〜序章〜 死を迎え、新たな生を得る
よろしくお願いします。(^∇^)
思えば楽しい日々だった、と、佐竹奏は病室のベットの上で感慨にふけっていた。
昭和、平成、令和と元号が変わりゆき、こうして
ベットの上で家族に見守られて死ねる。
生まれつき身体が悪くて寝たきりだった。それならと勉学に励んで大学に進み、企業を起こそうと経済学を学び、友と会社を起こしてコツコツと大きくしていった。色々なことをやった…他国の企業とせめぎ合ってのし上がり、今ではそれなりな大きさになったからな。
「父さん、まだ死んでもらったら困る、まだまだ教えてもらえてないのが山ほどあるんだぞ」
…… 私の息子も会社を継いだ時は心配だったが、いつのまにか頼もしく育ったな、もう私に頼らなくても大丈夫だろう…
「何を言ってる、必要な、大事なことはもうすべて伝え終えた。……だが最後に言うことは一つだけだ。
今のお前なら、必ずこの会社をさらに大きくする。決して慢心をするな、頼んだぞ"社長"さん」
「っつ、父さん」
……ふふふ、情に熱い息子を持って幸せ者だな、
、、、どうやら迎えが来たようだな、身体の力が抜けていく、目の前が霞んでいく、
「まだ話しは終わってっ!? 父さん、まだ寝るな!!まだまだ起きてくれないと!」
息子が私の身体を揺すり、その嫁が抑えている姿が消えていく、、、
「そろそろ迎えが来たようだ……随分と楽しい日々を過ごした。先に行った友や嫁に会ってくるとするか」
〜地球という惑星の中にある国家、日本のとある病院で、ある男が寿命を迎え、死んだ。
はずだった。
〜ジェネシア帝国シュバルツ大公爵領大公爵邸〜
「ホギァァァァァアアア!!!(どうなっているんだーー!!!)」
何の因果か戦争がなくなり、平和を謳歌していた日本人が、陰謀渦巻く動乱の世界にただ一人招かれた。
何故意思を持ち別世界に生まれたのか?その答えは誰も知らない。ただ言えるのは、この世界の物語が、この一人の男によって歪められていくのだというのが今この時に確定された、それだけである。
どうも、作者です。何年も何年も書きたいなあと思ってやっと書きました。更新は急ぐけど期待はしないでね、ただし失踪はしません。
これからどうぞよろしくお願いします(`・∀・´)
間違いがあったら遠慮なく教えてください(=´∀`)