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第8話

ノエル視点です




ただ、驚かそうと思っただけだった

妖精たちに屋敷の様子を教えて貰い、エントランスでみんな並んでいたから転移魔法で背後をとってみた

するとどうだ、いつもなら5分位経っても気づかないはずなのにリンフィア=ローズカティスはルークや使用人より先に僕に気がついた



いや、リンフィアが気づいたから周りも気づけたが正しいか


ほんと予想外、まだ7歳の女の子に気づかれるなんて

焦ったが顔にだすことはなかった

僕に気づいたリンフィアも、使用人もルークでさえも僕に見とれていた



ルークはすぐに正気を取り戻したけれど


「…っノエルよ!いきなり転移してくるのはやめないか!」


「驚かそうと思ってね。逆に驚くことになるとは思わなかったけど」




ほんと、今不思議そうに見てる君

君で驚いたんだよ

僕を驚かすなんてなかなかやるじゃないか


少女は碧い瞳で不思議そうに僕を見ている

父譲りの碧色の瞳に母譲りのシルバーブロンドの髪、光に照らされると淡い金色にも見えるだろう

顔立ちは整っており、将来は確実に美人になる

これは男がほっておかないな




「お初にお目にかかります。リンフィア=ローズカティスにございます」


優雅なカーテシー

ひと目でわかる。これは王妃教育された者だけが身につける他の貴族とは優雅さが全くちがうカーテシー

動作は同じなのに気品が違う



7歳でこれを身につけるとは…

教養もさすがと言わざるおえない。



「頭を上げて」


優雅にゆっくり頭を上げる少女

紛れもなく未来の王妃の気品だ



あのバカには勿体ないな



「うん、思ったよりいい子だ。君だけだよ、慌てずに対応したのは流石は次期王妃候補」

「いえ、決してそのようなことはありません

対応が遅れてしまい申し訳ございません」

「まぁ、それは僕が後ろから登場したのが原因だから」

「ノエル、私の娘で遊ぶんじゃない」



本当はもう少し楽しみたかったのに

ルークより反応が早いなんて聞いてないよほんと



「まあまあ、ルークは相変わらず厳しいなぁ」

「全く、悪戯がすぎるのだ。お前はほんとに変わらない」




「だから番にも逃げられるのだ」



……………………


僕、ルークに喧嘩売られてるのかな



「今それ言う!?てか!逃げられてないし!

番だから戻ってくるし!どこにいるかもわかるし!」



全部本当だ


「お前、したのか」





自分でも顔に熱が回るのがわかる



「いや、その、まだ…だけど…

でも、だいたいは匂いでわかるし…番だし…」


あんな美人に…できるわけないだろ!



「なんだ、まだなのか。ミリアがやきもきするはずだ」


「……」





「お父様…」

「うむ、わかっておる。ノエル、今回呼んだのは話した通り、リンの魔力のことでだ。」


リンフィアちゃんのおかげでこの話題から脱することが出来た

リンフィアちゃん…ありがとう…


「あぁ、わかっているよ。主体は闇、サブが光か

こりゃ王族が欲しがるわけだ」


さぁ、仕事だ



「王族は代々、光の魔力を持つとされるが副属性は基本五属性のどれかになる。

まれに闇の魔力を副属性に持つ王族が生まれる時、その王の代は栄えるとされている。


だから、リンのような闇属性と光属性、両方を持ったものを欲しがるわけだ」




「リンフィアちゃん、光属性が目覚めたことは誰にも言っちゃダメだよ?特に王家の人には」


頭に?を浮かべてる顔も可愛いね



「ローズカティス家はこれ以上、王家との繋がりを持ってもしょうがないからね。特にこの父親は王家なんぞ入って欲しくないだろう」




「あんなバカに私の大事なリンをなぜ差し出さねばならん。王は賢王だがあれは愚王になるぞ」


ルークは王妃なんてなって欲しくないだろう

子供を溺愛するタイプだし

嫁に行くのも大変そうだ


「おっと、そろそろ行こうかリンフィアちゃん」

「何処へ?」

「僕の屋敷へさ!」


転移魔法、僕の屋敷まで!

無言詠唱のせいか、リンフィアちゃんは凄い驚いてたけどまあいいか

リンフィア視点に戻ります

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