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本棚の本性

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。会話がR15です。

苦手な方はご注意下さい。


昨日のこれで私が一番困惑してます。

「君に彼女の事で相談があるんだ」

私は賄賂一つを片手に彼女を引っ掛ける事にした。


付き合い初めて早三ヶ月、彼女の部屋にお邪魔した事がある。誘ったのは彼女からだった。きちんと整頓された部屋、女の子の特有の甘い匂いのすると部屋。

そこで置いてあった巨大な本棚に一瞥を走らせた。これは私が人の部屋にお邪魔した時の癖。相手が何を好むか。口には出さない事でもかなり雄弁に語られる。それはきっと私が本好きで、他人のラインナップが気になるからとも言えることだが。

「本棚、見ていい?」

「……えと……その……うん……」

彼女が顔を真っ赤にすると小さく縮こまる。彼女が照れている時の癖。更に言うなら此方から抱き締めたり、キスしたりする時の癖でもある。どうやら蔵書を見られるのが恥ずかしいらしい。

甘いピンク色の背表紙が延々と続く最中、知らないタイトルばかりが目に入る。知らないので、本棚の多数を占めているレーベルだけを暗記して、彼女の方を見る。私と顔を合わせないようにそっぽを向き、縮こまっていた。肩を叩くと耳まで赤くしたまま振り返る。

「君は可愛いねぇ」

その後は本棚のネタに触れることはなく、ただ互いの雰囲気だけを感じ取り、囁かな触れ合いをして終わった。ベッドに連れ込む事もそれなりに考えたが、初心な彼女の事、今の状態で持ち込むのは得策じゃない。きっと途中で泣いてしまうだろう。

彼女と別れた後、レーベルを検索する。並ぶのはTL、つまり女性向けの性的描写を含んだもの。ここまで考えて、一つの疑問が浮かんだ。

彼女は基本的に抱き締めようとしたり、キスしようとしたりするのが苦手な様で、実際手を出そうとすると、顔を真っ赤にして縮こまってしまう。それでも嫌では無いようで、何時も大人しくされるがままになっている。つまり。

「そういう事?」

「うら若い乙女掴まえて、ふしだらな妄想してんじゃねーよ、クズ」

話しを聞いていた彼女は賄賂であるお菓子を頬張りながら、軽蔑の視線を贈る。それを聞き流す様に笑顔を浮かべると、大きな溜息を着いた。

「まぁあの子は自己完結した子だからさ、外界からなんかされるのを嫌がるんだよね。俗に言えば誰かと下ネタトークで盛り上がるよりも、一人でひっそりと楽しむ方が好き」

「じゃあ、実際に布団に連れ込まれるよりも、TL読みながらひっそりと妄想する方が好きってことか」

まぁ、それさえ分かれば大丈夫。手を出される事に抵抗があるなら生涯プラトニックで過ごそうと思っていたけれど、そうじゃないなら外堀を埋めるだけのこと。

そんな私の思惑を見抜いた様に、彼女はまた軽蔑の視線を送り付ける。

「……それ、本人の前で言うなよ」

際どい話が飛んでくるので、なんでも許せる方向けです。


突然ですが、人の家に入った時に漫画を読む人間だったので、本棚の中身が気になります。

意外とその人の好みが分かるので、楽しいんですよ。


それはそれとして解説、推測でも。

誘ったのは彼女の方で、彼女の部屋なんですよ。その上恥ずかしがり屋です。

だったらTLのレーベルは是が非でも隠すはず。

彼女来た時、えっちな本晒します? 晒しませんよね?


でも置いてあるんですよ。

それは何時も恥ずかしがって、縮こまってしまう負い目なのかなと思います。


触ろうとしたら避けるように縮こまると、大抵の男性は気を使うじゃないですか。


※作者の情報網からはそうでした。


だからあえて晒しておく事で、本当は抵抗がない事を示したかったのではないかと。

恥ずかしがり屋なので、こんな奥手な方法になってますが。


ちなみに、彼氏さん、相手がドン引きするレベルで性癖が歪んでます。

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