しむに決まってるだろ」
「みんなじゃなくてアッシュは
どう思ってるのってことだよ…」
「俺は…」
「…俺は?」
「心配…するよ」
「本当に!? 心配してくれるの?」
「当たり前だろ…
大切な………なんだから」
「…今なんて?」
「大切な仲間だよ」
「もうっ! アッシュのばかっ!!」
レリスはそっぽ向いてしまった。
「な、 なんだよ…」
「しらなーい」
頬を軽く膨らませアッシュと目を合わせようとしない。
しばらく沈黙が続く。 互いに話そうとしない中
流れ星が霧を割って入ってきた。
「…あっ、 流れ星!!」
レリスは流れ星を指差す、 それをアッシュが目で追う
しばらくしてアッシュが切り出した。
「…守ってやるから」
「……え?」
「もしいなくなってみんながあきらめたとしても……俺だけは…
俺だけは絶対探してみせる! 何年かかっても、 必ず!!」
「…うん…」
そしてアッシュは立ち上がって、 レリスにこう告げた。
「だから、 もうそんなことは言うな」
「うんっ!」
すると流れ星は眩しく光を放ち、 次第に光は大きく広がっていく。
あまりの眩しさにとっさに瞼を閉じた。
次の瞬間、 瞳の中には別の景色が映っていた……。