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きおくそーしつと言うべきか

頭のこぶがなぜできたのかはよく分からないけれど。

とりあえずるっちゃんには謝っておいた。

昨日一昨日の記憶が全部吹き飛んでる気がする。

いや、覚えているような、痛いような。

目が覚めたときには家だったというか、ベッドだったというか。

「いってぁー」

ボクは指をさすった。

なぜか右手の指1本だけ少し青くなっているのだ。

うっすらと思い出せそうな、かまれたような。

ええっと…ちょっと記憶を順序良く思い出していってみようかな。


 「ねぇミヤ」

「ん?」

「明日理科室の掃除手伝ってくれないかな?」

「掃除?別にいいけど」

「オッケ。じゃあ明日の放課後、ミヤの教室に迎えに行くから」

という会話がその日の前日にあって。

その日。

ちなみに時間割は「家総」「英I」「理総」「現社」「国総」

いつもにしては長く感じたような気がしたかな。

えーっとそれで放課後残って…。

ついでにうっさーも純もいてー――――。

とたんにボクの頬は温度上げた。

そうだ、この調子でいけば思い出せるかもしれない…のかな…。

えっとそこで寝ちゃって…。

るっちゃんに起こされて…。

そういえば結構ひどい起こし方だったと思うよ。

呼吸困難で起こすんだから。

理科準備室を開けて煙が…煙から守る盾にされて…。

成人用の雑――。

そ、それで!

片付けて…ライター事件……。

なんだか歴史とかでいつか出そうなネーミングだなぁ。

でもこれ以外ないからしょうがないか…。

閉所暗黒領域で…イチャイチャ!?

いやいやいやいやいやいやいやいやちょっと違う違う!

う〜ん・・・まぁ…これは後で考えるとしよう……。

それで一日目…終了…?

いや…何かがひっかかっている気がする。

何か忘れている…。

睡眠時…?いや…睡眠前?

……………、あ。




直前だ!!



ズキリ、と背中に痛みが走った。

鬼畜女王瑠音め…。


それで次はー………雷ぃ…だったかな?

何かが飛んできて蛍光灯が割れてコンセントが火花を吹いたんだっけ。

何かが飛んできて蛍光灯が割れた?

いや、飛んできてから蛍光灯が割れたんだっけ?

「ん〜〜〜〜!」

思い出せない…。

何か強調できる事柄があれば…いいんだけれど…。

『何かが…飛んできた』

何が飛んできたんだっけ。

何が?何が?何が?

長くて重くて、柔らかくて、強くて、痛い…。

ぁぅ。

出てこない出てこない!

これはもうるっちゃんから聞いたほうがいいかもしれないなぁ。

まぁとりあえず飛ばそう。

それで…またもや睡眠直前にーい?



この指か――



何か思い出したくない記憶だなぁ…コレ。

何か続けるのがものすごく嫌になってきたよ。

別にやめてもいいんだけどそんなことしたら漢としてみっともない(よくわかんないけど)と思うからね。

んじゃあ3日目…。

ここらへんはまったくダメだ…。

何も思い出せない。

多分記憶を失ったのが3日目なんだろうなぁ。

新しい記憶がまったくダメだ。

ボクは枕に頭をしずめる。

「一体何があったんだろう」

とりあえず今はそれが知りたい。


窓から差し込んでくる明るい月。

その光はボクの部屋を明るく照らし出さ――――。

「〜〜〜〜」

光によってうつしだされたのはボクの部屋ではなく。

男部屋というよりもまったくの女部屋。



るっちゃんの私室であった!?――――

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