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6-5. オレが神に謝ってくる
「ティリス!! ティリス!!」
撃たれた胸から、血が大量に溢れ出していた。口の端からも、それが伝っている。
抱き留められたレオンの腕の中、ティリスは懸命に、最後の力を振り絞って、言葉を紡いだ。
「……オレが……神に謝ってくる……だから……だから、レオン、殺さないでくれ……」
震え、掠れる声が、それでも聞く者に、無視できない何かを残した。
「ティリス!! だめだ、死ぬな、だめだ!!」
「レ……レオン……オレ……おまえのこと、ほ、んとは、ずっ……と……」
「だめだ! 逝くな、逝くなティリス!! 許さない、許さない!!」
「…い、痛て……」
レオンがあまりに強く抱き締めるから、痛かった。
なのに、心地良かった。
この腕の中が、ずっと、好きだったから――
最後に少しだけ、笑った。
「ティリス!!」
――オレ、おまえに会えて良かったんだ――
涙が二筋、ティリスの頬を伝っていった。
それきり、彼女は動かなくなった。
静かに、ろうそくの火が風に吹き消されるように、息を引き取った。







