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悪縁切り

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

何時も以上にオチがありません。

昔、此処の御祭神の怒りを買った事がある。その方は物凄く優しい方だから、御自身の縁切りの力を余すことなく使って私を遠ざけた。ただ、全力で距離を置かれた。それから数年の月日が経ち、また、会いたくなった。虫の良い話であるが、お力に縋りたくなった。

久しぶりに行く社への道は結構苦難の連続だった。目的とは別方向の電車に乗るは、道に迷うわ。それでも何とか辿り着いた。

彼はあの日、私と初めて相対したお優しい顏で、僅かに小首を傾げて笑った。貴族の様な柔い雰囲気は、初めて会った時と何一つ変わらなかった。

彼は先に社のベンチに腰掛けて、手招きした。座る事をお許しになったようで、隣を軽くポンポンっと叩く。そこに座り込むと、軽い沈黙の後に声を出した。

「私の事、大嫌いなのかと思いました」

「……沢山、反省なさったでしょう? 懺悔したでしょう? だからもう、良いのです。えぇ、許して差し上げますとも。今は悩める貴女に救いの手を。私の力は良くご存知でしょうから」

優しい方。凄く、優しい方。無理を言った私をお許しになるなんて。次回はもっと、貴方様のお言葉に耳を傾けようと思います……。

そして言葉から分かる通り、全てお見通しの様だ。神様って横の繋がりが凄く広いから、もしかしたら別の神様から何かを聞いたのかも知れない。もしくは距離を取っているようで、何かと目を掛けて戴いたのかも知れない。

「嫌いな人に好かれるのと、好きな人に嫌われるの、どっちがマシかって考えてたんですよ。私、凄く好きな土地があるんです。でもどうにも土地神様は私の事を嫌いな様で。えぇ、えぇ、必ず修羅の道を歩く事になるんです。だから、私、嫌いな人に好かれる方がマシかと思ったんです。でもそれも違う。嫌いな人に好かれて、凄く凄く怖い思いをしました……。結局、相思相愛か不倶戴天のどちらかが良いんだと思いました」

彼を前にすると、苦しかった言葉がスルスルと出た。変わり果てたあの人。いつの日か気狂いになって、止まらぬ暴走を始めた事。知人全員が日に日に窶れて行くのを見るのは……もう、限界だった。だから……此処に来た。私との縁をバッサリと切り落とした様に、どうか……この悪縁をお切り下さい。

彼は私の思考を読み取った様に軽く二度ほど頷くと、糸のような目を殊更細めて笑った。

「切って、あげましょう。悪縁をバッサリと。貴方の未練さえも。後腐れなく」

「お願い……します」


話を聞き終えた私はゆっくりと深呼吸をして、目を開く。

「で、それからどうなったの?」

「事態は思っていたよりも軽かった。少しだけの人の暴走も丸くなった。完全な解決には至って無いけれど、落ち着いたよ」

前よりも血色が良くなった彼女の顔は、少しふっくらしていた。仄暗い瞳にも、僅かだが甘い桃色を宿していた。

「お礼参りにこれから行くんだ。君も行くんだろう? 悪縁を切りに」

その通り、だから君を訪ねたんだ。

以前、登場していらっしゃいます。このお方。

でも次に出す時には、色々設定変える予定です。

(あの時空はちょっと特殊です。私が言うのもなんですが。凛や慧、色季が居ない世界線なので)


変わらないのは、糸目とまったりした口調。

(位がべらぼうの高い方なんですけど、何故か敬語なイメージ)

あと性格ですかね。怒らせると怖いですけど『おっとり』。


ちなみに、この子が行った不敬とは、

我を通した事。怪訝な顔で制ししたのを振り切った事。

その事がしこりとなって、頭を冷やさせる為に縁を切っていた。

この神様は、嫌っていたかも知れません。

でも、不味くなったら手を差し伸べる準備は何時でもしていたと思います。


この主人公が話した、嫌いな人に好かれる話は、主人公とこの神様の関係性を表してます。

以前不敬を働いた自分に好かれるのは、嫌でしょう?

だから御自身の力をフルに使って縁を切り落とした。

今度はそれにあやかって、縁を切り落として欲しい。

躊躇ってたと思います。

嫌われているの前提ですし。敷居めちゃ高いですし。

だから辿り着け無かったら自分で何とかしたと思ってます。

でも辿り着けたし、貴方様が許して戴いたから、願い出た。そんな話。


以下、限界コミュ障+人見知り故に相手を不愉快にさせるバグった話。

期待値上げるの得意じゃないんですよ。

持て余してしまうので。

故、時折こう言った話もして行きたいなと。


こんな方、いらっしゃいますかね? 流石に居ませんね。

此処で沢山お話してますけど、超コミュ障です。超人見知りです。

どれ位かと言うと、オフ日に知らない人から突然声を掛けられると、恐怖のあまり『じっと見ます』。

でも録に舌が回らないので、結果として『無視する』事になります。

此処で見せるほど、あんまり愛想良くない人間なので……。

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