〜第1章1部"大公爵家"〜 初めての修行: アルノルド編①
まさか二話本当に投稿すると思ってなかった人は手を挙げなさい…………安心しなさい、
自 分 も 出 来 る と は 思 っ て な か っ た 。
、、、はい、すいません調子にのりました。でも褒めてくれてもいいんですよ(*'ω'*)
………えっ?数分遅いって?、、知らんな(^з^)-☆
あの笑劇的な展開から早くもアルノルド叔父上の私室にたどり着いた。私室と言うことはひょっとして激しい運動はしないかな?見た目は熊のようだから、昔息子から大抵この場面は血反吐を吐くほど厳しい鍛錬をさせられるのがテンプレの一つと聞いていたんだが、、
叔父上が部屋に入ると自分もそれに続いて入室した。私室はシュバルツ家現当主の弟だけあって中々の広さだった。しかしここで武芸をするにはいくら子供とはいえ狭い部類だ、どうやらさっきの考えはあっていたようだと安心していると叔父上が話しかけてきた。
「どうした、まさか武芸を教えると聞いたからキツイ鍛錬でもやるかと思ったのか?がっはは、安心しとけ、今日はシゲンの体の調子を見て、この領内の軍について簡単に話すだけだ。まあ、見た目がこんなんだからキツイのをやると思ってもしょうがない」
ちょっと心の中を見透かされたようでヒヤッとしてしまった。
「だが次からは体の限界に合わせてゆっくり、キツく鍛えるから覚悟をしとけよ」
「はい、わかりました!」
まあ、嫌だと思ってもこの先の人生のためにもやるっきゃないから頑張ろうとする気持ちはあるからな。
「いい返事だ、まず最初にこの木刀をもってみな、持てはするはずだ」
そう言って渡してきたのは、五歳である自分の体より少し大きめに作ったのであろう木刀だった。持ってみると、剣の重心が上手く取れなくて少し持ちずらかった。それに自分が持つにはちょっと重かった。それを
「どうだ?これはこう振るものだ」
と、例としてとても綺麗に素振りをした。叔父にとっては小刀と言っていいほど小さかったが、それでも綺麗に振っていた。
「重いしやりづらいかもしれないが、朝起きたら少しでもいいからこれをやるんだ。今は難しくても、だんだん慣れたら使いこなせるようになる。そのうち体の大きさに丁度よくなるだろう。まあ五歳だから数年もしないでまた新しくなるだろう、その時はまた新しい木刀を作ってやろう」
朝に振る程度は分けないのだが、
「このぼくとうは、まさかおじうえがつくったものなのですか?」
「んっ?ああそうだ、兄者がしっかり教えてほしいといわれたし、何より将来の大公爵様には頑張って欲しいからな!嬉しく思ってくれるなら何よりだ」
「それが俺からの毎日の課題だな、あとは俺が教える時にシゲンの体調を見て決めていく」
まさか叔父がわざわざ教えるために木刀を作ってくれるとは思わなかったな、、、こんな優しさを受けると嬉しいもんだな。でも、
「おじうえがおしえてくださるときはなにをやるんですか?」
「もう気になるのか?そうだな……俺としては走り込みを主にやってもらうつもりだな、何故か分かるか?まだ分からないかもしれないが、戦の時は大体どのくらい動けるかで決まるんだ。兵っていうのは大半が農民から徴収されて軍を形成するからな、鎧をつけた兵士はまず少ないと思っていいぞ。騎士なんて一軍に一割もいかないからな。農民主体だから兵士は農家として平時は働くんだ、それを戦時に動員してから訓練をするから戦までに育てるのは厳しい。何戦もした農民なら騎士ぐらい強くなるやつもいるがそんなやつは滅多にいない」
たしかに言われてみればその通りだ、歴史を趣味で調べていたから、基本的にこの時代の主力は農民兵だったからな、彼らは農業が仕事だから戦では役に立たない。
「農民兵は自国なら騎士並みに自分の土地を守ろうとする意識が強いから防戦、特に地元を守ろうとする時は士気が高いし勝ち戦の時の勢いは止められん。だが、負け戦の時はすぐに散り散りになってしまう。だから相手が思う以上に素早く行軍して陣を作り、相手を圧倒して"勝てるかもしれない"と思わせるんだ。そうすればしっかりと戦ってくれる。それに騎士だって基本的に走らせるぞ、何せ重たい鎧を着ているんだ、農民兵より遅いし戦うことの出来る時間も限られるからな。……まあ、騎士ならまだしも農民にキツイ鍛錬をさせたらそもそも士気が最悪になるからほどほどにしか出来んがな」
確かにその通りだしな、豊臣秀吉が成し遂げた"中国大返し"も、あれはそもそもこの時代と一緒に考えてはいけないし様々な工夫があったから出来たことだけど、その結果明智光秀に対して精神的なアドバンテージを得たし、機内での諸勢力の行方を決定づけたからな。兵の機動力がすべてではないが、戦争を決定づけると歴史は示しているからな。
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もし誤字脱字等ありましたら教えてくだされば幸いです。