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2話 前兆

2013年3月 呉基地  


 瀬戸内海が広がりかつて、戦艦大和や戦艦長門といった多くの艦艇を建造してきた呉海軍工廠を持つ呉基地では帝国海軍時代と同じように現在でも日本国を守る重要な海軍の基地であり新造艦などが現在でも作られている。帝国海軍とは違いは、今まで入れなかった基地内を毎週日曜日になると一部を除き基地内が開放されている点だ。


そのようなところで現在ある会議が行われていた。








 呉基地内 第四艦隊司令本部小会議室


 「現在、我が国の状況は昨年とは比べ物にならないほど緊張状態に入っている」


この一言から会議が始まった。


「現在日本を取り巻く環境は中国海軍の急激な軍備増強が上げられ、ロシア軍もヨーロッパといった地域から極東地域にへとシフトしている さらには、北朝鮮が不審な動きを見せていると報告もある。」


現在の日本周辺の状態は極めて深刻な状況になりアジア全域がいつ戦争になってももおかしくない状況になりつつある。

そのため日本全域では、有事における非戦闘員である人間の避難経路などが各市町村で議論されている。


そんな時に、防衛省情報部がある内容を捉えた。


ロシアや中国が最近になって太平洋上に出てくるようになった。

これらの情報はあまり珍しくないがその頻度が昨年と比べ多くなっておりさらには

海洋調査船を使った大規模な行動に出るようになった。


 むろん、日本を始めとする米・濠はそれぞれ彼らを監視する艦船を送っており太平洋上でにらみ合いに近いことが起きている。


しかし各国とも謎が残る。今までロシアや中国が太平洋上に出てくることは何度もあったが、本格的な調査船を送ってきたのは最近で一説には太平洋の海洋データをとるためだの海底鉱山を調査するなど突拍子もない話になると巨大な海洋生物を飼いならす為など色々な情報が飛び交っていた。


「・・・・・などが挙げられ我が国としてもさらなる情報収取を行い各国との協力をする」


「防衛省の偵察衛星は何か新しいものは捉えられないのですか?」


「現在ロシアのウラジオストクなどといった太平洋艦隊の本拠地周辺を3基が監視に入っており、

中国は東シナ海などを管轄にしている東方艦隊の本拠地を2基で監視しているが、新しい動きはない」


「問題は彼らが何を考えているかです。両国ともそのようなことができる予算や時間はないはず」


「たしかに世界的に見ても一番被害を被ったのは中国とロシアですからな・・」


 今から1年ほど前に株価の大暴落が発生し世界は大混乱した。

その影響でいくつもの企業が倒産・吸収合併などが行われた。

影響を一番受けたのは中国で国内の約3割ものの企業が倒産したのだ。

ロシアも同じようなものでいくつもの計画が中止または廃止といったあおりを受けたため大きな行動ができなくなった。


「国内の救済案などで目立った行動ができないと思えばこれだ・・・こちらも大きな行動ができないのに・・・」


「悩んでも仕方がない 各員情報収集に努めよ 以上解散」


        



             こうして 会議は終了した。 





 しかしその後世界を揺るがす大事件になるとはだれも知るよしがなかった。

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